2019年03月02日 ”大判山・赤ハゲ山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



「石鎚山と修験道」西海賢二著(昭和59年3月25日 名著出版)を読んでいたら

秋の豊作を祈願する農耕儀礼としての山参りについての記述があり

「東宇和郡宇和町窪地区には、石鎚山を模した標高799mの大判山山頂に石鎚権現が勧請されており

田植え後の休日(シツケゴモリという)に、お山開きが行われている」と

石鎚権現は勿論気になりますが、マッターホルンにも似たその山容が登頂意欲を駆り立てる

ということで、久し振りに、本当に久し振りに南予のお山を訪ねました

登山口(8:20)〜(8:55)林道終点登山口〜(9:30)大判山(9:45)〜(10:30)赤ハゲ山
(11:50)大判山分岐〜(12:05)林道終点登山口〜(12:30)登山口  (4時間10分)



宇和町坂戸で県道263号に入り、峠を下って行くと松山道の向こうから吊尾根が呼んでいる

今日は、大判山(右)のあと吊尾根を渡って赤ハゲ山に登る予定です

ただ、吊尾根と赤ハゲ山の情報はありません 登山道あるんかな?

県道237号に出合い、右折するとすぐ窪集会所前の道角に「大判山登山口→」の黄色い標柱が立っている



林道藤ヶ滝線を進み、少し広くなった路肩に車を停める(3台くらい駐車可能)

準備していると、道路工事の車両が上がって行った

直ぐ上に、ブルドーザーも停まっている(災害復旧工事かな?)

「大判山→」の指標から、せせらぎの音を聞きながら谷沿いの道をゆっくり高度を上げる

少し傷んでいる個所も有ったけど、概ね歩き易い



登山口から25分弱で林道に出る 指標に従い左へ(右は行き止まり)

下り気味に進むと、分岐に「大判山→」の指標



林道歩き10分ほどで、林道終点の登山口(山頂まで約40分の指標と、注意喚起板)

植林帯の急坂を頑張り、急斜面をトラバースすると



指標が建つ吊尾根に乗る 吹き抜ける風が冷たい

吊尾根を下る道らしきは無いが、なんとなく歩けそうな気がする

先ずは大判山へ ロープを手繰りながら、麓から眺めたあの反り返るような尾根を這い上がります

大岩が出始めたところで、一のオクサリをかけ、続いて二のオクサリ



三のオクサリをかけ、最後のロープ場を過ぎ、

凱旋門のような岩の間を抜けると、山頂に飛び出す



開けた山頂には、立派な石祠、石塔が祀られている

(説明板)「大判山は宇和町にある最高峰(799m)の山で、≪宇和富士≫とよばれている」

おおばんさんの御籠り(この地域の安全を祈願する伝統行事)

「大判山の山頂には太陽と月をかたどった御影石づくりの祠があり、石鎚権現が祀っている

その昔から、毎年石鎚山のお山開きに合わせて、7月1日(現在は7月の第一日曜日)に

祠のご神体を当番が背中にかるってお山を登る≪おおばんさんのオコモリ≫が行われている」

北を見れば、吊尾根の向こうに赤ハゲ山、その二つ後ろが大野山

説明板には、大判山が宇和町最高峰と書かれていますが

2011年に測り直し、大野山に最高峰の座を譲ったとか



石祠の奥に≪せり岩≫ 言い伝えに拠れば、正直者しか通れないそうです

 うまく通れたら、山の神からの幸福が訪れるっていうので、チャレンジしたけど、ちょっと厳しい

東の林の中に三角点(798.9m) それにしても、大判という山名は気になります

大判小判がザックザク、ザクザク♪ な〜んて、まさか花咲じいさんじゃないですよねぇ



南予の山々の展望を楽しみ、赤ハゲ山に向かいます

下りは早いですが、落葉の下に小石が隠れているので気を付けないと危ない

当ってから「ゴメン」と言われても・・・ブツブツ



登山口への分岐を過ぎ、ドンドン吊尾根を下ります

斜度が緩み、藪の薄い所を選んで進む 左右に作業道らしきが薄っすら線を引く



赤ハゲ山南の肩(峠付近)から直登出来れば、吊尾根歩きが完成なんですが

どこかに取り付きが無いかなと見上げるが、一面濃い藪・藪・藪

ススキの茂る廃林道を進み、もうここしかないと右の作業道に入る

暫くはなんとか進めたが、段々藪が酷くなり、歩く気力が失せて来ます

なんでわざわざ南予まで来て藪漕ぎ?と思いつつ、もう直登あるのみと、

棘を掻き分け痛い思いをしながら、赤ハゲ山山頂(771m)らしき所に出る が・・・

折角登ったのに展望も何も無い あるのは祭壇が置かれていたような(?)石積みだけ

赤ハゲ山は登る山じゃなく、遠くから眺める山でした



廃林道まで下り、林道が東面の方に続いているので赤ハゲ山を巻くように進む

昨夏の豪雨の影響だろうか、路肩が崩落している

左下にコンクリートの小さな建物を見ると分岐 右のススキが茂る廃林道に入る



廃林道がいつの間にか消え、巨岩横を転げるように下り基部を進む

ちょっと不気味な岩窟 行場の雰囲気です 

ひょっとして蔵王権現様がと思い恐々覗いて見たが、おいでませんよねぇ



右に振りながら下ると、地図の破線道らしきに出た 登り返せば峠でしょうがもう四方藪だらけ

破線道に拘らず羊歯や棘と格闘しながら、ごじゃごじゃの急斜面を登り返すと見覚えのある場所に出た

棘を掴んだ手は痛いわ、クシャミは止まらんわで、もうクタクタ

誰よ、こんな吊尾根歩きたいと言ったのは・・・今日、2度目のブツブツでした



何とか、大判山分岐まで引き返し、後はすんなり林道終点の登山口でした

オクサリをかけて辿り着いた大展望の大判山、棘に引っ掻かれながらの赤ハゲ山

猫の耳を繋ぐ吊尾根でグランパが転び、カメラを岩にガシャン(今回、2度目)

ほんでも「面白かった」とグランパは言うけれど、棘の藪と余分な出費は勘弁してほしいわぁ

池越しに宇和のマッターホルン(個人の表現です)を見上げ、窪集落を後にしました


さて、折角ですから、宇和町最高峰大野山に祀られている権現さんに会って帰りましょう

県道237号を北へ、宇和町信里から右へ、横野集落、タイマツ峠を経て登山口へ

横野集落の少し先からは未舗装、車道の分岐には大野山→の道標があります



山頂手前に車を停め、300mほど歩いて大野山山頂(山頂まで車道は続いてます)

壊れた鳥居(明治廿四年十一月吉日)を潜れば、石鎚蔵王大権現が鎮座し

台座には東宇和郡東多田村 上中 明治廿拾夏六月と刻まれている

石祠背後にある大野山山頂標識には800.5mとなっていますが、地理院地図では、802mです

 北へ100メートルほど進んだ所に、ちょっと傾いた三角点(796.7m)が有りました

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