2019年02月24日 ”大平山・矢上山 山上権現”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


ヤマップで見た一枚の写真、それはまさしく石鎚蔵王大権現!

行場の何処にいらっしゃるか分かりませんが

兎に角行ってみようと、修験のお山を尋ねました


P(8:05)〜(8:20)寂厳堂〜(8:35)大平山展望所(8:45)〜(9:00)分岐〜まちがい〜分岐(9:20)
(9:50)山上堂(10:40)〜(11:05)宝島寺〜(11:25)P              (3時間20分)



県道沿いに車を停め、寂厳堂参道口の石柱から舗装路を行く

鶯の囀りを聴きながら進んでいくと、梅の木に次から次とメジロが飛んできて賑々しい

大平山取り付きを右に見て直ぐ、道の傍らに「賽之神」の祠が祀られている

村境に鎮座する「賽之神」は、厄災が入って来るのを塞ぐ道祖神の役目を持つそうです



大平山取り付きから5分足らずで、寂厳堂

寂厳和上は、慈雲、良寛と共に江戸期の僧門三筆と称せられた高僧

40歳で連島宝島寺に住持し、衆生済度の誓願を掲げ大いに弘法に努める

明和八年70歳で入寂の折、足守吉備津、倉敷を望見するこの大平山を墳墓とすることを遺嘱したという



大平山取付きまで引き返し、良く踏まれた道を登って行く

大平山展望台から北を眺めれば、高梁川が流れる倉敷市

右奥のなだらかな山並みは、この後登る予定の福山(福山城跡)



南には水島コンビナート すっきり晴れていれば四国の山も見えるんでしょう

展望台から少し進むと、大平山三角点(161.8m)



一旦下って登り返すと分岐 なんとなく直進する

鉄塔横を過ぎ次第に下り始めた所で登って来られた方に出会う

お聞きすると、いかんいかん!、宝島寺とは反対側に降りてしまう・・・アララ



分岐まで引き返し、お礼を言って仕切り直しです

痩せ尾根から右に大平山が見える



最初の分岐は左へ、次は右と、教えて頂いた通り進むと

露岩が目立ち始め修験の雰囲気になってきた

(深い山中じゃないから何とかなるけれど、分岐が多く道標が無いのでちょっと分かり難い)

錫杖を持っているので役行者かなと思ったら、「葛木(城)七代童子 天保十二丑四月吉日」

岩場に鎮座する石仏を見ていたら、下から法螺貝の音が響いてきた



法螺貝の主は、矢上山(やあがりさん)山上権現堂の石鎚行者Mさん

役行者や石鉄蔵王大権現が祀られた山上権現堂でコーヒーを御馳走になりながら

いろいろとお話を伺う(日曜日には、このお堂で勤行されてるそうです)

お堂の背後に祀られた不動明王、石鎚蔵王大権現



八大龍王の前を過ぎ、護摩壇が設えられた広場から岩場へ下りて行く

威厳と風格のある「吉野の愛染明王」



広場に登り返し、柴燈護摩供の「法剣作法」を指導されているMさんにお礼を言い

邪気を払う法螺貝の音に送られ、岩場を進む



左手に三鈷を握る、このお方は何方でしょう(台座には、長船?村世話人講中)

ちょっと頼りないオクサリもかけて、修験体験〜

法螺貝のお蔭で、無事に宝島寺へ下山出来ました



市指定重要文化財「宝島寺仁王門」

木部が丹塗りされた室町時代初期建立で、慶長の大火にも難を逃れたそうです

県道沿いに咲く満開の梅やスイセンを見ながら、20分で駐車地点着

予定より大幅に時間オーバーになりましたが、充実の山行、いえ修行でした


ちょっと遅くなったけど、続いて総社市の歴史のお山を尋ねます

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