2015年12月05日 ”皿 ガ 嶺”

遍路道を辿り、白い頂に向かって 歩け、歩け、歩け



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号る


六部堂バス停から皿ガ嶺周回のログは、手書きです

P発(7:50)〜一ノ王子社跡(8:25)〜(9:05)三坂峠〜(9:30)六部堂バス停(9:45)〜(10:45)六部堂越
(11:40)皿ガ嶺〜(11:55)十字峠(12:05)〜(13:25)六部堂バス停(13:40)〜(14:05)三坂峠〜(15:05)P着
                                                       (7時間15分)


以前から歩いてみたいと思っていた六部堂から皿ガ嶺へのルートと

久谷から三坂峠への遍路道の二つを、一筆書きしてみました

県道207号をどんどん奥に入って行き、桜集落手前の道路わきに車を停める



駐車地点の標高がおよそ240mだから、皿ガ嶺頂上までの標高差は1000mを超える 

軽い気持ちだったけど侮れません、頑張って歩きます

歩き始めて直ぐ、「三坂峠3.6km、46番浄瑠璃寺4.9km」と表示された「四国のみち」の道標が有り

遍路墓、石仏、常夜灯等を見ながら桜集落の坂道を上ってゆく

集落が切れる頃「旧遍路宿坂本屋」 これまで数えきれないほどのお遍路さんにお接待してきたのだろう 

いしだあゆみ扮する 宿の女主人・木村靖子が、いまにも玄関戸を開けて出てきそうな雰囲気です



右に狭隘な御坂川の谷筋に開かれた棚田や、山肌の黄葉を見ながら舗装路を進む

舗装路が狭くなり、洗の観音様を過ぎ、小さな橋を渡ると、東屋がある「一ノ王子社跡」(439m)

説明板に、「王子とは熊野信仰に由来する三十三または九十九か所の小さな社です

中世から近世にかけて石鎚信仰に熊野信仰が結びつき、

ここから石鎚山頂までの道に王子が続いていたといわれています」と記されている

ロマンですね〜

ここから登山道になる 苔むす石畳が古道の雰囲気を醸しているが湿っているので案外歩き難い



「久万街道」の説明板や、「鍋割坂」の標柱を過ぎると、ほとんど樹林帯のこのルート中数少ない展望所

眼下に道後平野や遥か忽那諸島が見える 三坂峠を越えてきたお遍路さんはこの景色に一息つくことでしょう

一ノ王子社跡から40分で三坂峠(720m)着 うっと暗い植林の中で、人の気配を感じないが

昔はここから松山平野が一望でき、茶屋もあり多くの人で賑わっていたそうです



旧国道33号に出て、正面に皿ガ嶺の南尾根を眺めながらゆっくり下ってゆく

まだ遠いなぁ ため息が出ます

バス停手前にあるお堂 これが六部堂なのかな?

大山道を歩いた時に、六十六部のことを六部とも言うと聞いたけど

書写した法華経を納めるため全国六十六箇所の霊場を巡り歩いた行脚僧が住んでいたと思えば、興味深い



皿ガ嶺登山口休憩所と書かれた大きな建物がある六部堂バス停(660m位)着

左は久万スキーランド(12月1日オープンでした)へ

ちょっとお腹も空いてきたので、登山道に取り付く前におにぎり休憩

久万方面に50mほど進んだ左手が六部堂越コースの登山口(随所に久万高原遊山会の道標があります)

獣避け柵を開け登山道に入る 夏場は萱がうるさそうだけどすぐ植林帯の広い道になる



薄暗い植林の中を進むと、雪が出てきた 沢音を聞きながら谷沿いの道を詰めてゆく

「あらら、どうしましょ」 突き当りの沢は思っていたより水量が多くて、渡れそうにない

グランパが石を投げ込んで作った足場を踏み、なんとか靴を濡らさず渡渉する



渡渉後2分で林道に出る(左写真の右から上がってきた)

5分ほど林道を進み再び登山道に入る

取り付きはロープが設置されるほどの急坂ですが、直ぐに峠道に当たり快適に進む



林道から分かれて20分ほどで、古地蔵佇む六部堂越(1000m位) 峠道は東へ続いている

峠からは、アップダウンのある尾根道を行く 尾根の先には白い頂が待っている〜♪

急坂の落ち葉道に乗った雪が解け始め、踏ん張りにくい 地形図では僅かな起伏も、歩いてみれば案外しんどい



右に作業道の様な白いラインが延びているが、尾根につけられた登山道を忠実に辿る

今季初の雪山、おまけに霧氷も現れ出し、いい雰囲気になってきたんですが・・・・



真っ白な皿ガ嶺頂上(1278m)に飛び出す おまけに辺りも真っ白、何も見えません

風があり寒いので長居は無用 数人のトレースを踏みながら十字峠へ向かう

上ばかり見ていたら、つまずきそうな三角点(1270.7m)



十字峠で小休止後、ライトが要りそうな植林帯の中を下り始める

もう少し雪が深かったら、道が分かり難いかも 作業道を横切ってからは、かなりの急坂です

何度も作業道に出会う 都度設置されている道標がありがたい



十字峠から13分 道標があったのに間違いました 直進すべき所を左に行ってしまいUターン

沢に沿って歩いたり、沢を渡ったり、何度も林道を横切りながら下ってゆく



初めて展望が開け樅ノ木集落が見えほっと一息 背後の黒森山の姿が凛々しい 

畑やビニールハウスわきの道を下り、六部堂バス停に帰ってきた

が、ゴールはまだ先 ちょっと休もうか



重い腰を上げ、皿ガ嶺を振り返りながら旧国道をゆるやかに登り返し三坂峠へ

峠からは遍路道をひたすら下る

周りの黄色い山々を眺めながら3時過ぎ駐車地点に帰ってきた

お遍路さんはこの先46番浄瑠璃寺へ向かう


今日は、霧氷のお山に青空じゃ無かったのは残念だったけど

落ち葉のように積もった歴史を踏みしめながら、三坂峠越と六部堂越の二本の峠道を歩くことが出来 

行き交った往時の人々のエネルギーを感じる古道歩きとなりました

歩いた道   ホーム