2017年09月18日 ”白石島”


笠岡沖に浮かぶ、白石島  島に伝わる「白石踊」が、国の重要無形民俗文化財として指定されている

元暦元年(1184)、源平水島灘の合戦で討ち死に、漂着した両軍の死者の霊を弔い、供養塔を建立(現存)

回向踊りとして踊ったのが「白石踊」の始まりとされ、以来盆踊りとして今日に継承されている

低山成れど、 花崗岩の島は巨岩、奇岩のデパート

波止岩、亀石、不動岩、ナベカロウ、大玉岩、鎧岩等々、ネーミングが面白い


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


白石島港(9:45)〜(10:10)はと岩〜(10:35)高山〜(10:45)大玉岩(11:00)〜(11:10)鎧岩分岐(11:20)
(11:25)笠越〜(11:40)立石山(12:05)鎧岩分岐〜(12:20)鬼ヶ城鎧岩〜(13:00)開龍寺〜(13:25)
                                       (3時間40分)



三洋汽船のフェリーで、9時に笠岡・伏越港を出発

台風18号の余波も無く、穏やかで水路のような入り江を走り、神島大橋を潜る

前日(17日)、近くの天神社で催された神島天神祭を見たかったのですが

台風のあの進路予報では、四国へ帰れなくなってしまいます

大漁旗などで飾られた船に、千歳楽(センダイロク)を積んで海峡を渡る「お渡り」は見事だそうです

笠岡諸島を眺めながら、45分の船旅で白石島港に入港です



集落の路地を進み坂を上がって行くと、登山口(遊歩道入口) 「展望台へ300m」の道標がある

擬木の階段が設置された広い尾根道を進む 花崗岩なので雨の後でもぬかるむことはない



展望が開け、港から25分で「波止岩(はといわ)」 振り返ると白石港や海水浴場が見える

今にも歩き出しそうな「亀岩」 竜宮城から散歩に来て、一休みかな?

 

イノシシに見えませんか〜? マイネーミングが楽しい

花崗岩と松の緑のコントラストが綺麗 春はツツジのピンク色が加わります



そてつ園分岐付近 右手に、JFEスチール福山工場が見える

展望所で一休み 遊歩道には、道標やベンチが随所にあります

 

開龍寺を囲むように開かれた阿波23ヵ所ミニ霊場巡りも楽しそうです 

第十六番観音寺 千手観音様の左後方ピークの大きな岩が、たぶん大玉岩

主尾根に出てすぐ右の大岩から西の展望 もう少し空気が澄んでいれば石鎚山系も見えるんでしょう 

 

これから進む方向を見る 奥の尖がりが、立石山

高山(応神山 △150.2m) 今日唯一の三角点です

「開龍寺300m」の道を左に分け、尾根を進む

赤トンボが飛び、風はもう秋ですが・・・日差しは夏



遊歩道脇に現れた今日一番の大岩 これが「大玉岩」です 島の守護石のような存在感です

巨岩には神が宿るそうなので周りをみると・・・・・あれー! こんなところに石鎚蔵王大権現!

左手を腰に当て、右手で三鈷を持ち上げる でも右足を高く上げてないのがちょっと気になります

辺りに石鎚神社の痕跡は見当たりませんが、山を下りて地元の人に尋ねると 

「石鎚山のお祭りの時は、この辺からも行きよる」

なるほど、此処も石鎚信仰が篤い所なのだと、納得でした



権現さんにちょっと失礼し、大玉岩に上がってみました 

右の割れ目にオクサリならぬタイヤチェーンと鉄筋が固定され、足場も掘られています

岩上からは勿論360度の大展望 眼下の集落や塩飽の島々が箱庭のように見渡せる



海を見ながら尾根を進む 「なべかろう」という岩の小ピークは左を巻く

鞍部から階段を登り切った所が、鬼ヶ城直下にある鎧岩への分岐

石造りのベンチに腰掛け、リンゴを食べながら小休止



まず立石山を往復する 途中、四角い石に三角の石を重ねた奇岩 

ネット情報によると、鴨別命(かものわけのみこと)の鎮懐石(ちんかいせき)だとか

下り切った所が、笠越 左には広い道があるが、右は藪に消えている

辿って来たルートを振り返りつつ、大岩の間を縫うようにつけられた遊歩道を進む



回りは碧い海〜♪  島の山歩きの醍醐味です

頂上手前で大岩の光背を背負う祠 何神様を祀っているのか? 石鎚大神ではないようです

立石山(169m)頂上 饅頭のような大岩が重なる最高点付近は、ちょっと藪っぽい

 
 
遊歩道は鳥ノ口方面へ下りてゆく 水道を挟んで名石「北木石」の故郷北木島が近い

「立石山」の由来の岩が何処かにある筈と見回すが、どれも決め手がない 

玉野市の八丈岩みたいなランドマークを想像していたんですが・・・

大岩漕ぎを楽しみながら、鬼ヶ城・鎧岩の分岐まで引き返す



分岐に「鎧岩250m」の道標 正面の大岩が重なったピークが鬼ヶ城

鎧岩は向こう側(北側)にある

どのピークもよく似ているが、ここも面白そうな岩だらけです



天辺から左に大玉岩、真下に集落が見える 高度感が有ります

北側の急斜面につけられたコンクリートの階段を少し下ると、案内板左に鎧岩がある



  鎧岩(国の天然記念物)は、アプライトおよびペグマタイトの岩脈が頂上の岩面を覆っているもので

鎧の直垂に似ていることから「鎧岩」と呼ばれているそうです

開龍寺方面を見ながら、急斜面に付けられた道をドンドン下って行く



中腹まで下ると岩窟が有り、岩窟の入り口には、神明大権現の鳥居

さらに下ると飛竜神社  誠山公園の桜並木を抜け、舗装路に出て開龍寺へ



仏舎利塔を過ぎ、四社神社にお参り 巨石の下から清水が湧き出る「真名井」を見て進むと「不動岩」

岩盤の窪みに頭を入れて祈願すると願いが叶うらしいですが・・・見るだけにしました

直ぐ側の注連縄が飾られた大石は、「市郎兵衛の力石」 

こんな大石を持ち上げたなんて、市郎兵衛さんて凄い力持ちだったんですねぇ



巨大な岩が水平に突き出た岩屋に建つ堂宇は、開龍寺大師堂

806年、空海が唐から帰国の途次に立ち寄り、巨岩の下で37日間の修行を行ったと伝えられている

  「小田郡誌」(昭和16年 小田郡教育委員会)に拠れば

「僧空海求法の為入唐し、眞言密教の蘊奥を極め大同元年帰朝の際舟掛りせしに

此島の山水明媚にして幽邃閑雅なるは、密数の弘通に 相應の霊地なりとし

三七日の間巨厳の下にて、大満虚空蔵菩薩の法を修めた」とある

  大師堂より下って来ると、教海山開龍寺(笠岡遍照寺の末寺)の本堂と鐘楼

ツクツクボウシの大合唱が境内に響く



江戸時代初期、潮待ちの港として栄えた白石島

奇岩だけでなく、源平合戦、弘法大師と、見どころいっぱいの島でした

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