2017年11月12日  ”面河古道”



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



面河本谷から、弥山へ

かつての「面河古道」の一部(虎ヶ滝から奥1km)が復活したそうです

面河といえば紅葉 この週を逃したら来年・・・そんなに待てません

ということで、もう一つ気になっていた亀腹の稜線歩きとセットで「面河」を楽しんできました


関門駐車場(9:40)〜(10:07)五色河原〜(10:27)パノラマ台〜(10:40)亀腹展望台〜(11:25)遊歩道合流
(11:45)虎ヶ滝〜(12:25)復活最奥地点〜(13:45)渓泉亭〜(14:30)駐車地点      (4時間50分)



面河山岳博物館手前の駐車場に車を停める

この先車道が狭いので、警備員の方が無線でやり取りし交互通行です 今日は混雑するだろな

博物館手前で遊歩道に入る まだ日が差さないので紅葉の色は冴えない

面河川で最も幅が狭い峡谷である「関門」では

切り立つ絶壁が迫り、両側から押し潰されそうな恐怖感すら覚えます



通天橋横に出て車道を進むと、間もなく五色河原 

「面河古道」はもちろん直進ですが、五色橋を渡って遠回りします

五色橋から日が当たり始めた亀腹を見る あの上歩けるの? 歩けるそうです



国民宿舎面河を過ぎ、第二駐車場横から未舗装林道に入る(入口にチェーン有)

紅葉を見上げながら、それにしてもこんな所によう道拓いたなと感心しきり



トンネル手前にある「パノラマ台亀腹遊歩道案内図」

現在地から、パノラマ台〜亀腹展望台〜紅葉河原登り口(約55分)と歩きます



素掘りのトンネルの向こうは、面河川の支流鉄砲石川

鉄砲石川も本流に劣らず、巨岩、奇岩、滝があり気になりますが、今日はパス

トンネル手前で「パノラマ台」の指標(2段上の案内図もあります)に導かれ遊歩道に入る

手摺が設置され広くて歩き易い道です

ジグザグと高度を上げ鞍部に出て左へ、鉄階段を登って行くとパノラマ台



パノラマ台から国民宿舎を見下ろしていたら、五色河原を散策している人が此方を指さしている

「あんな所に人が・・・」とでも、言ってるのかな?

前方の尖山は、冠岳  石鎚スカイラインも見えるが、通行止なので静かです

西側は鉄砲石川へと切れ落ちる断崖絶壁 五代ヶ森裾の大岩が、紅葉巌?お月岩?



鞍部まで引き返し稜線を北へ 樹木の解説板など見ながら高度を上げる

あの亀腹の上を歩くんだからもう少し厳しい道かと思っていたけど、快適な遊歩道です

ですが、ヒノキ、ツガ、アカマツなどの針葉樹の巨木に囲まれ展望はほとんど無し

亀腹展望台へ寄り道 分岐から1分です

 

亀腹展望台(866mp) 展望は北側のみです

左から鞍瀬ノ頭、二ノ森、1866m峰 面河尾根の向こうに頭を出すのが勿論石鎚山

ここは、面河渓から唯一石鎚山を望めるポイントだそうです

10月8日の山行が思い出されます よう歩いたなぁ



切れ落ちている所はロープが設置されていますが(左写真 振り返っています)

踏み外せば亀さんのお腹で滑り台です 怖!

右写真の大桧で尾根から分かれ右に下りるが

ほんの少しだからと直進し、930m(位)のピークを踏んでくる



展望が無い退屈な道をジグザグ下って行くと、次第に柔らかい紅葉に包まれ

本流沿いの遊歩道に合流

右写真は、下りてきた道を振り返ってます



散策する人、河原で寛ぐ人、渓谷が賑やかになって来た

前回は、ライトを点けて石鎚山登山口まで急いだけど 

今日はゆっくり景色を楽しみ、紅葉河原、下熊渕、上熊渕を見ながら渓谷奥に入って行く 

全体的には常緑樹が多いし、紅葉も散り始めているが

岩と水が、「天下の絶景面河渓」の冠を補って余りある



石鎚山登山口を過ぎると熊渕橋 狭くなった河原に白い花崗岩が際立つ

橋を渡り左岸を進む この辺りまで散策する方が多い



「水呑の獅子」 よく分からないがこの下にある小滝の総称だろうか?

 奥に「虎ヶ滝」

この辺りから奥が復活した「面河古道」



虎ヶ滝横の木段を登り、切り立った斜面をロープを頼って横掛けする

台風の影響か?岩や木が遊歩道を塞ぐが、なんとか通り抜ける



古道復活作業の困難さを想像する苔の桟道を下り、一旦河原に下りる

河原から再び遊歩道に復帰



九天の滝直下を抜け、苔生すゴーロ帯

対岸に巨岩の筒を落ちる「霧ヶ迫の滝」 面河登山道の霧ヶ迫の水がここに落ちてくる



雰囲気の良い石積の古道をルンルンで歩いていたら、また障害物

あとどのくらいかな? 少々不安になりながらも、なんとか切り抜ける



前方に看板が見えてきた 復活古道は此処まで(金谷川出合より300mくらい手前 標高約830m)

ここから御来光の滝、弥山はまだ遥か彼方です

昔の石鎚参拝は、半端ない労力が必要だったのですね



「霧ヶ迫の滝」で食事休憩し、熊渕橋まで帰って来た

鶴ヶ瀬橋を渡り、亀腹を見上げる 高さ100m、幅200mの花崗岩大岩壁です

岩頭部に道があるとは思えません 

河原や渓泉亭前ではたくさんの人が寛いでいる



車道から、五色河原向かいの切り立ったパノラマ台を見上げる 

あんな危なげな所に人が立っていたら、そりゃーびっくりするわ

遊歩道に入り、空船橋を渡る 日が差しこみ紅葉が輝いている



右岸から車の音が聞こえてくる 

ここ関門辺りは断崖絶壁や巨大な節理を見ながら、遊歩道を歩くべきです

特にこの時期、車でさっと通り抜けるのは勿体ない

猿飛谷から流れ込む「綿木の滝」



「面河川ブルー」というより、これぞエメラルドグリーン

紅葉の暖かみを感じながら、山岳博物館の地下を抜け駐車場に帰って来た

何時もはスルーする面河渓、今日は青空の下でじっくり楽しみました


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