2015年04月04日 ”積善山・宝股山”

春爛漫 しまなみ海道の桜めぐり〜♪



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号る)


岩城港(10:50)〜(11:15)遊歩道入口〜(11:50)頂上〜(12:35)遊歩道入口〜(12:50)岩城港 (2時間)



今年の桜は、開花したと思ったら2,3日で満開 何時になくせっかちです

桜はアケボノツツジやシャクナゲみたいに裏表がなく、毎年幹を隠すほどに花弁をつけ期待を裏切りません

4月1日、上島町HPの情報では

「積善山山頂付近は、現在3,4分咲きくらいで、今週末満開まではいきませんが見頃になると思われます

また、4月2日〜4月12日の期間、夜桜のライトアップも行っていますので、幻想的な夜の桜も楽しんでください」と

今日は、見頃を迎えた「しまなみ海道」沿いのお花見ハイキングです



 家を出る時は霧の心配もしたけれど、 SAより見れば来島海峡大橋も見えてます 運航に支障はなさそうです

いまいちのお天気の中でも、色とりどりに染まりながら山の斜面で微笑む山桜が淑やかで美しい

伯方(木浦)港から芸予汽船の高速船で岩城港へ、49tの小さな船が満杯状態です



岩城港で若者のグループと一緒に下船 人口2000人の島もサイクリング&花見客で賑わっています

先ずは、船付前の「リモーネ・プラザ」で軽めの食料調達
 
明日から、「3000本桜がおもてなし・いわぎ桜まつり」が開催される

 積善山は岩城富士と呼ばれているそうですが、此処から眺める山容はちょっとしっくりきません



カーブミラーに付けられた「積善山→」の指標に従い、 正面に見える積善山に向かって坂道を上がって行く

岩城島は、「青いレモンの島」と呼ばれているとか、思わず「おさななじみの思い出は〜♪」と鼻歌が出ます



車道をショートカットする登山道が有るだろうと、それらしき道に入って行ったら

途中で道が消え、斜面を駆け上がって車道に復帰する羽目に、かえって時間がかかりました

港から25分、コーナー左に遊歩道入口 車道は右へ大きくカーブして山頂近くまで続いている

自転車が3台停められ、元気の良い男の子たちが先行していった

此処までで、もう汗ビッショリ 島の山なので爽やかな風が吹くのかと思ったが結構蒸し暑い

汗を拭い水分補給して、よく整備された遊歩道に入る



時折真下に岩城港を見ながら、ジグザグ高度を上げてゆく

ぼつぼつソメイヨシノが出てきましたが、まだ桜並木という程ではありません

 

遊歩道入口から20分で尾根に出ると、 蕾をいっぱい付けたツツジのトンネル

少し進むと、駐車場からの花見客が合わさり賑やかになる

ライトアップの電球が付けられた桜並木、夜桜も素敵だろうな〜

頂上展望台の横に積善山三角点(369.6m)

 

「岩城の三千本桜」 頂上からピンク色の絨毯が広がり華やか〜♪

「天女の羽衣」と言われるのも頷けます

伯方島方面は少し霞んでいるけれど、中央右の尖がり山が伯方富士と呼ばれる宝股山かな?

お天気が好ければ、石鎚山も見えるのでしょうが・・・



北には生口島 サクラ色の爽やかな春の風が吹き上がる展望台で至福の一時〜

しまなみ海道のど真ん中で、まさに360度の多島美満喫です



西駐車場ではテントを張り祭りの準備中 時計を見れば12時15分 

岩城港14:03発の船に乗る積りだったけど、一便早い12:58発に間に合いそう

簡単に食事を済ませて下りていたら、「そんなに急がんでも」と、スミレが呼び止める

初上陸の岩城島、もっとゆっくり島散策もしたいのですが・・・今日のお山は、もう一つ

石鎚権現が祀られている伯方富士・宝股山が待っています


岩城港を後にして伯方(木浦)港に引返す


宝股山(鉾山 ほこさん)



宝股山トンネル東側から旧道に入る  車道沿いのミツバツツジが満開〜

駐車場付近から見る宝股山頂稜 直登ルートがあるようですが、タイルの敷かれた遊歩道を歩く



緩やかな勾配の、というか水平に近い遊歩道が続きます

これでは何時まで経っても山頂に到達しそうにありませんが、まぁ、移り変わる景色を楽しみましょう



遊歩道に飽きたころ登山道らしき階段を登り尾根に出る、右に岩山が聳えています(ちょっとオーバーです)

岩角を掴んで登って行くと、短いオクサリが有り石鎚山の雰囲気になって来た

 

ヤマザクラで装う宝股山山頂

 山頂の説明板に拠れば、注連縄がかけられている大岩が 高さ270cmの鉾山石神(伯方町指定文化財)

石神には、三体のご神像が刻まれた石像が鎮座し、石鎚神社が祭祀されている

石神の周りには、神域を現す「磐境」や神様が降臨される「磐座」の遺構が見られ

弥生時代中期の土器破片や石鍬、石斧が発見されたそうだ

5月には、高井神島より大蛇が渡り来て、鉾山に入ると言い伝えられている(まだ4月で良かった〜)



尾根を少し進んだ所に、宝股山の三等三角点 (点名 北浦  303.7m)

下りは直登ルートを少し下り、鎖を跨いで再び遊歩道を歩き駐車場へ

のんびり歩いたのでもっと時間がかかったと思ったけど、45分ほどのお手軽ハイキングでした


続いて、伯方島北西部にある桜の名所・開山(ひらきやま)公園へ


開 山 (ひらきやま)



山頂近くにある駐車場は、ほぼ満車 周辺は公園としてきれいに整備されている

山頂展望台の横に三角点(148.6m)が有る 気づく人は少ないでしょう

展望台から眺める国内最長の斜張橋・多々羅大橋 生口島と大三島を結ぶ

(完成当時は世界最長だったが、現在は第5位)



桜の向こうに、先程登った積善山 岩城富士の愛称がぴったりです

今日はちょっと気忙しい「しまなみ花見ハイキング」でしたが

満開の桜に包まれたご当地富士、「岩城富士」&「伯方富士」と二つも登れ

何より石鎚権現にも会えることが出来、得した気分の一日になりました


歩いた道  ホーム