2015年06月13日 ”東赤石山”

咲き始めたばかりの天女&妖精と遊び、賑やかに岩線散歩〜♬



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号る)

瀬場登山口(7:00)〜(7:50)一本橋〜(8:40)上の渡渉〜(10:10)トラバース道〜(10:40)赤石山荘〜(11:30)八巻山
(12:00)東赤石山〜三角点食事(12:30)〜(13:30)権現越(13:45)〜(15:30)床鍋〜(15:50)瀬場  (8時間50分)

(電池切れで、一本橋手前から岩石帯取り付きまでログが飛んでいます)



雪渓歩きの余韻に浸っていたら、「針ノ木岳慎太郎祭」からあっという間に一週間が過ぎた

さて、今週は何処のお山にしようか?

「東にする」 この時期、次週のお天気も当てにはならんからと直ぐに決まり

ちょっとオオヤマレンゲには早いかもしれんけど、タカネバラは咲いてるみたい♬


梅雨時にしては、爽やかな朝です  登山口まで近いので、お弁当を作ってゆっくり出発

あれ、前を走る車は・・・ストーンリバーさんご夫妻、トンちゃんご夫妻と同時に瀬場着

お目当ては同じくタカネバラ、ご一緒させてくださ〜い



さぁ、準備完了  6人のパーティーで賑やかに出発です

最初の水場に着くと、先行された 赤石山荘小屋主の安森先生が休憩されてます

山荘屋根の修理のため重たい波板を担いで登られていますが、不安定で歩き難くそうです

近々(2年後って言われてました)、本を出版されるとか、今度の舞台はどこかな? 楽しみ〜



一本橋を渡り、直ぐ先の分岐を右直登コースへ 分岐から20分で滝を右に見るとすぐ渡渉する 

そろそろ休憩かと思ったが、ストーンリバーさんの奥さんが先頭でぐんぐん引っ張ってゆく



橄欖岩のゴーロ坂に入った所でやっと休憩 自然林の新緑が綺麗です

暫く進むと・・・迎えてくれました! 今日のお目当て、赤い妖精タカネバラ〜♪

咲き始めは色が濃く、緑色の葉っぱが余計に赤色を引き立てている 姿形は紛れも無く紅バラですね



開いた花弁を陽に透かして見ると、優しいピンク色にうっとり

一つひとつに「可愛いね〜」って声をかけ、なかなか足が前に進みません

中には終わりかけた花もあるけれど、蕾も沢山 まだまだ楽しめそう

トラバース道に出て左赤石山荘方面へ ユキワリソウ、キバナノコマノツメ、シライトソウが可愛い

まだ足下が寂しい緑々した天狗の庭に出ると、岩稜が迫力を増して迫ってくる



今日のもう一つのお目当て天女花オオヤマレンゲが、山荘前と裏でそれぞれ一輪咲いていた

トンちゃんに美味しい西瓜を頂いて元気回復 さあ、八巻山へ向かいます

途中、天狗の庭を振り返れば安森先生が赤石山荘に到着した

他に登山者の姿は見えない もう少し登ってるかと思ったが、賑わうのは来週あたりからかな?



岩場を彩るユキワリソウとスミレの仲間キバナノコマノツメ

岩稜を見晴らす特等席のユキワリソウは既に終わり、次の主役シコクギボウシが開花準備中

これからタカネマツムシソウが終わる頃まで赤石から目が離せません



東赤石山でお昼にしようと、八巻山を後にして直ぐつーちゃnにばったり

高い所から「おばさん連中がトロトロ歩きよるワイ」などと思いながら見てたのかも?

