2017年07月02日  ”石鎚山”


四国の山に夏の到来を告げる「石鎚山お山開き夏季大祭」が始まった

大祭初日は、「仁」、「智」、「勇」三体の御神像が、成就社から頂上社に御動座奉祀される

信徒が御神像を背にオクサリをかける姿を見てみたいが、残念ながらこの日だけは女人禁制

禁制が解かれる本日、可憐な夏花から癒しを、霊山・御神像からパワーを貰いに石鎚山へ


登山口(6:45)〜(7:35)東稜分岐(7:50)〜(8:15)二ノ鎖元〜(8:45)弥山(9:35)
(10:00)
二ノ鎖元(10:15)〜(10:45)東稜分岐(10:55)〜(11:50)登山口(5時間05分)



6時20分頃、冷んやりとした空気が漂う土小屋に着く

既に車や大型バスが何台も停まり、広い駐車場も満車状態です

土小屋遙拝殿で登山切符を受け、青リボンを肩に付け出発

大祭の雰囲気を醸し出す大提灯が並ぶ道を歩いて、登山口へ



上空は雲が覆っているが、空気が澄み遠望が利く

朝未だ早いというのに、参拝道は「お下りさん」「お上りさん」で賑わっている

毎年雪で傷み、新しく付け替えられる桟橋 有り難いことです

雨に洗われた緑が、目に優しい


 
東稜分岐 見る見るうちにガスが湧き上がり、稜線を隠してしまった あらら!

ブナの古木に着生したフガクスズムシソウ(富嶽鈴虫草 ラン科植物)

霊山に相応しい威厳と気品を漂わせている



二ノ鎖元で成就コースに合流  直ぐ上で登山切符のチェックを受ける

参拝道沿いの茂みに、オオヤマレンゲ(天女花)  ボケちゃいましたが、開花カウントダウンです

 

大祭だからオクサリ一本くらいはと、グランパは三ノ鎖へ

私は流れに乗って巻道を進み、一足先に弥山着

鎖場の真上を飛ぶドローンを見ていたら、グランパが上がって来た



弥山に着いた時、辺りは真っ白だったけど日が差し明るくなった

でも、風が強いのでちょっと寒い

天狗岳へ行くというグランパを見送って、頂上社前で順番待ち

一年分のお礼を込めて、御神像を撫でました

暫くするとガスが流れ、天狗岳が姿を現した  此処は、四国一のパワースポット

「六根清浄 ナンマイダンボ〜」と唱えながら大数珠を繰る中で、厳粛に拝戴が行われている



北壁の岩の隙間に根を下ろしたミヤマダイコンソウが風に揺れる

ガスの中の天狗岳 今日のBGMは、鶯じゃなく法螺貝です



コメツツジがぱらぱら白い花を咲かせている

蕾がいっぱい付いていたから、今年は豊作みたいです

天狗岳まで来る人は案外少ない



天狗尾根のベニドウダンやシロドウダン
 
弥山南壁を覗き込んで、シコクイチゲをズーム  咲いてる、咲いてる

弥山に戻ると、登拝者の方が次々に到着 二ノ鎖元まで下りて、食事にしよう



巻道のミヤマダイコンソウとユキワリソウ



皆さん、雄大な景色に大歓声を上げながら巻道を下って行く

危なげな足下を覗き込むと、オオヤマレンゲ〜♪



二ノ鎖元 大勢の「お上りさん」「お下りさん」が休憩している

休憩後、成就コースを見ながらのんびり下山

西条市街や山々がクッキリ見える 瓶ヶ森も賑わっているのかな?



緑濃くなったルンゼ シコクフウロやナンゴククガイソウが咲き出せば、本格的な夏がやってくる

夏到来が待ち遠しげなキレンゲショウマ



展望園地のフクリンササユリ 咲いていたのは、この一輪だけ

たくさん蕾が有ったので、これから楽しめそうです

登山口に着くと、久万高原町の消防車が停まり団員の方が機敏に動かれている

足を挫いて動けない人が居ると連絡が入り、これから救護に向かわれるそうだ 

こういうご苦労にも支えられ、多くの方々が安心して登拝出来るんですね

今年も無事に大祭が終えられるよう願って、土小屋を後にした

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