2017年11月23日 ”筆ノ山・香色山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)  (電池切れで、平谷登山口から手書きです)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


善通寺の月例行事「21日の御影供」で樫原禅澄法主の法話を拝聴した時

23日に家内安全を願う護摩供があるので、是非どうぞとご案内があった

それでは軽くウォーキングしてから護摩供に参加しようと、再訪

風は冷たいが、善通寺の空は21日同様清々しく冴えわたっている


善通寺駐車場(10:30)〜(11:00)行場(11:20)〜(11:35)筆ノ山(11:45)
(12:05)平谷登山口〜(12:20)香色山〜(12:55)駐車場  (2時間25分)



善通寺駐車場から5分ほど歩いたところにある、西山登山口

「石鎚本教 善通寺教会」と「筆ノ山→ 頂上50分」と書かれた標識が導いてくれる

民家横のセメント道に、4〜50cmくらいの棒切れのようなものが・・・

よく見ると、薄い煉瓦色に黒のまだら模様? 「キャー、ヘビー!」(ひょっとしてマ〇〇?)

何を寝ぼけたことをと思ったグランパも、ビックリ

こんな寒い朝に出て来んでもいいのにねぇと話していたら、ほどなく石鎚教会



善通寺教会創立者の頌徳碑の背後に鎮座する役行者に見送られて、山道に入る

15分で、行場分岐 昨夜の雨露が残る笹で裾を濡らしながら行場へ



濡れて滑りそうな岩場に躊躇したけど、足元に注意しながらオクサリを繰って行くと

最上段に三体の石鎚大神が祀られている



行場分岐へ引き返して直ぐ、朝比奈登山口からの道を合わせ急な尾根道を登る

風の音が段々大きくなり、軍事(?)遺跡の石積穴を見ると、其処はもう頂上



筆ノ山(ふでのやま 295.8m) 西に五岳の最高峰我拝師山、東に讃岐富士

写真では分かり難いですが、我拝師山のクヌギの黄葉が綺麗です



下山は南へ 柱状節理の露頭の向こうに、痛々しい天霧山と弥谷山

正面には、象の頭は想像出来ない端正な大麻山



分岐に「平谷登山口 20分」(左折)、「大坂峠登山口 15分」(直進)の標識

左折して、平谷登山口に下りて行く

道ははっきりしているが、落葉が積もった粘土質の土 ズルズル滑って歩き難い



分岐から10分で、登山口 (登山口に、筆ノ山絆の森の説明 頂上へ40分の表示)

車道を左へ少し下り、「五岳山トレイル」「空海ウォーク」の表示板に導かれ再び山道へ

(車道側に表示が無いので、ちょっと分かり難い)



香色山ミニ四国八十八ヶ所参拝道を進み、休憩所から山道に入れば山頂は直ぐ



香色山(こうしきさん 157m)

見晴らしの良い山頂には、不動明王、愛染明王と並んで

お大師さんの父・佐伯田君(さえきのたきみ 法名が善通)を祀る佐伯祖廟が鎮座する

温かいコーヒーを飲みながら、のんびりと展望を楽しみ下山

遊歩道を緩やかに下っていくと、東に自衛隊第14旅団善通寺駐屯地



善通寺五重塔と讃岐富士 境内から、護摩供案内の放送が聞こえて来る

散り始めた桜モミジを見ながら稲荷大明神の赤い鳥居を潜り、駐車場に帰って来た



家内安全、五穀豊穣を願う柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)



1時30分、「法螺連行」が始まり修験者や僧侶が結界に向かう

「修験とは何ぞや!」 山伏問答が繰り広げられた後、全員結界内に迎え入れられる



五大神龍王の降臨を願って、注連縄が張られた結界の四方に矢を放つ「法弓作法」

護摩壇に向かって刀を振りおろす「法剣作法」により、一切の邪悪を徐祓

最後に、樫原禅澄法主により無摩成満を願って柴燈護摩誓願文が読み上げられる



点火されるとたちまち白煙が上がり、まるで生きた竜のように勢いよく天に昇って行く

読経が唱えられる中、大祇師が護摩木を燃え盛る火に投げ入れ、参拝者の誓願成就を祈願

鎮火後行われる「火渡り」は見ずに、善通寺を後にする


「独立峰・甲山」へ寄り道



香色山から見えていた、第七十四番札所甲山寺へお参り

本堂左手にある毘沙門天から、「かぶと山トリムコース」の遊歩道に入って行くと

江戸時代に開かれたという西国三十三ヶ所の石仏が見守ってくれる



甲山山頂には、神武天皇、孝明天皇の石碑と、その直ぐ側に三角点(87.2m)がある

この山は、朝比奈弥太郎によって築かれたと伝わる天霧城の出城跡(築城年不詳)

永禄元年(1558)、三好実体が攻め入った善通寺合戦で朝比奈氏は討死したという

山頂やトリム広場には、主郭、曲輪、土塁の遺構が残る

20分ほどの散策でしたが、トリム広場から讃岐富士が綺麗に見えました

昔はもっと見晴らしが良かったのかな〜

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