2016年06月03日  ”西ノ冠岳・石鎚山”


3時ごろ目を覚ますと、天気を約束するように南西の空にスーパーマーズが輝いている

そろそろ梅雨入り 今日の晴れ間を逃したらと、石鎚山へ

今季は、何時になく開花が早いので、三角点のシャクナゲは期待薄だけど

ひょっとして、西冠に残っているかも? 残っていて欲しいな


土小屋(6:45)〜(7:40)東稜分岐〜(8:30)面河道分岐〜(9:00)お花畑(9:15)〜(9:35)西ノ冠岳
(10:45)
三角点〜(11:35)弥山〜(12:00)天狗岳弥山発(12:30)〜(14:25)土小屋(7時間40分)

 

第一ベンチから石鎚山、二ノ森を見る 空気が澄んでいて、とっても近い

青空に突き上げるルンゼを見上げれば、緑が稜線まで駆け上がっている

夏の花が出番を待ちかね、ウズウズしていることだろう

 

瓶ヶ森は勿論、背後の笹ヶ峰から沓掛山への吊り尾根、赤石山系までクッキリです

雪で傷んだ桟橋が架け替えられたのか、丸太の切口が新しい 

お陰様で、安全に歩かせて頂けます

下山時、数人の方が登山道を整備されていた 「ありがとうございます」



緑に染まる北壁を見上げながら、二ノ鎖元の鳥居を潜る

昨年、完成した石鎚神社の建物は閉まっていたが、「お山開き大祭」にはたくさんの信者さんで賑わうのでしょう



三ノ鎖手前で面河道に入る 弥山北面をトラバースして面河乗越を跨ぎ主稜線南面に出る

立ち枯れたシコクシラベが目立つが、天候不順や年々厳しさを増す暑さの所為だろうか?

分岐を二ノ森方面へ



振り返れば、精悍な弥山

樹林帯を抜けると、快適な笹原の縦走路が延びる



岩を彩る可愛いアカモノ〜♪

近付くにつれ、穏やかだった西ノ冠岳の表情が厳しくなってくる



お花畑の主役、ユキワリソウ〜♪

朝の柔らかい日差しをいっぱい受け、嬉しそうに揺れている



そろそろくたびれてきたイワカガミ、後は任せてとキバナノコマノツメの元気が良い

 

貸切のお花畑を心ゆくまで楽しみ、縦走路から分かれ西ノ冠岳へ

笹斜面の中の薄い踏み跡を辿り主稜線鞍部に出る

高度感を楽しみながら懸崖の東縁を進む まだ蕾を付けたミツバツツジの向こうに重量感のある石鎚山

 

何年振りだろう? (山行記を見てみると、2005年11月20日 10年余も前でした)

確か、ここに小さな頂上標識が有ったと思うんですが・・・

山容に似合わず、頂上(1894m)は地味です

 

もう少し奥に進むと、シャクナゲが咲き誇っている

遥か西には松山の市街地が見える



 眼を少し南に振れば、堂々とした二ノ森、鞍瀬ノ頭 が並ぶ

木漏れ日に輝くイワカガミの群生 「こっち向いてよ」

 

岩の要塞石鎚山 笹原に面河道が見える

縦走路に下り、お花畑でサンドウィッチ休憩後、引き返す

この時期三角点は外せんわと、縦走路から分かれ四輪フル駆動で笹海を泳ぐ

それにしても、しんどい! 倒れた笹で滑りそうになりながら登って行く

 

ダイナミックなパノラマを背に擂り鉢を登り切れば、(例年なら)天空の花園が待っているんですが

やっぱり、既に緑濃い宴の跡でした  微かな期待だったとはいえ、残念!

 

稜線を少し奥に進んで石鎚山三角点(1920.9m) 弥山を振り返る

北面の藪に僅かに残るシャクナゲ



面河分岐点まで引き返し、石鎚山へ

天狗岳から、南尖峰、東稜を見てくるというグランパを見送り

久し振りに会ったFさんと話しながら、弥山でのんびり

今日は帰ってから、送別会  これ以上疲れたら、寝不足も手伝って直ぐに酔いが回りそう

「飲まんかったらええが」と言われても・・・困ります



天狗稜線からドウダンツツジ越しに先ほど登った西ノ冠岳

北壁を覗き込むと、咲いていました!

岩の割れ目で頑張るミヤマダイコンソウに「頑張れ」と声をかけたくなります



天狗岳(1982m) 夏の装いになりつつある南尖峰を眺めていたら

いつの間にか、北からガスが湧いてきた

梅雨入り前の爽やかな石鎚を十分楽しめたし、そろそろ帰ろう


翌日(4日)、九州、四国、中国、近畿、東海が梅雨入りしたと見られると気象庁の発表がありました

暫くは、梅雨を楽しみましょう

紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘  (子規)

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