詫間沖に浮かぶ粟島は、3つの島が砂州で繋がれ、スクリューの形をした島です
今日は、粟島三山に登り、島四国霊場、阿島三十三観音を巡ります
粟島港
(7:45)〜(8:45)島四国15番
(9:00)〜(9:45)梵音寺
〜(10:10)阿島三十三観音入口
〜(10:30)5番
(10:50)阿島山
〜(11:15)東風浜
(11:25)〜(13:10)城ノ山
(13:30)〜(14:00)粟島港
(14:10)
(14:35)紫谷山登山口
〜(15:05)大岩ピーク
(15:15)〜(15:35)車道
〜(16:25)粟島港 (8時間40分)
7時25分、須田港
を出港し、僅か15分
で粟島港に入港です
五岳山から昇る眩いばかりの朝日が、今日の天気を約束してくれてます
港では、島四国の0番、ピンコロ地蔵が迎えてくれる
港から10分で、平安時代初期建立と伝わる萬濤山梵音寺 此処が、島四国の起点です
境内奥で、500年前に粟島の倭寇の船乗りが東南アジアから持ち帰ったと伝わる
タブノキが一本で大きな森を造っていました
境内の1番霊山寺にお参りして、島四国八十八ヶ所巡りがスタートします
古来、粟島は北前船が寄港するなど海運業が盛んで、文政の頃に隆盛を極め
文政10年(1827)、島人が持っている船が八十八隻を数えた時に
其々の船主が一隻一基の石仏を寄進し、島の各所に配したと言われています
全島挙げてお接待が行われる島四国巡拝は、毎年旧暦3月21日に行われていたが
平成26年より、4月29日の祝日に変わったそうです
竹林が倒れ掛かって参拝道を塞いでいる箇所も有りましたが、概ね歩き良いです
12番を過ぎすぐ「左へんろ道」の道標に従って左折
アンテナが建つ広場の片隅に、13番さんが祀られたお堂がある
広場から右に折れ、竹ノ浦地区へ下ってゆく
民家(廃屋かも)を縫うように狭い露地を進むと、14番 その奥に15番が佇む
15番の付近は、木々が生い茂り、参拝道は途絶えます
島四国の案内に「16番から27番は道掃除が出来ていないので迂回してください」と書かれていたけど
この奥の16番が祀られる辺りが、乙姫様が訪れたと伝わる姫路ノ浜だろう
何とか姫路ノ浜まで行ってみたいと強引に進んでみたが、棘や竹藪に阻まれ敢え無く撤退
車道終点の護岸に腰掛け、西讃の山々を眺めながら休んだ後
海岸線を歩いて、梵音寺へ引き返す
鳥居に「一之宮」の扁額がかかる亀戎神社 浦島伝説の亀の霊が祀られているそうだ
何やらピンク色が目に飛び込んできたのでよく見ると、オドリコソウでした♬
梵音寺まで帰って来て、88番、87番、そして86番、85番を打ちながら阿島山へ
粟島神社の鳥居を見て、西浜へ下ってゆく
途中「くじらの鬼瓦」の指標に導かれ露地を進むと、ふくよかな恵比寿さんと、くじらのしっぽ
昭和初期には瓦屋が20件以上も有ったそうですが、瓦づくりが盛んだった粟島ならではのアートです
西浜の堰堤に腰掛け、阿島山山頂はあの辺りかなと思いながら、水分補給
「阿島山ミニ西国三十三番 観音様巡礼道→」に導かれ、登山口(参拝口)へ
有難いことに竹藪が綺麗に刈られている
もし刈られてなかったら、とても進めそうな道ではありません
登山口から7分で周回道に乗り「順路→」に従い進むと、1番 那智山青岸渡寺の如意輪観音様が佇む
5番の所で参拝道を逸れ、薄い藪を20分ほど登れば阿島山(△阿島 181.37m)
残念ながら、展望は有りません
6番手前に下りて、周回道を進む
あれ、11番の後ろにピンク色のテープ 此処が、三角点への道のようです
北に灯台が建つ二面島、その右が佐柳島 周回中、数少ない展望場でした
大岩に護られた26番 岩の軒先をお借りして休憩します
やっと、33番 十一面観音様に迎えられ結願です
33番から「順路→」の標識までは、竹林がはびこり、このまま放っておけば道を塞ぐかもしれません
下山後、東風浜で休み、来た道を引き返し城山へ
粟島小学校跡で右折し、プール沿いの坂道を上がってゆくと「城山登山口 780m」
頂上台地に出るまで、ずっと階段道が続く
「観音様歩道→」を左に見て、直ぐ9合目 尚も階段道を進み、大岩を過ぎると
ひょっこり東屋の建つ頂上に飛び出した 直ぐ上が展望台のある城山(城ノ山)山頂 (△222.08m)
戦国時代、八倉弾正によって築かれた粟島城は、長宗我部元親に攻められ落城したそうだ
東屋でお茶休憩後、粟島港やこれから向かう紫谷山を眺めてから下山
日々の笑学校として生まれ変わった粟島中学校跡に郷愁を感じ
漂流郵便局や海洋記念公園(国立粟島海員学校跡)を見ながら、港に帰って来た
さぁ、残すは後ひとつ
紫谷山に登って、時間があれば足摺山まで足を延ばしましょう
砂州の向こうに紫谷山 この辺りは「日本一、海ほたるが優しく光る浜辺」だとか
繁みの北側で着飾ったミニ四国35番、36番が静かに海を見つめている
すぐ右に、「太閤松」と刻まれた石碑と枯株がある
秀吉朝鮮出兵の折、太閤御座船のとも綱を結んだと伝えられる大松だったそうです
不天地区のこの坂道を上がって行けばいいのかな?
