2019年06月16日 ”東赤石山・八巻山”


以前のログを修正しています

梅雨入り宣言も聞かず、今年は四国に梅雨が無いのかと思っていたら

土曜日は、梅雨末期のような雷と大雨

今日は権現越から八巻山周回だけど、渡渉は大丈夫かな?


床鍋登山口(5:55)(8:10)権現越(9:45)三角点(10:10)東赤石山(10:15)
(10:45)八巻山(11:25)山荘(12:05)(13:00)二本橋(13:50)一本橋(14:00)
(14:40)
瀬場〜(15:00)床鍋登山口                 (9時間05分)



何てったって近いのが嬉しい、家を出て30分で登山口です

権現越手前が茂ってるかもしれないので、レインパンツを履いて出発します

廃屋横を通り、直ぐ植林帯に入る

檜皮を剥いでるのかな? 鹿の食害じゃないですよね



長い植林帯を抜け、音をたてて流れる床鍋谷の枝沢を慎重に渡渉

1時間で鉄塔巡視路とクロスする 

道なりに右の巡視路を取れば、権現越へは遠回り 道標に従い登山道を進む



露岩が多くなり「赤石」を感じながら、床鍋谷源流部向け緩やかに登ってゆく

昔、架かっていた橋は跡形も無く、濡れた岩を下りるのに気を遣ったけど、何とかクリヤー

「手を貸そうか?」と、対面からのんびりカメラを構えているんですが・・・



源流部の渡渉 こんなに水量があるのは初めてかな?

枯れたスズタケ道を沢沿いに進み、シライトソウやコメツツジが目立ち出すと峠は近い

歩き始めて2時間15分 やっと権現越に出ましたが、ご覧の通り真っ白  何も見えません

おまけに風も強くて寒い 縦走路を進んで林の中で休もうや



登山道を彩り始めたコメツツジやカノコソウ (マイヅルソウも咲いていました)

そのうち夏花が咲き始め、権現越は桃源郷になるでしょう



登山道の格を上げるシャクナゲやブナ 霧が包み、いい雰囲気です

「この辺りにノビネチドリが咲いてたよねぇ」と捜してみたが、葉っぱすら見付かりません

権現越から35分、分岐点でバナナ休憩し、尾根道(道標に頂上50分)に入る



道はしっかりしているが、濡れた草や灌木の枝がうっとうしい

ヤッケでは冷たいので、レインに着替える
 
赤い岩に映えるシライトソウ

どこかにゴゼンタチバナの群生でもないかしら? キョロ、キョロ



そうでなくても歩き難いのに、濡れた岩や木の根が良く滑るので疲れます

「頑張って」 咲き残ったシャクナゲが応援してくれる

霧の日はそれなりの楽しみをと言うものの、あるのは地面を覆うシャクナゲの花弁だけ



岩場に慎ましく咲くユキワリソウ

灌木帯を抜け、岩稜帯に出る頃には青空が覗く筈だったんですが、その気配無し



赤ちゃん歩きで、ひたすら赤い石と戯れます

登山口から3時間50分、やっと東赤石山三角点(1706.0m) やれやれです



展望の無いこの日、三角点周辺でのお楽しみといえば

異色花(イメージ的には本州の花という意味で)の双璧、コケモモとゴゼンタチバナです

ゆっくり写真を撮り、山頂に向かっていると、グランパと誰かの話し声が聞こえてくる



「アレー、エントツ山さん! お久し振り〜」

霧に包まれた東赤石山が一気に晴れやかになりました

標識のメンテに三角点へ向かうエントツ山さん、岡山からだという3人の方を見送って八巻山へ向かう

赤石越を過ぎると、稜線のあちらこちらで元気をくれる、キバナノコマノツメ



「ここは何処?」 「何しに来たん?」 こんな筈ではなかったのに! 

でも、霧中の岩稜歩きも幻想的でいいもんですよ



前方に薄っすら八巻山が見えてきた

八巻大権現が祀られた八巻山(1698m)



アルペン気分を味わいながら岩稜を西へ

欲を言えば、タカネバラが微笑んでいたら・・・深紅の妖精は心の眼で見てください



コルまで下りてきて、ユキワリソウやキバナノコマノツメをゆっくり楽しみたい所ですが

北から猛烈な風が吹き上がり、可憐な花々が揺れている

立っているのがやっとで、写真どころではありません



おかめ岩で食事をと思っていたが、山荘向け下ってゆく

登山道を表すペンキマークと間違えられそうなミヤマハナゴケ

れっきとした植物(地衣類)なんです 



タカネバラは未だ蕾ですねぇ

 赤石山荘に下りて来ると、3人の方が休まれていた

山荘すぐ前の茂みのオオヤマレンゲはまだ蕾 山荘裏は2,3輪開花していました



山荘でのんびりしていると、山頂でお会いした岡山の方が下りて来られた

「また、天気の良い日に来ます」 「花いっぱいの夏に来てください」

エントツ山さんは標識捜しに時間がかかっているのだろうと、下山開始 

右俣(直登道)コースのタカネバラが気になるが、トラバース道が余分なので左俣(瀬場谷)を下りる



一雄坂を下り切って、渡渉 靴を濡らしながら渡ります

水音が大きくなり流れも速くなってきた ドボンと落ちたら大変、慎重に!

 

補強されているが、体重制限が要りそうな 二本橋(今は一本しか有りません)を渡り

休憩ポイントの水場でゼリーを食べながら、のんびり寛ぎます

この後も頼りない木橋を何本かクリヤーして、やっと一本橋

一本橋は上流に架け替えられ前より高くなっているが、しっかりしたワイヤーが張られていて安心です

 

八間滝手前の崩壊地から仰ぎみると、やっと主稜線が見え出していた

筏津分岐を左折し、10分で 瀬場登山口 ヤレヤレですが、ゴールはもう少し先

のんびり景色を見ながら、車道を歩いて床鍋登山口まで帰ります


今日は、深紅の妖精タカネバラに出会えなかったのは、ちょっと残念でしたが

霧中から岩のオブジェが次々と現れ「霧の日は霧の日の良さがある」と歩いた幻想的な岩稜

やっぱり東赤石山 登り甲斐のある良いお山ですね〜


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