2016年11月26日 ”右田ヶ岳”


右田ヶ岳 (みぎたがだけ 426.0m)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



右田小学校(7:50)〜(8:00)天徳寺登山口〜(8:40)前岳(石船山)〜(9:25)中ノ峰(9:40)〜西ノ峰
〜(10:00)
本ルート、尾根ルート分岐〜(10:45)勝坂登山口〜(11:05)西目山大日コース登山口
〜(11:25)蔵王大権現〜(12:00)登山口〜(12:20)右田小学校           (4時間30分)


山陽道防府第三トンネルを抜けると右手に屹立した岩山が見えてくる

以前から気になっていた右田ヶ岳(426.0m)です

今日は右田ヶ岳の岩で遊び、西目山と真尾山上山の蔵王権現さんを尋ね

下山後は、防府の街ブラと天満宮の御神幸祭を楽しみます



防府東ICから、10分もかからずに登山口のある右田小学校へ

校舎前の「登山者臨時駐車場」に車を停め、歩き始める

小学校の運動場から眺める右田ヶ岳 花崗岩の大岩を纏った姿が勇ましい 

直ぐ、右田毛利家の菩提寺である天徳寺 樹齢800年という大イチョウが迎えてくれる

山門を潜り本堂にお参りしてから、境内左奥の登山口へ



林の中の石段道を上って行くと、観音堂

観音堂の前に「聖観世音菩薩及び三十三観音めぐり」の案内がある

尾根に出ると、行く手の大きな岩に彫られた観音像 「第二番 龍頭観世音」です

振り返れば石燈籠の向こうに市街地の展望が広がる

次々と現れる観音像を見ながら、巨石群を縫うように登って行く



前岳(石船山194m)から右田ヶ岳を眺める

一旦、雑木に覆われた鞍部に下るが、大岩が現れ出すとまたまた急登



羊歯が出始め、右斜面を巻くように上がって行くと、西ノ峰、中ノ峰分岐の鞍部

右田ヶ岳は、西ノ峰、中ノ峰、東ノ峰の3峰からなり、最高峰が三角点のある中ノ峰



鞍部から右に取り急な岩場を頑張れば、5分で三角点のある中ノ峰(426.0m)

ケルンに立てられた日の丸が誇らしげに靡いている

気温は7℃だけど、寒さは感じない



山頂からは大展望  遠く四国や九州も見えるとガイド本に書かれていたが・・・石鎚は何処かな〜?

眼下の防府市街を眺めていたら、猛スピードで新幹線が走り抜ける

「ヤッホー」と、思わず「のぞみ」に手を振りましたが、 四国では考えられない風景です



大休止の後、鞍部まで引き返し西ノ峰へ

鎌倉時代末期に右田氏の本丸が築かれていたという平坦な山頂から、中ノ峰を振り返る

勝坂コースへと、急斜面を下って行く



屏風のような大岩に立てば、爽快 西目山が指呼の距離

此処は、本ルート、尾根ルートの分岐 迷わず尾根ルートに向かいます



大岩にはしっかりしたロープが設置されていて安心です

が、ちょっと短い  後50cmくらいロープが長ければ地面まで足が届くんですが 

 「グランパ、もし落ちたら頼むよ」 カメラを向けながら「任しとけ」って、大丈夫かなぁ?



振り返れば屹立する岩、岩、岩  里山とも思えない雰囲気です

ルンル〜ン 滑るように岩尾根を下って行きます



要所、要所にはロープが設置されているし、危険個所は有りません

標高が標高ですから、登山口がある国道も直ぐ其処に見える



先程立っていた屏風岩付近を見上げる 堂々の岩峰です

ズームしてみると・・・まぁ、危なげ〜 落ちてきたらどうしよう



沢を横切り、ロープ場を登り返す 「あ〜しんど」



沢から数分で、本ルートに合流 (左が歩いてきた道で、右が本ルートです)

合流点から10分で、国道262号、勝坂登山口に下り立つ

紅葉したアメリカフウの街路樹を楽しみながら、西目山登山口を目指す


西目山(にしめやま)