「元気でしたか〜?」 「元気でもないんよ」と言いながら、お遍路や赤星山の花の話で盛り上がります

オオヤマレンゲを見てないと言うつ〜ちゃnを、おばさんパワーで強引に誘って一緒に権現越へ向かう事に



狭い東赤石山頂上は写真だけ撮って通過

シャクナゲはここも今年はダメだったんだ、と思いながら稜線を東へ少し進んで三角点 やっと昼食です



日中は大丈夫だろうと思っていたが、朝の青空は既に無く雲が広がっている

ちょっと降られるかもと、心配げに空を見上げてたら、パラパラ来た

大崩れは無さそうなので樹林帯に入れば気にならないでしょう

食事も済んだし、そろそろ下りようか 

あれっ? つーちゃnまだ終わって無いの? メンゴ、メンゴ

権現越に向け下り始める

目の前には北ア・後立山にも匹敵する(と自分だけで思っている)厳しい稜線が続いている

三角点を振り返る エントツ山さんたちは今頃、奥の稜線で藪と戯れているんだろうな



トラバース道に出て、この辺りにノビネチドリやツマトリソウが有る筈なんだがときょろきょろするが見つからない

岩の山・赤石には似合わないが、出会うと何故か心が安らぐブナ

視界が開けると、赤石山系癒しの空間権現越 小休止しましょう

ストーンリバーさん差し入れの冷えたパイナップル 疲れが飛んでゆきます ご馳走さまでした



余談ですが・・・権現越は、グランパの高校時代の狭い山行エリアの中でも特にお気に入りの場所です

国道のバス停から歩き初め、河叉を経てここに立った時

主稜線に出た快感と、目の前に広がる四国とは思えない景色に感動したものでした

写真は50年前です 峠直ぐ北のガレ場をトラバースして右下から上って来た(現在この道は崩落している)

今では低い笹がはびこり、白骨樹は少なくなっているが、癒しの風景は昔と変わらない

勿論ここが目的地ではなく、ここから東赤石山のピークを踏み赤石越からバス停まで戻ります

道迷いした時、5万分の1の地形図の僅かなデッパリと窪みを一緒に読み

ソーダラップという炭酸の粉末を谷水に溶かし飲みながら 標高差1600m近くを普通に歩いた山友たち

あっ! そうそう そのころ自分には高嶺のペンタックスを持っていた彼

みんな今どうしているだろうな? 近くの友そして遠くの友 (他界した友もいますが・・・・・)

百瀬慎太郎が晩年よく口にしていたという言葉 「山を想えば 人恋し  人を想えば 山恋し」

グランパにとっては、そんな気持ちになれる場所の一つです



権現越を後にし、爽やかな風が吹き抜ける草原を床鍋に向け下って行く

法皇権現が祭られている大岩を振り返る 僅かですが緑の草原にコメツツジの白い小さな花が彩りを添えている



道端にはブラシの様なシライトソウが、今を盛りと咲いている

樹林帯に入りスズタケを払いながら薄い道を下っていくと、渡渉点

(権現越を東に少し登り返し、送電線保線路を下るほうが歩き易い) 



随分前からかなり傷んでいた木組みの橋も、完全に朽ち落ちている

この辺りに〇○花があるそうだけどと 雰囲気の良い平地で暫し足が止まる 何があるの?

シャクナゲの並木道を抜け、送電線保線路とクロスし、展望の無い退屈な道をドンドン下って行く



美林とシロモジの森が続く 黄葉がさぞや綺麗だろう 覚えていたら秋に来てみよう

床鍋登山口に下り立ちやれやれですが、此処から瀬場まで20分の車道歩きが残っています

「誰か、走って車を取りに行けば〜」 「・・・」 冗談、冗談、みんなで歩けば怖くない?

話に華を咲かせながら賑やかに県道を歩いて瀬場登山口に帰ってきた
 

久し振りの9時間近い山歩き しんどかったけど、お目当ての花にも会え、楽しく歩けました 

つーちゃn 懲りずにまたどこかでお会いしましょう  オオヤマレンゲはこれからです、また見に行ってくださ〜い

皆さん お世話になりました


歩いた道  ホーム