2019年06月01日  ”黒滝山・野鹿池山”


ログはイメージ図です

大歩危妖怪村・山城町上名平(かんみょうたいら)を見下ろす県境の山

20年ほど前に野鹿池山を訪ねたきり、縁遠い山域でしたが

「妖怪まつり」をきっかけに、興味が湧いて来た

長い間通行止めだった県道272号が復旧しているというので

早速、黒滝山〜野鹿池山へ行ってきました

シャクナゲ、まだ咲いてるかな〜?

(8:00)〜(8:17)鉄塔73〜(9:05)黒滝山(9:20)〜シャクナゲ群生地〜(10:00)鉄塔73(10:05)
(11:10)
野鹿池山〜野鹿池神社〜(11:40)登山口(11:45)〜(12:30)P     (4時間30分)
                              


妖怪の気配を感じながら、県道272号を藤川谷川沿いに走る

災害復旧箇所を過ぎ、澤谷橋を渡り、林道澤谷線に入る

狭い舗装路を15分 分岐を左へ 右は野鹿池山方面へ

コンクリート道を下り、大きな鉄塔(71番だと思います)手前の広場に駐車

鉄塔の少し先から、害獣避けの柵を開けて作業道に入り、県境稜線の73番鉄塔を目指す



稜線手前から71番鉄塔、歩いてきた道を見下ろす

害獣避け柵から出て73番鉄塔で小休止後、道標に従って黒滝山へ



南の明嘉から上がってくる確りした道を右に見て、尾根を進んで行く

若木を守る柵も所々倒れ掛かっている

右へ行けば、シャクナゲ群生地 帰りに寄ってみよう



ミヤマハコベやタニギキョウが咲く湿地を席巻する、バイケイソウとワサビ 

人の気配はもとより、妖怪の気配すら感じられない森に、郭公の鳴き声が木魂する

尾根が段々細くなり、岩が出て来だしたら頂上は近い



頂上手前の展望岩場から、南東へ延びる県境尾根を見る

塩塚高原から、天狗岳(1070m 山城町)の背後に見えてた黒滝山(1209.6m)

やっと、ピークが踏めました!

シャクナゲの見頃は過ぎているけど、たくさんの花を咲かせていたようです



引き返し、シャクナゲ群生地へ寄り道

見事な群生ですが、花が残っていたのは一本だけでした



73番鉄塔に戻り小休止後、野鹿池山へ

目の前に立ちはだかるコブ(ピーク)を見上げると、ため息が出ます

苔生した岩の急斜面を、一歩一歩上がって行く



いよいよ急坂になり、踏み跡も薄くなってきた

登り切った所から南を見れば、直ぐそれと分かる梶ヶ森

 

雰囲気の良いブナの尾根

薄くなったスズタケの道 元気に茂っていたら藪漕ぎに少々ウンザリだったかも

 

まぁ、スズタケの花! 竹や笹は、60年〜120年に一度、一斉に開花し枯れるとか

一昨年、成就社〜八丁坂周辺でもスズタケが開花したそうだけど・・・

快適な尾根が段々斜度を増して来た

この急坂を頑張れば、山頂に飛び出します

 

緑に包まれた、野鹿池山東峰(1294.9m)  こんなに狭かった?

20年ほど前に一度訪れただけですから、記憶も定かでありません

野鹿池山は双耳峰 最高点は西峰(1303m)ですが、スズタケ藪らしいのでパス

枯れたスズタケ道を5分ほど下ると、遊歩道に出る

 

苔生した木道を歩き、ワクワクしながら湿地帯を進む

咲いていました〜♪

シャクナゲのピンク色と相まって、コミネカエデやシロモジ等の木々の新緑

オオミズゴケの鮮やかな薄黄緑も綺麗です

 

湿地帯に広がるホンシャクナゲ 未だ蕾も有りましたが、殆ど満開状態

竜神・蛇王大権現が祀られた野鹿神社で、木道は終わり

「池の上に小丘あり、上に竜神を安じ、雨乞えば必ず応ず」(阿波志)

昔、この辺りは脛まで埋もれる沼地だったそうで、祠の奥に水を湛えた窪みが見られる



シャクナゲの木の下で、うっとりと淡いピンク色に染まっていたら

思わず知らず笑みが浮かび、心が優しくなってくる

 

遊歩道沿いのシャクナゲ園は、残念ながら宴の後でしたが

咲いていたら、それはそれは見事だと思います

シャクナゲの余韻に浸りながらログハウス前に腰掛け、バナナ休憩

後、4kmほど車道歩きが残ってるけど、下りだから気が楽です

のんびり歩いて45分、広場に停めた車に帰ってきました


今日は、ひっそり静まり返った閑寂の森歩き  せめて妖怪さんでも・・・

って、こんな蛇王大権現が出てきたら腰抜かして歩けんかったかも



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