伯耆大山と氷ノ山登山の合間に、因幡の小さな旅を楽しみました
10月24日 大山を後にして鳥取市へ
神話「因幡の白うさぎ」の舞台といわれる白兎海岸
国道9号線沿いに大国主命と可愛い兎の像、その 背後の山中には、大兎明神を祀る白兎神社がある
古事記神話@因幡の国へ行く途中、毛をはがされたうさぎに出会った大国主命の兄たちは「海水で体を洗い、風に吹かれて乾かしたらいい」と
言われたとおりした兎が、体がひりひりと痛くて泣いているところへ、通りかかった大国主命「どうしたの、うさぎさん」
「私は隠岐の島から因幡の地へ渡る時、数を数えてやるとワニザメをだまし、その背を踏んでやってきたのですが
だましたのがばれてこのありさまです。先程出会った神様方の言うとうおりにしたら、今度は体中が痛くてたまりません」
大国主命は「早く真水で体を洗いガマの穂をつけてごらん」といい、うさぎが言われるとおりにすると元のきれいな姿に戻りまいた
助けられたうさぎは、大国主命に神代の美女「八上姫」と結ばれると予言し、その通りになりました古事記神話A天照大神が天から降りられ山頂に仮の宿を営もうとされました時、一匹の兎が道しるべをしたそうです
その白兎は「月読尊」だったとか、その後、道祖白兎六明神といいならわし、この山続きの4つの村の氏神として崇められました
鳥取市街に入り、城郭遺跡の宝庫久松山(きゅうしょうざん 263m)へ
鳥取城跡は中世と近世の二種類の遺跡で構成され、国指定史跡・日本100名城に選定されている
北御門から入城し、二ノ丸横の石段を上がってゆく
二ノ丸跡から、鳥取市街を眺める 真下に見えるのは、仁風閣(じんぷうかく)
城壁にくっ付いている恐竜の卵の様な石垣は、絵図などをもとに復元された「天球丸の巻石垣」
文化4年(1807)、崩れそうになった石垣を護るために 造られたそうで、大変珍しいものだそうです
赤い鳥居の後ろが登山口 入口にクマやイノシシに注意の看板
今年7月21日にクマが目撃されたと書かれていましたが、県庁も近いこんな街中にクマが出るの〜!?
若い方が先行されたので、何となくホッとして後に続く
鳥居を潜ると登山道が整備されている それにしても暑い、汗がふき出ます
赤い鳥居から、30分近くかかって、山上ノ丸・山頂です
山上ノ丸から眺める砂丘と日本海 直ぐ近くだし、後から行ってみよう
鳥取市街方面は、気温が上がり少し舫ってきた
急崖に護られた城も、秀吉軍に攻められ落城 官兵衛の策だろうか「鳥取渇殺攻め」として有名だ
車井戸のある山上ノ丸に、僅かに残ったサクラモミジ 今は桜の名所なんでしょう
下り立ったところは、鳥取県立西高等学校 お城の一角に建つ校舎が良い雰囲気でした
フレンチルネッサンス様式の「仁風閣(じんぷうかく)」
明治40年、旧藩主・池田家の別邸として建てられたもので
皇太子(大正天皇)の山陰行啓の折には宿舎として使用されたとか
「月の砂漠を〜♪はるばると〜♪」 鳥取城跡からよく見えていた砂丘、鳥取観光の定番です
前に来たのは子どもたちが大学生の頃だったから、二十年振りかな
一日よく遊んで、夕闇迫る頃ホテルに到着でした
10月25日
氷ノ山を下り、歴史と文化の薫るまち・若桜町を散策
若桜は宿場町 こじんまりしたレトロの町並みが迎えてくれます
若桜駅は、第三セクター若桜鉄道の終着駅
木造駅前では、翌日開催される「因州鬼っこまつり」の準備で賑わっていた
構内には開通当時の設備が残され、国の登録有形文化財に指定されている
機関車の方向を変える転車台 人力で回すんですねぇ でも、びくともしません
素敵な雰囲気の「蔵町通り」散策〜
観光案内所で「若桜鬼ヶ城跡」への行き方を聞き、車を走らす
八角展望台の駐車場から、熊鈴を鳴らしながら馬場跡を歩きます
標識のある辺りが、大手門内枡形虎口らしいが石垣などが破却し傷みが激しい
指標に従い、三の丸へ向かう
三の丸より、若桜宿場町の風情を楽しんで、本丸跡の方へ向かっていたら
「ガサ、ゴソ」と、足音がする 熊かとびっくりしたけど、現れたのは物静かな男の方(ホッ!)
熊の話をしたら「今日は気配を感じません」と・・・潜んでいる時はどんな気配がするんだろう?
「国指定史跡・若桜鬼ヶ城跡」の碑の後ろ、小高い所が本丸跡(天守閣跡)
天守台などが築かれていたという鶴尾山(452m) 三角点は446.0m
天守閣跡から、但馬播磨街道を見下ろす
但馬、播磨に繋がる交通の要衝にあったこの城をめぐり
戦国時代は、尼子・毛利・織田などの有力大名が激しい攻防を繰り広げたそうだ
あ〜、正面に朝登って来た氷ノ山(1509.8m)が見える〜♪
鬼ヶ城から車で20分のところにある、日本三大投入堂の一つ不動院岩屋堂(国の重要文化財)
本尊の不動明王は弘法大師が彫刻され、こちらも日本三大不動明王といわれているそうだ
国道29号いなば街道を走り、近畿道の駅第一号「はが」でりんごを買い、因幡を後にした
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