2019年09月15日  ”石鎚山・極楽寺”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


中国では、農暦の正月である春節は、龍踊りで賑わう

農作業の始まる2月2日は「龍が頭をもたげる日」であり、「龍の鱗餅」や「龍のヒゲ麺」を食べる

龍がそれほどまで生活の中に融け込んでいるとは思えない日本でも、龍神伝説は多い

今日も、八大龍王を尋ねます


成就(8:50)〜(10:45)二ノ鎖元〜(11:25)弥山・天狗岳(12:30)〜(14:55)成就(5時間05分)



三連休の中日とあって、下谷ロープウェイ乗り場はかなり混雑

7時40分発の始発便には積み残され、3便目にやっと乗れました

(煙草を忘れたことに気付いたグランパが、急いで取りに戻ったのですが

この往復が後から堪えたのか、前社ヶ森への登りで足が重たかったそうです)

成就社の石鎚神社中宮本殿にお参りして、直ぐ横の八大龍王社を尋ねる

「八大龍王社由緒」拠り (抜粋)

「石鎚山中では水は大変貴重であり、ここ成就社では、往古より八大龍王神が水を司る神として奉斎されてきた。
脱皮から再生復活、水遠の命や若返りのご神徳、七生報国の由来ともされる。
古来の八大龍王社殿横には御神水の湧き出る泉があり、砲台地形の成就社境内での不思議の一つと数えられる。
この泉は役行者が襖をした、とも伝えられ、黒川谷の源流でもある。    霊峰石鎚山 総本宮 石鎚神社」



神門を潜り、清々しい空気が漲る八丁坂を下って行くと、程なく八丁ノ分レ

さぁ、此処から長い階段道を登って行きます

「しんどい、しんどい」と、言いながらも前社ヶ森を過ぎ、夜明峠に着いたら

ご覧の通り、北壁はガスに覆われて見えません



足元で、初々しいリンドウが応援してくれます

余談ですが、リンドウを漢字で書けば「竜胆」ですよねぇ

なんで「竜」なのかな?

オクサリをかける登山者が数珠つなぎの一ノ鎖を見ながら、巻道をゆく



二ノ鎖手前、益々ガスが濃くなってきた 上は晴れてるのかなぁ?

三ノ鎖の巻道 この鉄階段を折り返せば弥山だと思うと、急に足が軽くなってきます

 

青空です! 小屋下のお花畑の向こうに、面河ノ頭、二ノ森、鞍瀬ノ頭、そして堂ヶ森〜♪

賑わう弥山で、Oさんにバッタリ 「お久し振りです」

この時、土佐のカッパさん達も直ぐ近くにいらしたのに、気付かぬまま通り過ぎ

信者さんが祝詞をあげている頂上社の傍らに、ザックを下ろしたのでした 残念!

 

  天狗岳へ向かうグランパを見送って、のんびり

ナナカマドがほんのり色付いてますが、天狗岳が燃え上がるには未だ暫くかかりそうです



天狗岳をズーム  グランパが岩に融け込んじゃってます(写真のほぼ中央)



龍の背中のような天狗尾根  何気に歩いてるけど、結構危なげです



ロッククライミングのグル―プもいて、天狗岳は混み合っている

どっしりと構える南尖峰



見上げれば、素敵な青空〜♪ 降り注ぐ日差しは、きついです

未だちょっと色が冴えないが、二ノ森、西ノ冠岳に彩りを添えるドウダンツツジ

これから日一日と、鮮やかに色付いてくるでしょう



  さて、弥山に戻ろうか グランマが、頂上社横で退屈そうに立っている

そろそろグランパが帰って来てるかなと、岩場をズーム
 
岩尾根基部を歩けなくなったから、かなり渋滞気味です 紅葉本番になったらどうなるんだろう?



12時10分 弥山広場はいっぱい 小屋でおでんをいただいて下山します

鉄階段を下っていると、目と目がバッチリ  思わず歓声があがりました

reikoさん、ピオーネさん、お久し振りです! え〜ちゃん、Kamatamaさん、初めまして!
 
嬉しい出会いに、三ノ鎖巻道にひとしきり華が咲きました

 「またお会いしましょう ♪」

 

レースが可愛いシラヒゲソウ              夜明峠のツルリンドウ



前社ヶ森のアサマリンドウ

長い階段道でホッと一息、オオバショウマ

ヨロヨロと八丁坂を登り返し、成就社に帰ってきた


帰路、八大龍王を尋ねて、石鎚山 真言宗 総本山 極楽寺



極楽寺本堂へは、見上げんばかりの石段が続く

登り口に「修行石段上がれば新四国曼荼羅霊場開創の地(本堂) いざ極楽浄土へ!」と書かれていたが

修行とはいえ、地獄の石段はしんどかった 何度も休みながら330段を登りきり、やれやれでした

本堂(金堂)にお参りして、境内隅に祀られた八大龍王社の鳥居を潜る

極楽寺HPに拠れば

毎年8月28日、社に祀られている「龍王の玉」を背負って八大龍王山(下右写真)への入峰行が行われるそうです

 

祠の下に祀られた「龍姫さま」

透き通った綺麗な玉を頭に載せ、手水舎で見かける龍のような荒々しさは無い

平成25年、今治市の新谷森ノ前遺跡(にやもりのまえ)から

雌雄二体の龍が描かれた壺形土器が出土したのは記憶に新しい

同じように弥生時代の土器に描かれた龍は、日本全国で80以上見つかっていることを思えば

中国で生まれた想像上の龍が日本に伝わって以来、神獣として崇められてきたのでしょう

極楽寺境内から、対岸に聳える修験の山、八大龍王山(左から三つ目の尖がり)を見上げ

程よい疲れと充実感に浸りながら、極楽寺を後にした


今日は、成就社と極楽寺に祀られた八大龍王を尋ねたが

次々と、あちらこちらの龍様からお呼びがかかり、身体が幾つあっても追いつかない

今は張り切ってても、そのうち竜頭蛇尾になったりして

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