先週、粟島から眺めた志々島へ初上陸です
志々島港
(13:05)〜(13:35)大楠
(13:45)〜(13:50)楠の倉展望所
(14:00)
(14:20)横尾の辻
(14:30)〜(14:40)横尾
〜(15:20)志々島港(2時間15分)
12時45分に詫間町宮ノ下港を出港、20分の船旅で志々島港に着岸です
可愛い亀さんが、大楠まで案内してくれます
島の見どころや、志々島で撮影された映画「男はつらいよ 寅次郎の縁談」「機関車先生」のスナップが
紹介された
パネルロードを通り、島に残る「埋め墓」を見て、志々島出張所の角を曲がる
急な露地を上がってゆくと「利益院(石垣が危険なので立入禁止)」埋め墓と両墓制の、「参り墓」が並ぶ
港を見下ろせる高台からは、素晴らしい景色が広がっています
先頃歩いた西讃の山々に見惚れながら、景色を楽しむ
上がり切ったところで「横尾の辻」分岐を左に見て、坂道を下ってゆくと
枝を縦横に広げた樹齢1200年の大楠が現れ、思わず歓声が上がる
大楠を取り囲むように付けられた遊歩道を巡りながら、その荘厳さに圧倒されました
夏には、辺り一面ウバユリが群生して、それは見事だとか
只、蚊の攻撃は半端ないそうです
大楠を堪能して西の急斜面を上がれば、遠く讃岐富士が霞む
そして、目の前には高見島、讃岐広島
島の有志の方が整備されている「楠の倉展望台」からは、絶景が広がってます
展望台から「水の浦の花畑」へ下りてゆく道はパスして分岐へ戻り、横尾の辻へ向かう
分岐から15分ほどで、横尾の辻(△志々島108.99m)
広場のベンチに座り、先週歩いた粟島を始め、穏やかな海に浮かぶ島々をのんびり眺める
下山は、島の南側へ 横尾中継水槽で、歩いてきた道と分かれ下りてゆく
狭いセメント道を下ると、「白背配水池」に出る
尚も下ってゆくと竹林の間を走る水平道に当たり、西方向へ進む
やがて民家が見え、その間を縫うように下りてゆく
この辺りはもう誰も住んでないそうですが、廃屋の庭先でヤブツバキが咲き誇る
海岸線に下り立ち、道沿いに佇む「埋め墓」や「石仏」、神社を見ながら、宮ノ浦へ向かう
海岸を覗くと、ハマダイコン♪
石仏の光背に札所の番号が読み取れます 昔は、島四国が盛んだったのかもしれません
(休憩所でお聞きした話では、志々島のミニ四国を研究されている方が島内の石仏を探され
今、四十数体が見つかっているそうです)
見上げるような石段を上って行くと、日本武尊が祀られるという十握(とつか)神社
お聞きしたら、安産の神様だとか でも、妊婦さんがこんな急な石段を上がったら危ないと思うけど
余談ですが、日本神話に出てくる「十握(束)の剣」とは握り拳10個分の長さの剣の総称です
日本武尊が東征の折、敵の放った野火に囲まれ「草薙の剣(天叢雲剣)」で草を刈り払い
難を逃れたという神話を思い出しながら、暫しロマンに浸った
港に戻り、温かいレモンバームをいただきながら、 休憩所「くすくす」でいろいろお話を伺う
周囲3.8kmの小さな島に、多い時は1200人居たけど、現在は13世帯、18名だとか
昔から花の島として有名な
志々島は、お花畑が満開になる4、5月ごろがお勧めで
干潮時に地質や変成岩の浸食の様子を見ながら磯伝いに島を一周するのも面白いそうです
粟島から来られた団体20名も加わり、島の人口の倍近くの人が乗船し
3時50分 志々島港を出港した
今、瀬戸内が熱い!
1月30日の朝日新聞に掲載された、「瀬戸内の旅 欧米熱視線」の記事に拠れば
米旅行誌に「アイランド・ホッピング(島めぐり)がオススメ」と瀬戸内が紹介され
南極大陸、コルシカ島、ジンバブエ、ブータン等、19の国・地域の中で
「絶対訪れるべき場所」の筆頭に挙がったそうだ
今年は、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」が岡山、香川両県で開催される
志々島は、施設、携われる人員等が不足で会場とはならないが
青い海に、広い空、島内を彩る花々、そして畏敬さえ感じられる大楠と、宝物がいっぱいです
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