2018年06月02月  ”槍ヶ峰”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


出雲風土記に記された日本最古の神の山、伯耆大山

開山1300年を迎える今年は、官民一体となって様々な千三百年祭が展開されるそうです

6月第一週の日曜日は、毎年恒例の「大山夏山開き祭」 今年は一層賑わうでしょう

お天道様も節目の年を祝ってか、前夜祭、山頂祭ともピーカン予報

槍ヶ峰を飾る紅白の花々を楽しんでから、松明を掲げて参道を駈けてみよう


文珠堂(7:05)〜(7:45)大堰堤〜(9:15)三ノ峰(天狗ヶ峰往復)(10:00)〜槍尾根散策〜(12:15)文珠堂
                                              (5時間10分)



7時前、文珠堂に着く  駐車場には、すでに10台以上停まっている

右岸につけられた治山工事道路を進むと、屏風のような南壁が迫力を増して来た

「歩行者道路」の看板に従い迂回 朝日が差し込む、明るいブナ林を進む



ブナ林を抜け、沢を横切り左岸を進む 緑の中でタニウツギの花が鮮やかです

大堰堤(最終堰堤)直下を横切り、ロープを頼って大堰堤の上に出る



アカモノと、翁になり始めたオキナグサ



ガレ沢を詰め、右(ピンクテープ)灌木帯に入ると、斜度がややきつくなる

ルートが以前より右に付け替えられたみたいです

ズルズル滑りながら、砂礫の道を登って行く



斜度が増した槍ヶ峰西面は、ツガザクラとイワカガミの楽園♪

この時期来たのは2度ほどだけど、今日が一番素晴らしい!

 銅山峰もうかうかしておれません



すれ違いに苦労する岩場の細い道を、針峰目指し上がってゆく

イワカガミは、やっぱり岩場が似合う



大山ブルーのスクリーンで紅白競演 どちらが主役? ここはイワカガミが優勢か

剣ヶ峰も遠くから頭を出してエールを送っている



槍ヶ峰北肩で尾根に出て、振り返る アルペン本家に劣らず勇ましい

東壁を覗けば、花いっぱいの西面とは表情が違う 恐っ!



抜けるような青空の下で、三ノ峰が招く

  大山南壁展望台三ノ峰(1692m) 以前は無かった山名板が置かれている

今日はここまでの予定

ですが・・・・こんな上天気、もう少し先まで行ってみるとグランパが尾根を進む



槍尾根を振り返る 三ノ峰に立つグランマーがゴマ粒くらいに見える
 
ジャンクションから、象ヶ鼻、三鈷峰方面 登山者の姿は見えない 

天狗ヶ峰を越え、剣ヶ峰へ


 
尾根の形が変わるほど崩落が進む南壁を覗く 先には樹海を分断する二本の白い川

今日は靴のグリップが効かない、砂礫で滑る 靴底がもうだめかいな?

剣ヶ峰を前にそんな理由を付け、今日はここらでよかろうかい

 

大展望や可憐な花々を楽しみながら引き返す 急斜面に張り付くツガザクラ

槍尾根で独唱するヤマオダマキ 初々しい歌声が爽やかな風に乗る



さぁ下りよう 槍ヶ峰の姿に見惚れていてはいけません 足下をしっかり見て

特等席に陣取るツガザクラ 四周の大展望を思いのままです
 
 

鋸刃のような尾根直下の落石危険地帯を、慎重ですが足早に抜ける

もっとゆっくりしていきなされと、ツガザクラが言いたげです



イワカガミとツガザクラを5年間分楽しませてもらいました

下山道との分岐を直進し、尾根に出て小休止

展望を楽しみつつ小腹を満たしていたら、小さな虫が顔に纏わりつく



キリン峠方面を見れば、何処までも続く紅色の絨毯 尾根の先で、烏ヶ山が天を突く

イワカガミと三ノ沢 ここは夏花が咲き乱れる本場に先駆けたユートピアです



次々に登って来る登山者を見ながら、分岐まで引き返す

足元ではダイセンクワガタが微笑み、カッコウの鳴き声がすり鉢状の沢に木霊する
 
シコクハタザオ、花期が終わったヤマシャク、夏待ち顏のシモツケ、タカネオトギリにも声をかけ

梅雨入り前の大山三ノ沢をたっぷり楽しみ、駐車場に帰って来た(鳥取の入梅は、6月5日)

大山は、登る度新鮮な感動がある不思議な山ですねぇ


「大山夏山開き祭」前夜祭

観光客で賑わう大山寺界隈に、伯耆国「大山開山千三百年」の幟がはためく



大神山神社奥宮でお神酒をいただき、良い気持ちで寛いでいたら・・・ビックリ! 

目の前に、田中陽希さん!!! 眠気も吹っ飛んでしまいました

陽希さん 「日本3百名山ひと筆書き〜Great Travearse3〜」 頑張ってください!

松明行列に参加する人たちの列が、奥宮をグルッと取り囲んでいます

2000本用意した松明が、直ぐに売り切れたのも納得です



神事が終わり、奥宮から運ばれた神火が篝火に灯されると、どよめきが沸き上がる

法螺貝が鳴り響く中、高提灯を従えた神職に先導された烏天狗、僧兵に続いて、松明行列の出発です



山門を潜り、1.5km先の博労座まで、神火の河が厳かに流れていく

明朝、弥山で山頂際が行われ、開山1300年に相応しい大山の夏山が開きます

ウ〜ン、やっぱり大山 ロマンがいっぱいですね〜

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