山頂(三角点)手前に、「竜王山郷土の森」の説明板(嶺北森林管理署 問い合わせ先 本山町役場まちづくり推進課)
今まで親しんでいた奥工石山は通称で、本名は竜王山なんですねぇ
雨が多い高知県に、雨乞い神を祀る竜王山があるのは意外ですが
ハイカーの登竜門「れいほくネイチャーハント」に拠れば
「工石山は白山権現の祭地で、雨乞い信仰のある山(土佐町史)」だそうです
工石山の龍神さんは、ひょっとしてこうやけ渕の女竜かも
さて、天気は曇り空でいまいちなんですが
今日は、こうやけの渕の竜が、中之川峠を(?)越えて移り棲んだというお山を尋ねます
富郷から県道126に入る 稲刈りも終わり、晩秋の趣が漂う上猿田
白髪隧道(時間制限の通行止有り)を抜け、県道264を汗見川沿いに下ってゆくと
さっそく竜が眼に入る 竜王林道を行っても、竜王峠で奥白髪林道と合流します
さらに1.5kmほど下ると汗見川の支流・竜王川に架かる龍王橋 橋の袂に龍王神社
竜を尋ねての山旅とは言え、登る前から龍(竜)がいっぱいです
清流汗見川沿いの紅葉はもう少し先
冬ノ瀬から奥白髪林道を7kmほど進むと、奥白髪山登山口
この辺りはコンクリですが、殆ど砂利道です ここから峠まで(2.2km)は、かなりしんどい道でした
林道に入って約30分で竜王峠(標高は1170m位)
峠東の広場に車を停めて、出発
GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号る
登山口
(8:15)〜(8:55)△1292.0m
〜(9:30)山荘からの道に合流
〜(10:00)ユルギ岩・三角点
(10:40)
(11:20)仮登山道
〜(11:40)林道
〜(12:20)P (4時間05分)
竜王峠にある登山口は少し茂っているけど、大丈夫 今日はレインを履いています
すぐ尾根に出て振り返る カーブミラー向こうが奥白髪林道、手前が竜王林道
何度かロープのかかる急斜面を熟すと、大きな檜が目立ち出した
雰囲気は良いのですが、湿った根っこに乗ればスッテンコロリン間違いなし
痩せ尾根で、通せんぼする大岩を越えてゆく
まるで竜の背中を歩いているような (ちょっと誇張してます)
この竜の背中(1300mピーク)は上がれそうにありません 赤テープに従い、左側を巻きます
里山の竜、奥山の竜を巡る山旅は、しんどいけど面白いです
奥白髪谷の向こうに石鎚信仰の鎌滝山 ずっと奥にもう一つの工石山
ロープやシャクナゲを掴んで急傾斜を一旦下り、登り返せば
四等三角点(1291.98m 遠見) この後は、そこそこ歩き良い道になりました
スズタケが刈り払われた赤テープ場所 以前は、此処から林道に下りたよねぇ
上品な色合いに染まるブナ林、日差しが欲しい!
工石山荘からの登山道に合流(振り返ってます)
合流点からもしんどい道が続きます ロープを頼り岩の間を抜け、尾根に出る
一瞬足が休まる快適なシャクナゲの道
急斜面の先に「岩清水」 覗くと奥に水が滴り落ちている
コブを東側から巻き、登り詰めると、立ちはだかる巨大なユルギ岩
基部を右に巻き、岩っぽい道を登ると
ユルギ岩天辺 命の水を供給してくれる神々が祀られた白山神社が鎮座する
一番の見所なのに、辺りは真っ白で展望が有りません
でも、ドウダンツツジで真っ赤に染まるユルギ岩は、まさに「燃えるドラゴン」 見応えがあります!
全然見えない三角点方面(頂上)は行く気が失せますが
往復する間に晴れるよと、グランパが頂上に向かう
黄葉のピークを少し過ぎたブナ林を進むと、「北登山口→」 気になります
ユルギ岩から5分で、一等三角点(1515,78m 仁尾ヶ内山) 大きな標石と頂上標識がある
この時、下山されていたお二人に出会い、仁尾ヶ内林道が通れたとお聞きする
グランパが戻ってきて暫くすると、ガスが薄くなり色付いた山腹が見え出した
こうやけ渕の竜が新しい棲家とした沼はどこ? 沼などありそうな地形ではないです
リンゴ休憩していたら、
雲が退き白髪山も現れました〜♪
三角点方面も薄っすら、待った甲斐がありました
此処まで見えたら十分、そろそろ下山しましょう
竜王峠分岐を過ぎ、仁尾ヶ内コースの登山口を目指す
此方のコースも紅葉が素晴らしい
展望が開けた場所から、すっきりとした奥白髪山を見る
竜王峠下の広場で、マイジムニーが待っている
ベンチを過ぎ左へ下りようとしたら、あらら! 本来の登山道は、間伐作業中で通行止めです
仮登山道の指標に従い直進 コブを越え、快適なブナ林を下る
途中、仮登山道の指標が2本あったけど
茂るススキを抜け林道(小屋より300mほど東)に出た所には、何の指標も無い
後は、紅葉を楽しみながら林道歩き40分で駐車地点着
食事休憩していた4人のライダーと少し話をして、仁尾ヶ内方向へ向かう
工石山荘が建つ仁尾ヶ内コースの登山口
雲間に青空が見え出し、ガスも晴れ、ユルギ岩が綺麗に見えている
ところで、登山口の鳥居周辺に仮登山道の案内は見当たりません
「鳥居の先はどうなっているんでしょう?」と思いながら工石山荘を後にし
土石流や流木の痛々しい痕跡が残る立川川沿いを走り、県道5号(川之江大豊線)に出た
翌日登られたアカリプタさんが
「仮登山道の案内は、山荘登山口と駐車場を挟んだ反対側にあり気付き難い。
鳥居を潜ると少し先で作業道があり、これまでの登山道はずたずた」と教えてくれました
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