2019年03月16日 ”権現山・天狗山・山伏山”

今日は、因島の山歩き&観光です


重岩石鎚大権現

因島フラワーセンター前を通り、白滝フラワーラインを上がってゆく

ロータリーを直進し少し進むと、右に階段が見える 峠を抜ける風が冷たい



階段を登り、重岩石鎚大権現の扁額がかかる鳥居を潜る

重岩(?)から、大浜の展望



岩の上で石鎚大権現が睨みを利かす

少し奥に進むと、大岩 こちらが重岩なのかな?


白滝山(△226.4m)



白滝フラワーラインを戻り、ロータリーを直進して白滝山駐車場に車を停め階段を登ってゆく

優しいお顔の慈母観音が迎えてくれる



白滝山には、羅漢さん、釈迦三尊、阿弥陀三尊など約700体の石仏が並び

「日本の里百選」の景勝地に指定されている

因島大橋と向島 三原や尾道 四周箱庭のような景色が広がっています


 
右前方に、この後登る龍王山(権現山)

観音堂の山門を潜り、佐木島を見ながら石段を下りる お手軽30分の散策でした

次のお山は

龍王山(権現山)(243m)

重井公民館(10:25)〜(10:55)遠見山〜(11:10)権現山(11:20)〜(11:45)重井公民館 (1時間20分)





重井公民館に車を停め、権現山へ

「重井は宝の山」案内板に拠れば、1671年郷新開造成されたこの地は、多くの寺院や重井の祖住宅などが残る

公民館から東100mほどの交差点角に「権現山登山口→250m」の道標

道端の「重井村四国」ミニお四国さんの石仏や天保十四年建立のお堂を見ながら車道を進み

十一番藤井寺の所で、道標に従い登山道に入る



果樹園を抜け鞍部に出て、尾根をジグザグ上がってゆく

たくさんの石仏が置かれている遠見山

水軍時代には此処から狼煙を見て、村上新蔵人吉充の居城・青木山城に知らせたのかもしれない?



前方に権現山を見ながら、快適な尾根道をゆく

それにしても因島には石仏が多い



拝殿を覗いて見ると、石鎚大神が鎮座し

拝殿裏手に打出の小槌のような石、その上の岩場に不動明王が祀られている

小広い頂上台地に上がると、祠が二つ並び(一つは八大龍王、もう一つは地神さんか?)

その奥の最高点に、「石鎚神社」の大きな石碑が建つ



南西に、生口橋と生口島               東に、五百羅漢の山、白滝山

因島の人々の、石鎚信仰の篤さを垣間見る番組が記憶に残っている

NHKで、2013年3月20日(水)放送された「石鎚〜神さんの山〜」

「石鎚山は昔から神さんの山と呼ばれてきた

石鎚山の中腹で、二人だけで住む曽我部さん夫婦や

西条市の写真家三浦さんらの紹介の他、西条市山間にある「香園寺奥の院」の白滝では

年に一度、大寒の頃に広島・因島の漁師たちが家族を連れてここで滝行をし、石鎚山麓の石鎚神社に参拝する

広島・因島の漁師は昔から夫婦船で、早朝、一斉に港を出る

「怖い思いをしたことはある?」と聞かれた箱崎さんは、

『怖いが、それでもやっぱり神さんのおかげだと思う』と語った」

穏やかな海に囲まれた小さな島の石碑の前で、

因島の人々の生活の中に石鎚山があるんだと思ったことでした


中庄 天狗山(△290.3m)

中庄八幡神社駐車場(12:10)〜(13:00)天狗山(13:10)〜(13:50)P (1時間40分)



ログの一部は、手書きです

因島には「天狗」と名のつく山が二つ 先に、登山情報が無い中庄天狗山に登ります



因島の総氏神として崇められている中庄八幡神社に車を停め、神社石段を上ってゆく

参拝はしたが、さて山への取り付きは? 立派な土俵場近くに登山道らしきがある



柑橘畑を見ながら進むと、由加大神で行き止まり 天狗山登山道では無さそうです

そろそろ季節やし、筍でも探しながら直登しよう どこかで道に当たるかもしれん



竹林を過ぎても状況に変化なし 藪が薄いのが幸いです

イノシシのねぐら(?)を恐々覗き、急斜面を頑張り尾根に出る

突き当りが頂上でしょう



石段が積まれたような跡があるけど、参拝道だったのかな?

