2017年01月03日 ”大禿山・猪尻山・大平山”



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


新年あけましておめでとうございます

2017年丁酉(ひのと とり)は、暖かく穏やかな年明けでした

酉年は物事が頂点まで極まる年だそうですが

天空に聳える頂に向かって羽ばたき、自分なりの山登りを極めたいと思っております

本年も宜しくお願いいたします


・・・・・とは言いつつ、初登りに選んだのは讃岐の里山、大禿山・猪尻山・大平山

初登りにしては何となく地味ですが、実は見どころがたくさん有る山なんです


国分八幡宮駐車場(8:25)(8:50)大禿山(9:05)車道(9:10)取り付き(9:35)岩場寄り道(10:20)(10:45)三角点
(11:05)
猪尻山(11:40)足尾大明神(12:00)(12:40)一本松(13:10)石鎚神社(13:40)(14:05)駐車場(5時間40分)



6時間ほど停めさせていただきたいとお断りして、大禿山を見上げながら国分八幡宮駐車場を出発

 芳しい香りが漂っていると思ったら、池傍の梅の木は満開に近い 振り返れば蓮光寺山



奈良時代の天平勝宝年間、国分寺の鎮護並びに阿野七郷の産土神として創祀された国分八幡宮

綺麗に掃き清められた清々しい境内に、誇らしげに日の丸が旗めく

今日もたくさんの初詣客が訪れるのだろう 参拝し、拝殿右から登山道に入って行く

本殿裏の磐座には、御祭神の一つ白蛇が棲息していたと謂われる

少し登って南を眺めれば、今年の干支の山・鷲ノ山(322m)が朝日を受け羽を拡げている



冬枯れの明るい急坂を登って行くと、祠が祀られた頂上に着く

大禿山(おおかむろやま △176.3m )

登山口の鳥居に「水分社(御祭神 天水分國水分大神 大神大物主櫛甕玉神)」とあったから

その昔、此処で雨乞いが行われていたのではないかしら?

北には、これから向かう猪尻山が手招いている



下山は藪漕ぎかなと心配していたら、まずまずの道

緩やかな尾根道を過ぎると急坂になるが、有り難いことにチェーンやロープが付けられていた

笹が繁っていたのは、ほんの短い距離  「大禿山登山口」の標識を見て、車道に下り立つ



車道を左へ少し歩き、黄テープが巻かれた20cmほどの鉄筋を見つける

これが正規の登山道だろうと、白いデブリを駆け上がる

まだ傾斜が緩く、木も疎らで歩き易い 青空の下のあの頂き目指して一直線



振り返ると大禿山、蓮光寺山、そして左奥に鷲ノ山 時間が有ればちょっとお邪魔してみよう

左には堂山や六ツ目山 高度を上げるにつれ視界が広がり景色に立体感が増して来る



「国分寺のカッパドキア」と呼ばれている奇岩群の谷を見てみようと、最上部にある展望テラスへちょっと寄り道

踏み跡があるような無いような薄い藪に入り、なんとかテラスに辿り着く

目の前には讃岐一国が見渡せるかの大展望が広がり、国分寺がこの麓に建立されたのが頷ける

下を覗き込みたいが、微妙な傾斜と小砂利で足元がおぼつかない



グランパは、右(西)側から少し下りてうろうろしているけど、ここからの展望で十分です

この辺りから三角点に直登も出来そうだけど、安全策で登山道に引き返す

登山道に復帰して直ぐの展望岩場で、小休止

この後は、見上げるような斜面が続く ロープを頼って、ひたすら直登です



文字の消えた金属の標識を見ると傾斜が緩くなり、やがて林を抜ける

迎えてくれたのは大きな電波塔、その横に猪尻山三角点(△439.0m)

此処からは太陽光発電設備の縁を進み、途中寄り道しながら足尾大明神まで車道歩きです



車道すぐ左の大きな山桜の根本に猪尻山頂上(483m)

ゲートを抜け県道を右へ 左電波塔横の林の中に少し入ると、大平山頂上(△478.7m)



少し進んで、また左電波塔裏の林の中に入って行くと「郡境標石」

五色台スカイライン分岐手前に、足の病気を治す神様として有名な足尾大明神が祀られていて

側の広場でランチ休憩している間にも、次々と初詣の方が訪れます



県道を少し引き返して「四国のみち」に入る 奥へ白峰寺3.2km 国分寺5.6km 手前は、根香寺1.4km

三札所への分れ十九丁 案内板や道標、側にはベンチも有り休憩ポイントです



白峰寺への道と分れ、左国分寺へ こちらも「四国のみち」です

落葉が敷き詰められた広い水平道30分弱で一本松 県道を横切る



下り始めてすぐ東屋がある展望所 気温が上がり舫(霞かな?)ってきた 

「へんろころがし」と呼ばれる急坂に設置された木の階段道をジグザグ下りてゆく

30分ほど下ると、右に石鎚神社  新年の挨拶しとかなくっちゃ

迫力ある後ろの岩山が、ご神体かな?

此処へ来るのは、 かれこれ十数年振り

以前、国分寺駅〜五色台〜鬼無駅まで歩いた時以来です



短い木の橋を渡ると石鎚神社

内陣に、朽ちかけてはいるが木彫の石鎚蔵王大権現が祀られている

祠横にあるオクサリを掛ける さらに上の行場横にもオクサリ

左に巻いて急斜面の踏み跡を辿ると、扉が壊れた祠が茂みの中に佇んでいる

屋根に巻きついたクロヅル?を除けると、軒飾りに石のマークが現れた

辺りに石積みも有るので、切り立った岩壁へと霊場が続いているのかもしれない

(下山中、国分台を見上げながら、散歩されていたご年配の方と四方山話をしたが

「子どもの時にあの岩壁を登ったけど、下りるのが怖かった」と話されていた)



祠の近くの、不動明王や役行者さんにも挨拶をして

後30分もあれば駐車場に帰れるでしょうと、コーヒータイムにします

暖かい日差しを受けてのんびり歩いていると、車道沿いにギョウカイカクレキ岩の露頭が現れた

此処から取付けば、あの展望テラスの下へ辿り着くのかなと、白い崖を見上げる

春はいいだろうなと思いながら桜並木を下り、歩いた山を振り返り、振り返り、駐車場に戻って来た


酉年の初歩きに2年も先取りでしたが、見どころ満載の亥(い)のお山

十二分に楽しめました〜♪

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