2018年01月27日 ”塩入から樫ノ休場へ”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)   ・・・・・金毘羅街道
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



三野から古の金毘羅街道を歩き樫ノ休場周辺を散策したのは、つい先週の事

その時、峠から金毘羅さん方面を眺めながら、塩入への道が気になった

現在の地理院地図には破線すら無いので、廃道になっているのは間違いないが

何か面影はないかと調べてみたら、あるHPに掲載された昭和4年大阪毎日新聞発行の古地図に

△坂本と樫ノ休場との稜線鞍部から、直ぐ下の峰(古地図に載る地名)を通り

ほゞ真っ直ぐに下りて行く道が有る(ログ図の緑の点線)

今日は、古道の痕跡を捜しながら林道塩入三野線を歩き樫ノ休場へ


林道塩入三野線起点(8:30)(10:00)主稜線鞍部(10:20)樫ノ休場(10:30)(10:48)鞍部(11:08)
(11:22)△坂本〜(12:05)△八丁〜(12:15)東山峠(12:35)〜(14:10)P       (5時間40分)



県道4号線から林道塩入三野線が分岐する隅に車を停め歩き始める

橋を渡り財田川本流と分れ、左俣支流沿いの林道を進む

金毘羅街道の痕跡が何処かに無いかなと見回すが、切り立った岩壁が続き雰囲気は無い



歩き始めて5分ほどで、右にそれらしき道

藪いてはいるが、一定幅の広さの道が上に延びている

「歩いてみる?」とのグランパの提案は無視して林道を進む

車道にしては急勾配で、どんどん高度が上がって行く

前方に樫ノ休場が見え出した 寒そう

突き当りで支流の橋を渡ると、林道は大きく右に振る



 歩き始めて1時間(地理院地図の林道が消える地点付近)で、薄っすらとした道がクロスする



少し進むと、直ぐ上にガードレールが見えている  藪で無ければシュートカットしたい所ですが

ヘヤピンを大きく回り込むと、そこそこ広い成地がある
 
(右写真)主稜線鞍部(738mポイント)



帰りに歩く予定の阿讃縦走路を振り返る

 (縦走路の南側に、進入口にチェーンがかかった林道、何処へ続いているのかな)

さて、この付近に塩入へ下る金毘羅街道が無いかなとガードレール下を見ると・・・有りました!

木々が生い茂り、藪に埋もれてはいるけど、そこそこ広い幅の道が下へ続いています

三野町芝生から急坂を喘いで樫ノ休場を越え、塩入を目指した道を見ていると

金毘羅詣の人々、商人、借耕牛を曳いた人々の、嬉々とした跫音が聞こえて来そうです



鞍部から樫ノ休場へ向かう途中、林道を外れ縦走路へ入る

直ぐ上で林道に出るのでショートカットにもならないが、古道を踏むのは楽しい

林道から東山方面を見る



見上げれば、白く輝く阿讃県境 真ん中の尖がりは、大平山(976.7m)かな?

高い山は雪がたっぷりで、霧氷も綺麗だろうなぁ

周りの景色を楽しんでいる内に、峠着  あれ、縦走路に入る道は無かったけど・・・



左手前の山腹に、歩いてきた林道が見える 

奥には金毘羅さんの山・象頭山、満濃池、そして右奥に讃岐富士!

今日は植林帯から重機の音も聞こえず、先週とは打って変わって静かな峠です



1週間振りの樫ノ休場  轍が寒風(さむかぜ)の方に続いている

説明板横の、東山峠への指標

縦走路を歩いて此処へ出てくる積りだったんだけど、道を見逃したようです

で、帰りは、どうする?  雪も有ることだし、用心してパス



時間も早いので、鞍部まで下りて食事にしようと林道を下っていたら

登りでショートカットした林道沿いに、登山道が有りました(左写真)

前方の黒っぽい山が、阿讃縦走路の一つのポイント、△坂本が有るピーク

 

鞍部で早いお昼にします

炊き立ての熱々を握ったおむすびに卵焼きは、ホッカイロを入れた保温袋のお蔭で温々

それにカップラーメンと、寒い時はやっぱり温かいものが美味しいです

身体も温まり、お腹もいっぱいになった所で、東山峠に向けて阿讃縦走路を進みます

鞍部から15分ほど登り返し、△坂本(800.0m)

 

広くて歩き易い快適な尾根道が続く

(右写真)此処で県境尾根は左方向に振れている、指標に従い左へ

 

少し登り返した所から右へ(赤テープ有)、△八丁(677.1m)をピストン

程なくして、樹間に県道が見えて来た

 

急坂を下り東山峠(638m) 此処は県道4号線丸亀三好線、東みよし町とまんのう町の境です

日陰に薄っすら雪が残っていますが、県道には有りません

東みよし町側の林道から、先週登った中蓮寺山方向を見る ちょっと雲が多くなって来たみたい

車道歩きに備えて峠でコーヒータイムをしていたら、粉雪が舞い出した

 

「長い下り坂 7.2km」 上り返せと言われたらしんどいけど、下りだから大丈夫

法面に張られた荷造り用のテープが延々と続き、見苦しいなと思いながら進んでいたら

「9月15日から11月15日迄入山を禁ず」の喚起板 見上げたら、アカマツの林でした

 

 道沿いには氷柱、路面もスケートリンク状態の所が有ったけど、気をつけて走れば問題無さそうです

林道歩き終盤、大きく北に振る手前をショートカット出来ないかと覗き込むと、急斜面&藪

塩入の集落を見ながら素直に林道を歩き通し、駐車地点に帰って来ました

時折、鳥の囀りが聞こえるだけで、道沿いに花が有る訳でも無く退屈な車道歩き

すれ違ったのは、車一台、単車2台だけ 当然、歩いているような物好きはおりません

 

野口ダム湖より、遥か聳える県境稜線を見る

樫ノ休場を越え、塩入に着いたけど、金毘羅さんまでは未だ遠い

昔の人は本当によく歩いたんですねぇ

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