2018年06月09日  ”山犬嶽”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


今年の干支の山・山犬嶽は、苔の名所

14年前の2004年6月6日に、弁天山、中津峰に登ってから訪れているが、山行記は無し

昨日の大雨で、鮮やかな緑色の苔に覆われたジブリの世界が広がってるかもしれない

山中には、ミニ八十八ヶ所が配された巨岩帯歩きと見所もいっぱい 

ということで、久し振りに上勝町へ

(9:35)〜(10:10)登山口〜(11:10)東光寺〜(11:20)山犬嶽・西峰往復(11:35)
(12:30)登山口(12:40)〜(13:10)P                  (3時間35分)



県道から分かれて狭い車道をクネクネ上がって来ると、駐車場の案内(10台程駐車可)

広くなった路肩に車が6台停められている もっと賑わっているのかと思ってたのに、案外少ない

歩き始めて直ぐ右に、秋葉神社(三体の月)の参拝道



日本の棚田百選「樫原の棚田」 稲が植えられたばかりの田圃が輝いて、水鏡のようです

お日様をいっぱい浴びて、美味しいお米に育ってね〜

登山口下の広い路肩にマイクロバスが停まっている (高松の団体さん17人)

駐車場から35分で登山口 急勾配の車道歩きだったので、早くも汗びっしょりです



登山口の案内板



獣避けの柵を開け、中に入る

直ぐの分岐を直進して、コケの名所を目指す (右ハイキングコースから帰ってきます)



次の分岐は、右(ハイキングコース)へ

茶色い林床を覆う、フタリシズカ



ミニ四国霊場「五十六〜六十五番」、「水コケの名所」を左に入る

 心なしか空気がひんやりして、心地良い

木漏れ日が差し込み、鮮やかな緑の苔を引き立てる

大原の里の古刹・三千院の苔庭も美しかったが、苔の森の自然美はまた格別

巨大な「まりも」が折り重なりながら、辺り一面に浮いているようです

ルーペ片手の「苔ガール」さんが見たら、大歓声を上げるでしょう



何を撮りよんかって・・・水ゴケの中から顔を出したタニギキョウです 

見た目は良い雰囲気なんですが、マイカメラでは、ここまでが精一杯



ハイキングコースに復帰し、巨木を見て、なおコケを楽しみながら進む

数分で左側に大岩が現れ、こんな所に石槌神社 あらためて石鎚信仰の広がりを感じます



オクサリを掛けると、大岩の天辺に苔生す祠 いったい、何時から祀られているんでしょう?

石槌神社祠から直ぐ、4差路 クロスして階段状の道を直進する



急坂を頑張り大杉並木を抜けると、龍王山東光寺、大師堂

境内左奥の鳥居を潜ると、高野山遥拝所の標柱が立つ



不動明王や観音さんと並んで、ミニ四国霊場第八十八番大窪寺

境内を抜け尾根を左へ、 北側急斜面に整然と並ぶ杉林が綺麗です



ちょっとした岩場を抜けると、山犬嶽(△997.4m) 

山名から受けるイメージとは異なり、木々に囲まれた普通の頂上です 傍に石祠が二つ

近くに、役行者と、前鬼後鬼の石像があるそうだけど(気付かなかった)、修験の山なのですね



細尾根を西へ進み、双耳峰もう一つのピークへ

適度のアップダウンをこなし、祠(雲早神社?)が鎮座する西峰



南側は切れ落ちている 寛文年間に大崩落し、岩石は勝浦川まで達したとか

覗いてみると・・・オー、怖っ!

 「親孝行するか!」 大峰「西の覗き」の荒行場みたいな雰囲気です

 

東光寺まで引き返し小休止後、下山します

石槌神社すぐ下で、「順路→19番へ」に従い左に入る

辺りは巨岩だらけ いい雰囲気ですが、滑りそうなので慎重に下りて行く



これが展望岩かな? こんなん登れるん? 

無理して登っても今日は展望が無さそうだし、それに長靴です やめとこ

(他に登り口があるんじゃなかろか?)



無造作に転がった巨岩の足元には、いたるところ四国霊場ご本尊が祀られ、

「参拝、ご苦労さん」と、ナルコユリが揺れる



「石の割目通り抜け」 難なく通り抜けた先の岩窟に、祠が祀られている

真新しい鳥居の扁額に、「水天宮、金刀比羅神社、秋葉神社」 左に役行者(?)の石像



石槌神社下から分かれて30分 山犬嶽の解説板に出ると、岩場歩きは終わる

ゴーロ帯にミニ四国霊場巡りの道が入り組むミステりーゾーンは、面白い「ハイキングコース」でした

植林帯の緩やかな道を進み、参道に合流し、登山口に帰って来た



登山口から秋葉神社が祀られている小ピーク方向を見る

旧暦7月26日(今年は9月5日)に、境内から「三体の月」が見えると伝承されているが

夏の日の真夜中、上勝町のシンボルマークの細い逆三日月を眺める  ロマンですね〜

あらっ! こんなところで、シモツケソウ 夏がそこまで来ています

棚田を見ながらのんびり歩いて、 駐車地点着



写真は、2009年3月の秋葉神社です  

「三体の月」が気になり、西三子山の帰りに訪れました 

三体の月を、阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊になぞらえて拝する

「二十六夜待」の行事が、秋葉神社で行われているそうです


余談ですが、明日10日は東みよし町の旧東山小学校付近で「東山ほたるまつり」が行われる

ほんなら、今晩だって飛んでいる筈よと、東山小学校へ寄り道

幻想的にホタルが乱舞するポスターが貼られているけど、暗くなっても一向にホタルの気配無し

あぁ〜あ、と思いながら三好庁舎手前まで下りて来ると、広い河原のあちらこちらで光ってる〜♪

暫し見惚れ、満足満足で帰路につきました

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