坂道を登り、白い民家前を通り過ぎ、右の山道に入ってゆく
暫くは緩やかですが、いきなりロープが垂らされた急坂 刈られた笹が良く滑る
車道から分かれて20分、紫谷山(しっきゃ山 △椎ノ浦144.76m)です
稜線を北へ、この辺りが最高点かな?
最高点から茅のトンネルを潜ったりし、岩ピークを目指す
やや西に振り一旦下り登り返す 大岩が現れ始めるとピークは近い
大岩に座り、今日一番の展望を楽しみます
城ノ山、阿島山、そして紫谷山が砂州で繋がれている光景は、日本三景の一つ天橋立みたい
四国が誇る「
瀬戸の橋立」と呼ばせていただきましょう
振り返ると、歩いてきた紫谷山最高点と三角点
さてこれからどうする? 来た道を引き返すか、藪を掻き分け北側の通学路(昔)に下りるか?
あれ? 重なる大岩の周りが刈り払われロープが設置されている
折角のロープ、有り難く使わせていただく事にします
でも、どこに下りるのかな? 出来れば、北側に下りて欲しいなぁ
右(北)方向を見れば、108mP、レーダーの建つ69mP その沖に浮かぶのは高見島
笹斜面を切り開いた真っ直ぐな道 ロープを頼って下る
林に入ってもロープ場は続き、道は南に振り出した
ミカン園上の草地に飛び出し(右写真の左隅)、岩ピークを振り返る
日差しに春の気配を感じながら、ミカン園を通り民家横を抜け車道に出た
昔の通学路(上新田近道)入口まで戻り(15:45)、さて京ノ浜や塩谷に足を延ばすかどうか?
船の最終便が19:30だから余裕ですが、足が疲れてきました
足摺山や有名なぶいぶいがーでん&ブラジャー観音は、またの機会ということに
馬城八幡神社 仲哀天皇、応神天皇の親子神を祭る珍しい神社だそうです
インスタ映えする渚の鳥居
浦島太郎伝説が残る荘内半島も近いし、竜宮城への参道入口かな?
中新田からは山越えの歩道に入る(登り返すので、ショートカットにはならないと思います)
謎の部分が多く、ロマンたっぷりの馬城古墳 (古墳時代後期の墳墓)
峠に島四国69番、70番(右写真 振り返っています)
舗装路を進むと、天神山配水池で行き止まり(直ぐ奥に笹に埋もれた社あり)、引き返す
峠まで戻り、歩道を下ってゆくと道が崩れて無い 此処まで歩いて来て、引き返せんわ
崩落地をどうにか越えると、入口に通行止めのコーンが立つ あらら!
港で時間をつぶしていると、男の方から声を掛けいただいた
紫谷山に登って来たと言うと、嬉しそうな顔をされて
「ええ山じゃったろ 登山道の草刈りやロープ設置は、僕がしたんよ」
気持良く歩かせていただいたお礼を言い、談笑していると
子供たちが遊ぶ迷路を造っているので行ってみませんかと、車で案内して下さった
港から北へ、江難へ抜ける峠の広場にある迷路 暫し、童心に返って楽しませていただきました
ありがとうございます
暖かい一日でしたが、日が沈みかけると冷えてくる
17時10分発の船で粟島を後にし、紫雲出山に沈む夕日を眺めながら須田の港に帰って来た
島四国、阿島三十三観音を巡り、其々趣の違う独立峰三山も楽しめ、充実の一日でした
可愛いブイアートが心を和ませてくれる粟島、ロマンいっぱいの島ですね〜
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