2017年09月10日 ”ひょうげ祭り”


高松市(旧香川町)に伝わる民俗芸能「ひょうげ祭り」は

江戸時代、新池を築くなど水利開発に尽力した矢延平六(やのべへいろく)を偲んで始まったとされ

水の恵みに感謝し、五穀豊穣を願います

「ひょうげ祭りの里」浅野地区を見下ろす高塚山に、平六さんが祀られた神社があるそうだ

祭り開始まで時間が有るので、ちょこっと登って来よう


高塚山(たこつかやま)


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る

(神輿渡御は、地図上の青線を練り歩き新池へ向かいます



農作業中の方にお断りして車を停め、11時50分出発

鳥居を潜り、352段の石段を登り詰めれば、山頂 (164.7m 4等三角点 赤坂)

竜王神社、矢延平六神社が仲良く祀られている

浅野村の水不足を解消するため、高松藩郡奉行の矢延平六が香東川の水を引き新池を築造

爾来、水利を得て連年豊作となったが、高松城水攻めの謀との
讒に遭ひ、阿波藩に追放される

里人は、矢延平六を偲び、新池が俯瞰出来る高塚山に水神を勧請して祠を祀る

文政7年(1824)創祀された浅野村郷社八幡神社境外末社
として新たに社殿が奉祭された



山頂少し南の展望場から眺める新池方面

麓から聞こえて来る祭囃子に呼応するように、ツクツクボウシが合唱する

クレーター5座の一角実相寺山を間近に見ながら、12時15分駐車地点着

汗をかく間もない、25分の山行でした


「ひょうげ祭り」



川東小学校の運動場に車を停め、送迎バスで出発点の浅野地区集落研修センターへ移動

「ひょうげ祭りの里」の大きな看板が有り、田圃を取り囲むように「ひょうげ祭り」の幟が旗めく

「おどける」とか「滑稽」な様子を、讃岐弁で「ひょうげる」というらしいが

シュロで作った髷に芋の葉っぱを被り、飼料袋で作った裃を穿いた「ひょうげもの」が勢揃い



2時 「パンパンパン」 祝砲の合図を受けて、先駆けを先頭に

露払い、陣鉦、奴、袋傘、四神の鉾、太鼓、唐櫃、はさみ箱、鉄砲、弓、長刀、鼻高、剣、太刀

金弊、榊、白弊、楽人、巫女、稚児、神馬に乗った神職、神輿が新池に向けて歩き出す

高さが20cmほどもある一本歯の高下駄を履いた 鼻高さん ちょっと、歩き難そうでした

前方に、先ほど登った高塚山が近付いて来た



元気いっぱい練り歩く、 神輿〜♪

練り歩くというよりは、行ったり、戻ったり、庭先に入ったりと、駆け巡る

滝のように流れる汗で化粧もくずれ、担き手は大変!



虎、蛇、亀、鳥の四神の鉾を戴いた供侍

要所要所で、毛槍渡しのパフォーマンスをする奴さん



ひょうげながら2kmの道のりを2時間かけて、池畔に祀られた新しい竜王神社と矢延平六神社に到着

神事の後、結界内で毛槍が宙を舞う



祝詞を読み上げ、悪魔祓いの矢を池に放つ神職さん  

いよいよ祭りのクライマックス

勢いよく走り込み、神輿が新池に飛び込みま・・・せん

思わせ振りな素振りで、観客を沸かせます



3度目の正直  豪快な飛沫をあげて飛び込み、拍手喝采です

カキ氷に行列が出来るほどの暑さの中、五穀豊穣を願った祭りは無事終了

これで豊作間違いなし、美味しいお米が食べられますね〜♪

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