2018年03月24日 ”笹ヶ峰 2題”

@土佐北街道 笹ヶ峰越え(出会橋〜笹ヶ峰)

GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る

先々週歩いた土佐北街道(柳瀬から立川番所)の続きです

いよいよ笹ヶ峰越え、予土の峠を目指します



立川番所を過ぎ暫く進むと荷宿跡が在り「坂本龍馬・水戸藩士 会見の地」の説明板

車道から50m上がったところが、笹ヶ峰越えに備えての休憩地「史跡 駕籠立て」

谷の合流点である河又(こうまた)、出会橋手前に車を停め、「殿のお立ち〜」

出会橋(7:25)〜(8:15)県道〜(8:50)笹ヶ峰(9:15)〜(10:15)出会橋(2時間50分)



県道から下りて行くと、出会橋が架かる

杉葉が積り床板が隠れているので、用心して「木橋を叩きながら渡りました」



渓谷沿いに付けられた快適な参勤交代道

足音を聞きつけたショウジョウバカマが頭を上げる 「おはよう」



苔生した石畳が何ヵ所か残る 雰囲気は良いけど、ちょっと歩き難い

滑らないように足元に気を付けて一歩、一歩

「北山越え」の標識を見て、杉の枯枝を踏みながら進む 



整然と積まれた石垣は「屋敷跡」「新茶屋」と思われる

この辺り一帯の山は「お留山」

木の根が張り出し石垣が崩れかけている成地が 「木番所跡」のようです



出会橋から50分、県道5号 川之江大豊線に飛び出す

左に少し進んだ所に「土佐北街道 笹ヶ峰峠入口」の道標

峠はもう直ぐ、杉林の中に延びる広い道を快適に歩く

 

明るい雑木林の中の緩やかな道、この辺りも石畳だったようだ

峠手前、左右に数段の広場「峰休場」がある

ここまで来れば、最大の難関「笹ヶ峰越え」を越えた安堵の思いでいっぱいだっただろう

国境に、九代藩主山内豊雍公(とよちか)の歌碑と「従是南土佐国、従是北伊豫国」の標柱が立つ

 

峠のすぐ上が、笹ヶ峰(1016m) 鳥の囀りが賑々しい

「聲打ませて鶯ぞなく」と、豊雍公の和歌にあるように 鶯だと風流なんですが・・・

山頂から南、雲海が残る大豊方面を眺める

参勤交代は馬立本陣、横峰越え、川之江本陣へと向かうが、今日は此処で取り止め

コーヒータイム後、 出会橋まで引き返す


続いて、土佐町へ車を走らせ南国市最高峰の笹ヶ峰(1131.4m)へ

A 土佐町と南国市境の笹ヶ峰


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


この山を訪れるのは、およそ20年振り

日記を見てみると、1999年12月に登っていますが

ガイド本を見ても「天狗岩」って?と、記憶も定かではありません

登山口(11:50)〜(12:00)分岐〜(12:10)小天狗岩〜(12:25)山頂(12:35)
(12:40)大天狗岩〜(13:00)登山口            (1時間10分)



舗装路が切れた後の悪路には閉口したけど、かなり標高は稼ぎます

登山口から山頂までの標高差は260mでした

よく手入れされた檜林の中を登っていくと、10分で分岐

小天狗岩〜頂上〜大天狗岩〜分岐と、時計回りに周回して来ます



石灰岩質の岩が目立ちます

植林帯を過ぎ自然林に入ると、フクジュソウでも咲いていそうな雰囲気〜

大岩を抜けた所で分岐を左、小天狗岩へ(右へ300mで山頂です)



小天狗岩に立つ 眼下には高須の棚田が広がり、遠く石鎚もクッキリです



石鎚神社の祠が祀られた笹ヶ峰山頂(1131.4m)

祠の中には、片足を上げた石鎚蔵王大権現さん 最近、よくお会いしますね〜

大正初期に勧請され、かつては祭日に採灯護摩業が行われていたそうです

三角点を挟んで反対側に祀られた祠は、剣神社だとか

四国の雄が向かい合って、どんな会話をしているんでしょう

南に浦戸湾、高知平野 北には、嶺北の山々そして霊峰石鎚

暫し大展望を楽しむ



道標「笹原へ100m→」の先に広がる枯草の窪地を見て、頂上を後にする

稜線を西に向かうと、北方向を示す「天狗岩→」の道標

大天狗岩からも大展望です

足下には蕾をいっぱい付けたヒカゲツツジ♪



大天狗岩から10分で笹越え峠に着き、分岐を右へ(左は高知市) 

石が多いが広くて歩き易い道を下れば、小天狗岩の分岐 そこから数分で登山口着

僅かに1時間余りで岩場と大展望が楽しめ、お得なお山です



「土佐芝刈り唄の里」土佐町相川高須の棚田は、日本の原風景

のんびりお茶タイムしながら、癒しの空間に浸ります


さぁ、山越えして次の目的地へ

  道中の桜や、ほんのり染まり始めた山々を眺めながら鏡村を目指す



「桜まつり」で賑わう鏡ダム 満開〜♪

県道273から分かれ、対向車が来たら避け合いにも困るような狭い道を走り

ようよう着いた「柱谷のヤマザクラ」は、葉桜 (満開は18日だったそうです)

満開は過ぎているだろうとは思ったけど、去年に続いて空振りでした


歩いた道  ホーム