2019年07月27日 ”尾道三山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


今夜は、「おのみち住吉花火まつり」 13000発の花火が打ち上げられるとか!

折角だから、花火見物の前に 尾道三山の”千光寺山・西國寺山・浄土寺山” を歩き

あの方に逢って来ましょう

厳しい暑さの中の寺社仏閣巡り&低山歩きなので、熱中症対策を充分にして出かけます


向島市民センター(9:05) 〜渡船〜(9:30)尾道駅〜(10:20)千光寺展望台〜(11:20)西國寺(12:05)
(13:00)浄土寺〜(13:45)浄土寺山(14:05)〜(14:35)浄土寺〜(15:00)住吉神社  (5時間55分)



花火大会には20万人を超える人出があるそうだから

帰りの渋滞に巻き込まれないようにと、向島に車を停め、渡船で尾道駅前に渡る

七夕飾りがされた商店街を抜けると厳しい日差しが照りつけ、直ぐに汗びっしょりです



尾道名物?の石段 額に流れる汗を拭きながら、ちょっと休憩

千光寺本堂にお参りして、石鎚山鎖行場への石段を上ると、大岩壁に彫られた「烏天狗」が迫る

夫婦岩前に石鎚熊野権現社が祀られ、其処から奥へは行き止まり(断崖)

烏天狗傍らの岩に、鎖修行「女鎖」(奉納料100円)が下がっている



一ノ鎖をクリアーし、二ノ鎖に取り付く(どのオクサリも短いです)

鎖場から振り返ると、本堂、玉の岩を見下ろしながらロープウェイがゆっくりと上がって行く



グラグラと不安定な三ノ鎖に足をかけ「くさり山」を登ると

巨岩の上に石鎚蔵王大権現の石祠が祀られている

片足を上げて立つ三体の権現様は、金剛蔵王権現、龍王吼蔵王権現、無畏宝吼蔵王権現

 

山道を進み柵の扉を開け、大師堂から続く「文学のこみち」に飛び出す

アララ、扉を閉めてビックリ! 立入禁止の場所を歩いてきたようです

山頂展望台に入って、またまたビックリ! 屋上には、三脚がズラリ

真下で花火を打ち上げるので、此処は特等席なんでしょう

名勝「八畳岩」に、千光寺山の三角点(136.6m)



  これぞ尾道!  天寧寺の三重塔(別名海雲塔)越に水道と浄土寺山を見る

「福石猫」がたくさん置かれた「猫の細道」を下る



レトロな雰囲気に浸り、「天神町歴史資料展示通り」を抜ける

天平年間(729〜748)、行基菩薩創建とされる西國寺は健脚祈願のお寺さんだとか

仁王様の逞しい足にあやかろうと、大草鞋が奉納されている

本堂奥に見える三重塔から摩尼山八十八ヶ所霊場巡拝路に取り付く



稜線に出て右へほんの少しで、タンク岩 戦車に見えますか?

山頂標識は無かったけど、西國寺山(116m)

引き返し、石仏が祀られた稜線を南へ辿っていると頭上で爆音

尾道港開港850年記念のブルーインパルス2機の展示飛行だったそうですが

林の中なので機体は見られなかった 残念!

浄土寺へ向かう前に、町中で食事休憩 昔懐かしい街の食堂の味、美味しかったです



推古24年(616)、聖徳太子創建の浄土寺 国宝多宝塔の後ろの山が浄土寺山

道路を隔てた海龍寺にお参りし境内裏の坂道を上がって行く



石鎚大権現の鳥居を潜ると、石祠の中に厳ついお姿の石鎚蔵王大権現



山頂近くにある浄土寺奥ノ院は、行きはオクサリ道、帰りは「観音の小道」を下ります

三本の鎖の全長は62m さぁ、海龍寺の鎖山気合を入れましょう

一ノ鎖(30m)はそこそこの傾斜 鎖をしっかり掴んで一枚岩を上がる



振り返れば、結構な高度感 

日差しが強く岩が焼けて熱い 鎖はもっと熱くて堪りません

重岩に架けられた二ノ鎖(12m) 上の岩への取り付きが厳しそうなので巻き道をゆく



少し山道を進むと、二枚岩に架けられた長い鎖が現れる

三ノ鎖(20m)の前半は登ったが、後半は腕力が要りそうなので弱気になりパス



三ノ鎖を登り切った展望場に、石鉄大権現と刻まれた祠

おそらくここから御本家が見えるんでしょう

「観音の小道」に出合い見上げる大岩に、「西国一の磨崖仏 不動明王」が刻まれている



三脚がたくさん置かれた大岩展望所から尾道水道を見る

尾道市街地の背後は、巨岩に絶景、パワースポットだらけです



如意輪観音様が彫られた巨岩の下を潜り、石段を上って行くと浄土寺奥ノ院

(奥ノ院の直ぐ近くまで車道が来ている)

奥ノ院から数分で、展望台が建つ浄土寺山 傍らに三角点(178.5m)がある

花火打ち上げまで、まだ6時間近くもあるのに、既にたくさんの三脚がスタンバイ

花火を撮るには、一に機材、二に忍耐と根性です



鳥居を潜り、三十三体の観音様を見ながら「観音の小道」を下ります

この道は、「健康への道100」に選ばれているとか



浄土寺で小休止後、石段を下り高架を潜って国道に出る 映画で見たようなシーンです

住吉神社 寛保元年(1741年)、浄土寺境内からここに遷し港の守護神としたそうです

花火開始まで時間があるので、商店街のカフェでのんびり

実は、向島の巨石信仰の聖地・岩屋山から花火見物と思っていたのですが、もう体力限界です



神輿・提灯船の海上渡御の後

7時半、カウントダウンと共に花火が打ち上げられ、どよめきが湧き上がる

花火に酔い、身動き出来ないほどの人出に酔い、帰りの混雑が心配なので早めに会場を後にする

尾道水道を照らす花火を見ながら、向島へ  順調に走り、10時半自宅に帰って来た

暑くて熱い尾道、改めて石鎚信仰の篤さを感じた旅でした


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