2016年02月28日 ”石鎚山・雨滝山・火山”


春先は腰痛注意の時期、用心していたのにちょっとした弾みでギックリでした

2週間ほどで回復したけれど、冷えはよくない

アイゼンはさっさと仕舞って、里山を楽しもう

ひな祭りも始まったことだし、今日は東讃の「里山巡り」です


石鎚山  (さぬき市志度町)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



霊芝寺駐車場(8:35)〜(8:50)奥ノ院〜(9:05)石鎚山〜(9:30)願興寺〜(9:50)霊芝寺駐車場
                                             (1時間15分)


日内山 霊芝寺(ひうちさん れいしじ) 山門は、雨滝城の裏門を移築したものと伝えられている

松平藩の菩提寺で二代藩主・頼常公(よりつね 水戸光圀の子)、九代藩主・頼恕公(よりひろ)の墓所がある

奥ノ院参道の梵字岩

その昔、参道沿いの谷間に現れる魔物に困った坊様が光明真言を唱えたところ

夢に現れたお大師様が、岩に大日如来を表す「阿」の梵字を彫ったそうだ

それ以来魔物は出なくなり、魔伏岩とも謂われている



 霊芝寺奥ノ院 弘法大師が修行されたと伝わる古跡

登山道の矢印に導かれ、八十八ヶ所巡りの道を進み尾根に出る

日当たりの良い尾根に祀られた石仏 



奥ノ院から15分ほどで、あっけなく石鎚山(198.1m)

下りようとしたところへ登って来られたご年配の方に、話をお聞きすると

毎日、登山道の掃除に上がられているそうだ

教えていただいた南側の願興寺へ下りて行く



途中、立派な社が祀られていたが、石鎚山とは関係無さそう

暫くして鳥居、金毘羅大権現?の扁額がかかる



よく整備された観音道を下って行くと、奈良時代創建の願興寺(がんこうじ)

満開のミツマタが門前を飾っている



車道脇の指標に従って綺麗に刈られたスズタケの道を登り返すと、分岐の二十番さん

先ほど山頂でお会いした方が、近くで草刈りをされていて

「早かったですね〜 道、分かりましたか〜?」 「は〜い、良い道でした ありがとうございます」

お礼を言って別れ、八十八ヶ所を巡りながら霊芝寺駐車場に帰って来た


雨滝山 (さぬき市津田町)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



高速道路側道P(10:20)〜(10:35)雨瀧金刀比羅大権現〜(10:45)雨滝山〜(11:15)P
                                          (55分)



 高速道路側道に、雨滝山登山口の指標 コンクリートの急坂を上がって行き、登山道に入る

10数年前に歩いているんだけど・・・あまり記憶にないなぁと思いながら辺りをきょろきょろ

長禄年間(1457〜60)、東讃守護代の安富山城守盛長が築城した雨滝城を偲ばせる石垣跡が残っている

開けたところに寄進者の立派な碑が建ち、その奥に雨瀧金刀比羅大権現社がある 

 「天保二年(1831)卯九月吉日氏子中」と刻まれた碑の傍にに苔生した手水鉢

社殿の右を抜けると、道幅は急に狭くなってくる



登山道に岩場が迫り、ロープ場もある

山頂手前に石鎚雨瀧分社があり、中を覗くと石と染め抜かれた 御幕が張られ

石鎚蔵王大権現と書かれた扁額がかかっている

ご神体は見当たらないが、縁日にはお参りされているようだ

分社から少し進んだ所に、大日如来様、薬師如来様が祀られていた



本丸跡の雨滝山(253.1m)山頂は、広々として明るい

三方が削平地で、急峻な天然の要害に守られ難攻不落の山城のように思ったけど

天正11年(1583)安富盛方のとき、長宗我部元親勢の侵攻に遭って落城したと説明板に書かれていた

落城後、盛方は小豆島を経て播州へ逃れ黒田官兵衛に従ったと謂われている

あれっ、前に来た時は竜王社の前に古びた鳥居が有ったように思うんだけど・・・朽ち果てたのかな?

舫って遠望は利かないが、東にこの後登る火山が霞んでいる



下山途中、雨瀧金刀比羅大権現社横の岩壁に付けられた石段を登ると奥社が祀られ

行場の大岩に役行者さんがひっそりと佇んでいた


火 山(ひやま) (さぬき市津田町)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



西教寺駐車場(12:15)〜(12:35)奥ノ院(磨崖仏)〜(12:55)瓶盥〜(13:15)火山〜(13:50)西教寺駐車場
                                                       (1時間35分)



西教寺駐車場から、5分強で「火山展望遊歩道」の説明板が立つ遊歩道入口

平成2年、「ふるさとふれあいの森」として整備されたそうだ

参道沿いに並ぶたくさんの石仏が、奥ノ院へ導いてくれる



奥ノ院の磨崖仏 (此処まで車道が続いている 下山は車道を歩く)

穴薬師の堂を見下ろす薬師如来像

その少し上の巨岩に、役小角と不動明王の像が刻まれている



磨崖仏から引き返し、火山へ向かう

稜線に乗って右へ進むと、ケルンが積まれている

火山入口(分岐に指標が無いと、入口がちょっと分かり難いかも)を左に見て

そのまま緩やかに下りながら東進すると・・・



満々と水を湛えた瓶盥(びんだらえ) 山上池です

展望抜群の池傍に、ベンチとテーブルも設置されている

真下を走る高速道路の津田の松原SA方面を見ながら、のんびりコーヒータイム

それにしても、火の山って?

東から攻めてくる敵をいち早く雨滝城に知らせるため、狼煙を上げたんだろうかと調べてみると

何でもこの山は、もともと火山(かざん)だったそうだ

そう言えば、大昔は寒霞渓や五色台、石鎚山も火山だったと何かで読んだことがある

 じゃ、この池は火口跡?

瓶盥も謂れがありそうな面白い名前だなと思っていたら

天正の乱の折、長宗我部の兵がこの池で鬢(びん)を洗ったのが由来だとか

道も無い時代だから、尾根伝いに侵攻して雨滝山城を攻めたのかもしれない



尾根を引き返し、「火山入口」の指標から北へ進む

思ったよりよく踏まれた道で、藪も無く歩き易い

前方に火山頂上が近付いて来た(左奥が、先ほど登った雨滝山)

コルまで下り、急坂を一頑張りで山頂です


 
4等三角点のある火山(ひやま、259.8m) 山頂は狭く、周りに木々が茂っている

展望も無いので、写真を撮って早々に引き返す

短い距離だけど、今日一番の急坂でした


さぁ、、引田のお雛さん 見て帰ろ



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