 車道歩き20分で、 西目山大日コース登山口

石段を登り切った所に秋葉社が祀られ、其処から山道となる

ロープ場を過ぎれば、道は緩やかになり展望が開ける



大岩からのロケーションは最高! 左に右田ヶ岳、防府平野の奥に矢筈ヶ岳

山腹を新幹線の第一右田トンネルが走っているので、真下に新幹線

暫く眺めていると、轟音と共にのぞみが走り去った  

登山道沿いに鳥居の柱、しかも一本だけ 不思議に思いながらも進むと、目指す岩場が近付いた 



役ノ行者と蔵王権現が並んで祀られている(権現さんの祠は壊れていた)

周辺を散策してから大岩まで引き返し、景色を楽しみながら食事でした



真尾山上山 (まなおさんじょうさん 260m)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



石仏(13:05)〜(13:35)真尾山上山(13:45)〜(14:05)石仏  (1時間)


真尾山上山は、矢筈ヶ岳の北東支尾根に派生するドーム状の岩峰

その形から防府のジャンダルムとも、また地元では親しみを込めて「石鎚さん」と呼ばれているそうだ

山頂で蔵王権現さんが待っている〜



石仏が祀られた広場に駐車 ゆっくり車道を上がって行けば、7分で登山口

登山道に入って3分ほどで分岐  山上山の指標に従って、右折する

(直進は、矢筈ヶ岳直登ルート)



小さな沢を渡ると、急坂が待っていた

ロープ場を何ヵ所かクリアーして尾根に乗り、鎖場を過ぎれば、狭い頂上に飛び出す



注連縄が施され屋根に「石」の字が刻まれた祠が山頂に祀られている 

間違いなく石鎚神社です  扉を開けると、石鎚蔵王大権現!



辺りを見渡すと奥に石仏が鎮座する 木々を掻き分け近付くと・・・役ノ行者のようです

光背に何やら文字が刻まれているが、磨滅していて読み取れない

そしてもう一体、可愛い木彫りの像も祀られていた

この山は信仰の山、地元で「石鎚さん」と呼ばれているのも肯ける

矢筈ヶ岳北尾根越しに、堂々とした山容の右田ヶ岳



東の一ノ瀬地区を見れば、可愛い三角のお山 面白そうな山並みが続いています

さぁ、オクサリ(チェーンかな?)を繰って、石鎚さんの雰囲気を楽しみましょう

急坂を滑るように下って、あっと言う間に駐車地点に帰り着きました


下山後、防府市役所近くの石鎚神社にお参りし、ホテルへ

着替えをしてから、「防府天満宮御進幸祭」に出かける

途中、山頭火の生家跡から山頭火の小径(こみち)をブラブラ

天満宮参道が近付くと、お祭りに向かう人たちで賑わって来た



菅原道真公配流の折、本州最後の寄港地が防府

「道真公、無実!」の奏上に、一条天皇の勅使が遣わされた 寛弘元年(1004)より

菅公の御霊を勝間ノ浦にお連れして、御霊慰めの神事が行われてきたそうだ

5000人に余る裸坊たちで、興奮の坩堝と化す前の桜門前

門前には御網代神輿を乗せる台車が置かれている

 

天神様へのご奉仕・俵神輿を担いだ裸坊たちが「兄弟、ワッショイ」と勢いよく参道を駆け上がって行く

俵神輿は、各地区、企業、学校、子ども会等々、100基余りもあるそうだ

5時半になると、裸坊以外は参道や境内に入れません

午後6時、花火の打ち上げと共に拝殿正面の扉が開かれ御発輦(ごはつれん)が始まった

参拝者は、楼門付近の様子が映し出される鳥居側の大モニターを見ながら、神輿の到着を待つ

先頭神輿、第一神輿と次々に担ぎ出される神輿に続いて

重さ500kgの御網代神輿が大石段を滑り降りてくると、一段と喚声が大きくなる

裸坊たちに取り囲まれた御網代神輿も見えたし、雨も本降りになって来たのでホテルに帰ったが

この後、天満宮より2.5km離れた勝間浦(浜殿)まで行列は続く

浜殿神事の後、延喜の昔、菅公送迎の故事にならって一夜御酒が振る舞われ

行列は再び車塚町、天神町を経て、午後9時過ぎに天満宮に還幸される

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