神武天皇遙拝所の大きな石碑が立つ頂上 横に三角点(290.3m)



山頂からの展望は、あまり良くない わずかに因島大橋方向が見えるだけ

厳かな山なので、どこかにしっかりした道があってもいいんですが・・・?

とにかく尾根を下ってみよう



灌木帯を下り、木々が茂って来た所で沢を渡り廃林道に出た

川沿いに下って行くと、やがて住宅街となる 庭先の花々を楽しみながら駐車場に帰り着きました

山中、道らしい道も無く ただ「天狗山」の名前に魅かれただけのしんどい山歩きでした

ちょっと一休みしましょう


八幡神社から見えていた水軍城



因島市資料館から見る水軍城

幟が靡く水軍城から天狗山を見る 右尾根に出て、左の尾根を下りて来た



水軍城内には、大阿武船の1/12 模型や六代当主村上新蔵人吉充像のほか

村上三氏のうち、因島村上氏が残した、武具や遺品・古文書などが展示されている

2014年、『村上海賊の娘』(和田 竜著 舞台は、能島城)が本屋大賞に選ばれ

2016年5月、「日本最大の海賊の本拠地・芸予諸島 よみがえる村上海賊の記憶」が日本遺産に認定されました

”海賊”は、ちょっと物騒な響きだけど

戦国時代に来日した宣教師ルイス・フロイスをして“日本最大の海賊”と言わしめた村上氏の生業は

海上の要衝に関所を構えて水先案内人の派遣や海上警護などを行い、海の安全を守っていたそうです


山伏山(△188.6m)

国道317(14:35)〜(15:00)トンネル〜(15:10)山伏山展望岩場(15:20)〜(15:40)P (1時間05分)



次は、生口島との水道を見下ろす山伏山へ

山伏の名がつく山は珍しい 何か発見があるかも

権現、天狗、山伏と、今日は石鎚三昧です 登山靴を脱いだり履いたり忙しい 

低山ですが登山口は? 田熊と青影を結ぶ車道のトンネル南口にあるそうなので楽勝です



国道317を西へ走るが、登山口のある車道分岐を見落とす

Uターンも面倒くさいので、西瀬戸自動車道橋脚手前の道端に車を停め、農道に入る

猪除け柵に阻まれ、遠回りし藪を抜けて車道に出る

少し進むと車道が崩壊し、車は通行止め 結果オーライです

「因島はレモンの島」

しまなみと、斜面を覆う一面の黄色いレモンの風景を想像してみました



トンネルを抜け左が登山道入口 少し登ると尾根の鞍部に出る

右写真 鞍部から登山口(白い作業小屋がある所)方向を振り返る



クヌギ林に囲まれた明るい快適な道を進む 右下から高速道路を走る車の音が聞こえてくる

登山口からわずか10分で、山伏山頂上(△188.6m) 展望は無い



吊尾根を下り、南のピークへ 送電鉄塔横を過ぎ、少し登り返すと目の前に絶景が広がる

山伏がこの岩に立ち、潮騒の音をBGMに法螺貝を吹く姿・・・絵になりますねぇ



目の前に、しまなみ海道生口橋と生口島 先程からあの尖った山、気になってます

南に岩城山や生名島 左奥に、ゆめしま街道弓削大橋が見える



展望場から引き返す 右奥に青影山(城山)

青影山には、因島村上水軍の居城だった青影城の遺構が残されているそうです

 青空に咲くヤマザクラ、 山笑う季節もそろそろですね〜♪


因島公園の天狗山(浅間山)(△207.3m)

今日の締め括りは、もう一つの天狗山

春には1000本の桜で彩られ、また、夕日の絶景スポットだそうです

 

頂上展望デッキから西を見る 島だらけです

南をズームすると石鎚山系 笹ヶ峰〜瓶ヶ森を切り取っています



テレビ塔の裏に、天狗山(△207.3m) 遊歩道脇に石土蔵王大権現

まだ4時20分、夕日まではとても待てません 「いんのしまグルメマップ」を片手に土生エリアを散策

満腹になって因島を後にしました

レモンの香りと歴史ロマン漂う因島、魅力がいっぱい また、お邪魔しま〜す



瀬戸田Pより、夕日に染まる多々羅大橋

しまなみ海道の夕景を楽しみ、家路につきました

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