2017年04月09日 ”八丈岩山〜三頂山”



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



今日も、お手軽里山ハイクと桜 児島湾入口に聳える岩の山と、奥迫川(おくはざかわ)の大山桜を巡ります

八丈岩山すぐ隣の三頂山に石鎚神の祠があるそうなんですが、さて蔵王権現は?


市民憩いの森P(8:35)〜(9:05)立石分岐(9:50)〜(10:05)八丈岩山〜(10:20)三頂山(10:50)
〜(11:00)県道〜(11:20)市民憩いの森P                    (2時間45分)



雨に降られながら高松道を走り、瀬戸大橋を渡る

王子ヶ岳など眺めながら、児島半島の東端小串から登山口のある市民憩いの森へ

広い駐車場に車を停め歩き始める 公園の桜は満開です♪

雲はまだ厚いがそのうち晴れてくるでしょう 何と言っても、ここは「晴れの国、岡山!」

遊歩道は広く、花崗岩の山はぬかるむことも無く歩き易い



駐車場方面を振り返る 緑色の山肌にミツバツツジが彩りを添えている 

30分で立石との分岐 道標は無いが、看板の左隅にマジックで小さく「立石→道OKよ!」



立石に向かって尾根を下ってゆく 思っていたより確りした道です

それにしてもミツバツツジが多い 満開の木、花芽をびっしり付けた木 まだ当分楽しめそうです



巨大なオベリスクが目前に、ワクワク 分岐から10分ほどで立石着

「倒してみい」と言われ、本気で押してみたけど・・・びくともしません

二人して、間抜けな夫婦です 

 

近くには石に彫られた手水鉢や整然と積まれた石段がある 祭事が行われていたのか?

 こんな特異な大岩が崇拝の対象にならない筈は無いと思って眺めていたら、何か彫られているように見える

豊島や小豆島の眺めを満喫し、分岐まで登り返す

分岐から、花崗岩地帯に似合うアカマツやクロマツに囲まれた緩やかな稜線を進む

露岩が多くなると、八丈岩山は近い



これが八丈岩かな? 赤茶けた大岩からの展望を楽しむ

三方が海ですが、西に貝殻山や金甲山へと稜線が延びている



大岩から直ぐ八丈岩山(△280.6m)頂上  まっすぐ進むと憩いの森への近道ですが、左へ

岩だらけの三頂山の向こう、児島湾を挟んで岡山市街地が近い



少し下ると休憩舎のある分岐、主稜線は左に延びる ここは北にとり、三頂山に向かう

頂上手前の大岩に祠が祀られている かなり風化しているが、「石」ははっきり見える



中が暗くて見辛いので、つついっぱいズームすれば、紛れも無く石鎚蔵王大権現!! 

瀬戸の海を隔てた備前の地で、故郷に向かって雄々しく鎮座する



三頂山(さんちょうざん)頂上 平らな大岩に等間隔で柱穴(?)が4つある

 柱穴をセメントで補強したような跡も残るから、2間半四方くらいの社が建っていたのかも?

以前歩いた王子ヶ岳では蔵王権現が大岩に刻まれていたし、近くに石槌山や石鉄山もある

児島半島は、 石鎚信仰が篤いんですねぇ  改めて、石鎚山の偉大さを思う

尾根を北へ 児島湾や岡山平野を見ながら、角の取れた大岩が露出した道を下る



登山道は広く、参道の雰囲気です

風化した笠石のようなものが一対 常夜燈か鳥居があったのだろうかなどと想像する

三頂山から10分で県道に下り立つ 車道を挟んで、小名郷池(600m)へ下る登山道が続く

麓の小串小学校の校歌に「三頂山の空高く 夢と希望の鐘が鳴る〜♬」と歌われているから

子どもたちが遠足に登ってるのかもしれない

鳥の囀りをBGMに、満開したヤマザクラを楽しみながら県道を歩き、駐車地点着

天気が回復し、公園は家族連れで賑やかになっていた

迫力ある立石の岩塔、石鎚蔵王大権現、穏やかな瀬戸内の海と島

お手軽ハイクにしては、新鮮で素晴らしい内容でしたが

特に、白砂の登山道や岩場を彩るミツバツツジに心躍りました


続いて今日のもう一つの目的地 児島湾、児島湖沿いを走り南区奥迫川へ



ガイド板の奥、陀婆山(ださやま)中腹に、すぐそれと分かる大桜が見える

 岡山県天然記念物指定 「奥迫川(おくはざかわ)の桜 通称、大山桜」

一本で森を造る大きさです

エドヒガンとヤマザクラまたはカスミザクラとの自然交配種

地元推定で、 樹齢約500年 樹高20m、枝張27m、根本周囲9m(8本の株立)

ズームすれば、入道雲が湧き立つ、あるいは霧氷をびっしり纏っているようにも見える



標高150mくらいまで、急斜面の登山です

八丈岩山と異なり粘土質なので、雨後の坂道はぐにゅぐにゅで靴は泥んこ

開けた斜面に出ると、白い花弁をいっぱい付け気高く豪快に咲き誇る大桜が迫ってくる

樹勢は良いが、急傾斜地というのが気にかかる

花咲じいさんの格好をした方が、足腰に御利益がある”杖いらずの桜”だと話してくれたが

今日の坂道は、足腰が弱かったら上がって来れんかも?

大桜と対面するのは久し振り 一年分のパワーを貰い、泥んこ道の下りも足取りは軽い

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