谷筋に雪を残し徐々に萌黄色に染まって行くこの時期、お山は一際美しい
雪解けとともに林床に華やかさを添える春の花々も、山行の楽しみの一つ
今冬は雪も少なく、例年より季節が早く進んでいるようですが、霊峰白山展望の山・荒島岳はどうかな?
今日は、人気の勝原(かどはら)コースを歩きます
勝原スキー場跡駐車場
(8:05)〜(8:45)リフト終点跡
〜(9:30)白山ベンチ〜(10:20)シャクナゲ平
〜(11:40)荒島岳
(12:00)
(12:50)シャクナゲ平
(13:00)〜(13:35)白山ベンチ〜(14:05)リフト終点跡
(14:15)〜(14:50)駐車場 (6時間45分)
国道158号沿いの勝原スキー場跡駐車場は既に、30台くらい停められていて満車
下の駐車場に車を停め、準備して歩き出す
「三国祭」の露店で食べたものが合わなかったのか、昨夜からお腹の調子が悪いグランパ
朝ご飯は食べられたけど、何時もより軽めでした
私は、先週の大万木山で痛めた足がまだ少し腫れている
今日は二人とも万全でないので山頂まで行けるかどうか、ちょっと不安
登山口からゲレンデ跡を登って行くが、最初から結構急です
汗びっしょりになって、中、上級者向けの急斜面を頑張ると、リフト終点跡(標高650m)
「荒島岳登山口」の標柱が立つ樹林帯に入って、ほっと一息
もしかして未だ咲いているかもと期待したイワウチワは、一つだけピンクの花を残し
後は全部ピカピカのウチワになっていました
登山道沿いにずーっとロープが張られてますが、凄い群生です!
ブナ林も素晴らしい! このブナは、4m近くあるかな?
今日逢うのが楽しみだったブナ ちょっと蟹股ぽいですが、神秘的なトトロの森を散歩しているみたい
少女の何気ない一言から「トトロの木」 の愛称で呼ばれ出したそうで、今ではみんなの人気者
でも2本の足でノソノソ歩き出したら・・・ちょっと怖いかも?
「トトロの木」から15分弱で、白山ベンチ 雪を残した霊峰白山が見えていますが
天気は良いけど、気温が高過ぎ 舫っていて写真にはなりません
満開のウワミズザクラ、遠目にシロヤシオかと思いました
段々傾斜がきつくなりますが、ブナのグリーンシャワーに力を貰って一歩一歩です
シャクナゲ平(標高1204m 山頂まで1.5km)
折角頑張ったのに、何の色気も無い シャクナゲは何処よ!?
右(北西)から、小荒島岳を経て登って来る中出(なかんで)コースが合わさる
南東へ緩やかに下って行くと、右から佐開(さびらき)コースが合わさる
道の両側にサンカヨウの群落が続く 咲いていたらルンルンでしょうが、残念ながら既に青い実
コルから登り始めたところに、大野市・大野警察署の注意喚起板が立つ
「滑落注意! これより頂上までの登山道で滑落死亡事故が多発しています。十分注意してください」
いよいよ、名物「モチが壁」の始まりです
確かに歩き難いですが、そんなに危険というほどでもありません
(下山時は、渋滞気味でした)
急坂途中、展望が開けたところから振り返る小荒島岳
楽しみにしていたシャクナゲもほとんど終わっています
芽吹き始めたダケカンバの道
イワカガミ咲く前荒島(1415m) 標柱が立つ中荒島と、奥に荒島岳が見えてきた
カタクリもほとんど終わっている中、数輪頑張っていました
あるHPで2日前の山行記を見たらいっぱい咲いていたのに、この暑さで一気に萎れたようです
ロープに頼るほどでもないけど、転石にのらないように注意しながら登っていたら
突然後ろで「キャー」、下りの人が思いっきり転んでいました ズルズルの急斜面、要注意です
やっと中荒島(1420m)です デ〜ンと構えた霊峰白山が、薄っすら
クッキリ見えたら最高なんですが・・・「気を落としなさんな」と、登山道を彩るイワカガミ
緩やかに登って行くと、大野富士・荒島岳山頂(標高1523m)
地元では「越の白山」と対にして「越の黒山」と呼ばれ、白山と同じく僧泰澄によって開山されたと謂われている
空気が澄んでいれば、白山は元より、木曾の御嶽山や乗鞍岳、北アルプスと素晴らしい展望が広がっているのでしょう
白山を間近に見られてこそ荒島岳の値打も上がるのかもしれませんが、何とか山頂に立てたので良しとしましょう
山頂の広場では、たくさんの登山者がお昼休憩
お腹の具合が心配なグランパはお昼抜き、私もパン一個と行動食程度で済ませます
こんなことでは、急坂で力が出ないのも仕方がありません
天津児屋根命を祀る荒島神社奥宮にお参りして
田植えが済んだ田圃と麦畑がパッチワークのように並ぶ大野盆地を見下ろしながら、山頂を後にする
雪のかけらも見えないお山は既に夏支度、イワウチワ、カタクリ、サンカヨウ
それにシャクナゲまで、早々と終わりを迎えていたのは残念だったけど
見事な新緑に包まれ、何より「トトロの木」にも会えたので、楽しい越前の山歩きとなりました
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