2017年02月04日 ”白鷺山・鶏籠山・鶴嘴山”



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


夕焼〜♪ 小焼〜の 赤 とんぼ〜♪

負われて♪ 見たのは〜♪ いつの日か♪


播磨の小京都と言われる龍野は、閑静な佇まいの城下町

揖保川の清流を眺めながら、童謡の里の干支の山・三座を巡って来ました

哲学の小径、童謡の小径が導く白鷺山(しらさぎやま)は、一目三千本の桜の名所

原生林に包まれたふるさとの山鶏籠山(けいろうさん)は、龍野のシンボル

觜崎磨崖仏(はしざきまがいぶつ)、屏風岩が見所の、岩尾根歩きが面白い鶴嘴山(つるはしやま

揖保川堤防や鶴嘴山からお釈迦様の寝姿(寝釈迦)も拝め、楽しい山行でした


龍野観光駐車場(7:50)〜(8:20)白鷺山〜(8:50)龍野城(9:05)〜(9:35)鶏籠山〜(9:50)両見坂
(10:10)三坂神社〜(10:55)古宮登山口〜(12:05)鶴嘴山〜(12:35)林間広場〜(12:55)東觜崎駅
東觜崎駅(13:10)〜電車〜(13:15)本竜野駅〜(13:40)龍野観光駐車場   (5時間50分)



揖保川沿の龍野観光駐車場に車を停め、出発

これから目指す白鷺山に、国民宿舎赤とんぼ荘が見える

醤油蔵が建ち並ぶ通りを過ぎると、白鷺山麓の粒坐天照神社(いいぼにますあまてらすじんじゃ)

推古天皇2年正月、天照国照彦火明命の使者が現れ

「神社を造営し奉仕すれば、豊かに実り末永く栄えていくであろう」と種稲を授けた

種稲を植えれば一粒万倍の大豊作となり、以後この地は播磨の穀倉地帯となったと伝わる

神社に参拝し、白鷺山へ続く境内左の道を上がって行く



モニュメント広場を過ぎたところの「哲学の小径」には、三木清の哲学碑

昔愛読した「人生論ノート」が懐かしい

多分、本箱に眠っているはず 帰ったら埃を払って読み返してみよう

そんなことを思ってたら、直ぐに展望台のある白鷺山山頂

 野口雨情の「七つの子」の碑が建つ 側の三角点の点名は「日山 (121.2m)」

山頂から「童謡の小径」を下りて行くと、国民宿舎赤とんぼ荘に着く

途中、三木露風「夕焼小焼」の前では、いきなり童謡が流れ出し思わず一緒に唄ったり

小京都、童謡の里の縁で姉妹都市提携を結んでいる安芸市出身の 弘田龍太郎「叱られて」

斉藤信夫の「里の秋」等々の歌碑の言葉に、心和む小径でした



「文学の小径」の桜並木を通り、脇坂家始祖・賤ヶ嶽七本槍の甚内安治を祀る龍野神社

白壁の旧脇坂屋敷を見ながら龍野城へ

白鷺山も含む龍野公園一帯は一目三千本といわれる桜の名所 春にはさぞやと思われる

鶏籠山麓に威風堂々とした姿の龍野城(上霞城)

龍野の象徴として、本丸御殿、白亜の白壁、多門櫓、埋門、隅櫓が復元された

梅の馥郁たる香りを楽しみながら、コーヒー&一服タイム



城庭トイレ左奥に、龍野古城跡(朝霧城跡)がある鶏籠山登り口がある

柵を開け雰囲気の良い原生林の森を登って行くと、土塁跡、削平地、二の丸跡が現れ



本丸跡が山頂 明応8年(1499)赤松一族によって築かれ、赤松村秀が一帯を治めていたそうですが

天正5年(1577)、織田信長の家臣秀吉の播磨攻めに遭い、敗北

山頂標識は無いかなと探したが・・・見あたりません

本丸跡より一段低い八幡宮跡の石垣や石畳を散策していたら

木に括りつけた「鶏籠山(218m)」山頂標識が有りました



竪堀や横掘り跡を見ながら、山頂北の急坂を下って行く

途中、展望の開けたところから北の方向を見れば、これから登る鶴嘴山

鶏籠山と西の的場山(394m)の鞍部、 両見坂に立派な石灯籠が建つ

此処は4差路  紅葉谷・龍野公園からの道が、左から合わさる

的場山も気になるが、三坂神社を目指して右折し近畿自然歩道を下る



三坂神社を過ぎ表通りに出ると、車の往来がひっきりなし ダンプが走り抜ける時は、立ち止まってやり過ごす

揖保川の土手まで来ると、ヤレヤレ  のんびり土手を歩いていくと、鶴嘴山がどんどん近づいてくる ワクワク



橋の袂に祀られた觜崎磨崖仏拝殿から鶴嘴山を眺めてから、觜崎橋(はしざきばし)を渡り対岸へ

 先ずは、川縁を進み鎌倉時代に彫られたという断崖の磨崖仏・地蔵菩薩像を見てから

引き返し、大国主神社より譲り受けたという鳥居を潜り古宮神社の石段を上がって行く

 

神社から適当に岩尾根に取り付く(鳥居を潜らず車道を進むと登山口がある)

清らかな揖保川に架かるJR姫新線の鉄橋を眺めていたら

播磨新宮駅へ向かう電車があっと言う間に走り抜けた

尾根前方に、屏風岩の先端が見えている あんなところ歩けるんかなぁ?

 

屏風岩手前の岩尾根を登り切り、振り返ると揖保川を枕にお釈迦様が寝ている

寝釈迦の顏が先ほど歩いた鶏籠山で、胸が的場山 

お釈迦様の顔から喉元を踏んできたとは、何とも畏れ多いことでした

 

「天然紀念物 屏風岩」 回り込んで、屏風岩の天辺に立つと、爽快、爽快〜♪

さらにアップダウンを繰り返していくと、右手にタイコ岩、その奥に鶴嘴山

山頂直下の岩場を歩いている先行者が見える



タイコ岩を登り切り、東觜崎方面、寝釈迦を眺める

さぁ、今日最後の干支の山・鶴嘴山山頂までは、あと一頑張り

 

 山頂手前の岩場上端から、30mほど平坦な道を進むと 鶴嘴山(263.0m)

狭い山頂は木々に囲まれ、あまり展望は有りません

岩場上端で休まれていた地元の方と話をしながら、暫し展望を楽しむ

時計を見れば、12時10分 急げば、東觜崎駅13時10分発の電車に乗れそうです

お先に失礼して、転がるように下り始める



林間広場約15分の指標に導かれて、山腹の落葉道を下って行く

取付きは薄かったけど、下りるに連れ次第にしっかりした道になる

一目散に下りたので、大住寺古墳群のある林間広場まで、尾根から12分でした

東觜崎駅13時10分発の電車には充分間に合い、本竜野駅着

駅から観光駐車場まで、1.5kmくらい お土産に買った醤油を下げて帰って来た


今日は立春 節分も過ぎたことだし、そろそろ咲き出してるかな〜?と

美作市の河会山野草群生地に寄り道 でも咲いてたのは数輪、まだまだでした



目覚めたばかりのセツブンソウ

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