小豆島に続いて今春の島巡り第2弾は、塩飽諸島28島の中で最大の「さぬき広島」 初上陸です
予定では、丸亀7時40分発の船に乗り、江の浦港〜王頭山〜心経山〜青木港
青木港11時45分発の船で手島に渡り、島散策&尾方山の後、手島16時50分発、丸亀18時10分着
時間もたっぷりあるので、ランチメニューをあれこれ考えたり、本も一冊ザックに入れてと楽しみにしていたのに
残念なことに、お天気の回復が遅れ午前中は雨が残りそう
手島上陸は諦め、一便遅らせて出かけることにしたが
問題は、江の浦港〜青木港の制限時間が2時間20分と、ちょっとタイト
まぁ、何とかなるでしょう
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丸亀港9時25分発のフェリーで広島に向かう まだ小雨が降っている
10時10分、広島江の浦港着 青空が広がって来た
広島特産の花崗岩(青木石)に「いろは石の島」と刻まれた碑が立つ
島全体に、名言を彫りこんだ45基の石碑があるそうだ
因みに「い」は、比叡山を開いた最澄の言葉「一隅を照らす」(一人一人が全力を尽くすこと)
「しわく富士」と呼ばれている王頭山が向こうから招いている 準備をして、さぁ、出発です
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王頭山を正面に見ながら海沿いを歩く 2010年閉校となった広島小・中学校すぐ手前を右に
「王頭山・レキの墓→」に従い左に 広島神社前を過ぎると「英国士官レキの墓」
石碑に拠ると、慶應二年(1866)英国の軍艦セルビア号が瀬戸内海の航路を測量中
士官のレキが死亡し広島に葬られた 2年後(明治元年)、江の浦の庄屋が墓碑を建て菩提を弔ったそうだ
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満開の梅やハクモクレンを楽しみながら、道標に従い港から15分ほどで登山口
「ようこそ王頭山へ」の指標の側に、竹杖がたくさん準備され、「ひろしまササユリ」保存会の看板が立つ
ザラザラした花崗岩の道を緩やかに登って行くと、早くもツツジが咲いている〜♪
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この道標から400m位が傾斜が急になり、案外きつい
かなり高度が上って来た 江の浦港の向こうに瀬戸大橋がぼんやり見える
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山頂まであと100m 標高はほとんど稼ぎました
展望場の大岩から瀬戸の景色を楽しんだ後、王頭砂漠と呼ばれている石庭に寄り道
王頭山は、「香川のみどり百選」に選ばれているが、この場所には草木の一本も生えていません
緑の中に花崗岩の庭が広がる不思議な空間です
丸亀市観光協会パンフレットに掲載されていた「ぼうずやしき」という伝説に拠れば
その昔、王頭山にあった寺に、毛むくじゃらの大きな僧がやって来た時、寺の和尚さんが出て行くようにと言ったら
僧が口から火を吐き寺が全焼、辺りには草も木も生えなくなったそうです
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山頂手前の展望所から、讃岐の山々を見る
塩飽諸島最高峰・ 王頭山山頂(311.8m) 木々に囲まれて展望は無い
ところで王頭山の「王」って、誰の事? 小豆島には皇踏山って山もあるけど、気になります
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登頂意欲をそそる岩の山・心経山を見ながら急坂を下る
どなたかが整備されているんだろう 刈り払われた笹道を進む
日当たりの良い場所なので、手を入れなければ直ぐに笹や潅木が茂りそうだ
有り難く歩かせて頂きました
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鞍部からコブに向け登り返す コブを左へ 右は市井へ
所々ぬかるんだ急坂 足を取られないように気を付けて下る
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下り切ったところで、左に甲路への遍路道が分かれ、少し登り返すと、今度は右に青木への道が分かれる
参道の石段を登り、心経山を目指す
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心経山大師堂 平安時代に弘法大師空海が修行したと伝えられ
「信仰と修行の山として敬い、大師堂と護摩堂を建立し感謝と畏敬の念を表す」と書かれた 石碑や
お大師さん、菩薩さんを刻んだ石仏、そして供養塔が奉納されている
山頂一帯から弥生時代中後期の土器、石包丁が出土したとか、太古の昔より人が住んでいたようだ
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岩の上から睨んでいるのはお不動さん
タニワタリが茂る直進の道が続いているが、岩の上へと踏み跡も有る
岩の上に駆け上がってみたら、何もない(護摩堂が有ったらしい)
そのまま岩の間をすり抜け南へ進むと、下の道と合わさった
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この岩場を越えたところが心経山頂上みたいです
取り付きを探し右側へ回り込むと、岩の割れ目から上れそう
心経山(213m
丸亀市観光協会パンフレットより)から眺める、なだらかな王頭山(右)
大岩のテラスには祠が祀られているが、屋根が落ち風化が始まっている
このテラスが頂上かな?標識は有りません
松の向こう、南に延びる尾根の先端まで行ってみよう
先端の細長い岩場から見下ろせば、いつ崩れてもおかしくないような岩壁です
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呑気に風景を撮っているグランパを見ながら、足でも滑らせたらとハラハラ
「そんなとこに居て、地震でも起きたらどうするん 早よ、下りんと船に間に合わんよ」
真下に青木港が見えますが、船の出港時間まで後40分弱です
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折角の大展望 ゆっくり景色を楽しみながらお昼を頂きたい所ですが
12時30分発の船を逃せば、次の4時10分発まで待つか
江の浦まで車道歩き、若しくは王頭山を越えて帰るか
ウァー大変! 考えたら自然に足が速くなります
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「空海の腰かけ石・安足処」 この道は大師道というそうです
大師堂から10分でセメントの舗装路に飛び出す
あまり使われてないのか、苔むした急坂に湿った落葉が乗って歩き難い
今日、此の滑りそうなセメント道に一番気を遣いました
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近道かなと、入り組んだ細道を通り、天野商店の横から車道に出る
丁度通り合せた方に、港の方向をお聞きして左へ進む
何とか出港時間に間に合ったようだが、乗船場の標示が無い 此処が青木港かな?
不安になっていたら、乗船券を売る天野商店の車がやって来てホッとしました
心経山(左)の切り立った岸壁を見上げながら、山名は般若心経から付いた事などをお聞きしていたら
向かいの小手島から客船が入港し、定刻通り12時30分青木港を後にしました
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王頭山、心経山(左写真中央鞍部のすぐ左)、岩礁に立つ青木石造りの灯台「羽節岩灯標」を見ながら13分で江の浦港着
フェリーに乗り換え12時50分江の浦港を出て、13時35分丸亀港に帰って来た
それにしても気忙しい山行でした おやつは勿論、ゆっくりお茶も飲んでません
もうお腹がペコペコ 丸亀港近くで、美味しい魚料理を頂いてやっと人心地付きました
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