2019年11月09日 ”東尾(龍山)”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


上那賀町に龍山と呼ばれるサラサドウダンのお山がある

山頂近くの神楽石を思わせる巨岩・踊石に龍王神社が祀られ、雨乞い踊りがされたと伝わるそうです

久し振りに国道195を走り、長安口ダムから北の東尾集落を目指します

登山口(7:15)〜(8:35)竜峠〜(8:50)東尾(9:10)〜(9:20)踊石(9:40)〜(10:00)踊石分岐〜(10:50)登山口
                                              (3時間35分)



東尾の登山口まで3時間弱 遠かった〜

 車道終点手前の道脇に車を停め、歩き始める

頂上まで2.5km、この道は「こもれびの道」として整備されているそうです・・・が

100mほどススキの海を泳ぎ、道標に従い民家前を抜ける



歩き難かったのは登山口付近だけ 植林帯に入ると道がしっかりしてくる 

最終民家前を通り、古道の雰囲気を感じながら登山口から20分程で竹ヶ谷分岐



見上げんばかりの 巨岩に驚きつつ、二つ目の竹ヶ谷分岐を過ぎると小さな滝

枝沢を拾いながら、急斜面を徐々に高度を上げてゆく



登山口から1時間5分で踊石分岐 

竜峠〜東尾〜踊石と周回し、右の道を帰って来る予定です

分岐から、15分ほどで上勝町との境、竜峠(1088m) 風が吹き抜けて、寒い!



峠に立つ道標、峠を行き交う人々を見つめてきた大ブナ(上勝町側から)を見ながら暫し感慨にふける

峠から東尾頂上まであと200m 急坂ですが、自然林は気持ちが良い



傾斜が緩み北面にブナが目立ち始めると、東尾山頂(A△1159.34m 東尾)



東側が切り開かれた頂上のベンチに腰掛け、紅茶で温まりながら暫し休憩

すぐ東に踊石があるコブ 山並みの向こうに紀伊水道が光っている 

わくわくしながらスズタケが刈り払われた急坂を下ります



すぐの分岐は左へ、紅葉を楽しみつつ鞍部まで下る

鞍部から左は上勝へ、右手前は帰る道 「龍山の自然を守ろう」の看板横から踊石向け登り返す

 

もう踊石は近い 見上げれば黄金色のこもれびが落ちてくる

 

上勝町が設置した「南限のサラサドウダンツツジ」の説明板

上勝側の地名が龍谷、流れるのが竜谷川 龍に縁の深い地区なんですね

鞍部から6分で大岩が現れる 手前の尖った大岩の中段に祀られた龍王社



大岩から西の展望 奥でどっしり構えるのは一ノ森

肉眼では分かり難いですが、一ノ森の後ろに剣山が僅かに頭を出している

大岩基部にもう一つの龍王神社 上那賀、上勝 どっちがどっちの龍神さんかは分かりません



すぐ上の平らな大岩が踊石 踊石から長安口ダムや海部の山並みを見る

コトバンクによれば

「雨乞いの方法は数十種類現存し、大別すると、お籠り、雨乞踊、もらい水、神を怒らす、千駄焚」だとか

「笛も熊鈴もザックに入ってる 踊ってみるか」と言われてもねぇ うら若き乙女でないと、龍神様に叱られそうです



真っ赤に燃えるサラサドウダン〜♪ 釣鐘型の花痕を僅かに残している

少し奥に進むと小高いピークに地籍図根三角点 振り返ると先程休んだ東尾

ここが龍山なのかもしれませんが・・・

 「龍山」は特定のピークじゃなく、東尾も含めこの辺り全体を指すんじゃないかな?

(間違っていたらごめんなさい)
 


展望や紅葉をたっぷり楽しんだ後、鞍部まで引き返す

鞍部から左に取り、100mほど水平に進むと分岐(右写真)

(ここから東尾頂上少し東の分岐までの直登道もあるようです)

尾根を乗越し、植林帯を下ってゆく



杉の枝や葉っぱに覆われた道を、木段や所々に有る赤テープを確認しながら進む

最後は緩やかに登り返し、分岐からは先程歩いた道を下ります



もうススキの藪歩きはごめんです  

畑横を通り抜け、車道終点(左写真)から少し歩いて駐車地点に帰って来た

最高の登山日和なのに、龍のお山は貸切

この山は、サラサドウダンや神領ユリが楽しめる5月下旬から6月上旬頃が人気なんでしょうね

麓まで下りて来て、龍山を見上げる

東尾山頂はあの緑濃い尖がりで、その直ぐ右が踊石かな?

心なしか、龍が横たわっているように見えて来る


続いて木沢の「龍」を訪ねます

国道193から分かれ黒瀧寺方面へ

その前に「農村レストランゆずりは」で食事にしようと、黒瀧寺への道を左に見て直進し

アーチが美しい大美谷ダム(空っぽでした)沿いを遡ると、無常にも本日休業の看板 アララでした

引き返し、黒瀧寺手前の自然花木園でリンゴ休憩



風車の傍に4等三角点(614.46m 点名風車 納得です)



真っ赤なドウダンツツジの向こうは、標高の割に風格ある六郎山

東に向嶽(中央)や・・・他の山は分かりません

それにしてもこの辺りは尖がり山が多い 四国有数の多雨地域だから雨で山腹が侵食されるんでしょう



さらに高度を上げ龍に縁の黒瀧寺へ 駐車場にある境内案内図



境内に寺の由緒が書かれた説明板



石段を上がり仁王門を潜ると、龍王山黒瀧寺本堂

四国霊場第二十一番札所 太龍寺の奥之院です



細尾根につけられた歩道を進むと、境内西の端に亀ノ丸展望所

遥かに高城山や天神丸などスーパー林道沿いの山々



大師堂まで引き返し、大竜が棲んでいたという山頂湖跡

山頂湖跡奥から山道に入り、車道法面に設置された手摺沿いに登ると鶴ノ丸展望所

黒瀧寺の山号、龍王山の頂上と言ったところでしょうか(810m位)



真下に坂州木頭川 目がくらみ足が震えます

西の雄大な山並みを眺めながら龍ロマンに浸りましょう

帰路は、国道193を遡り大釜ノ滝やスーパー林道沿いの紅葉を見てみたいが

二つの峠越えがしんどいということで、国道195を走る

木頭でゆず寿司を頂き、道の駅美良布で買い物をし17時頃帰って来た

道中約6時間、山中3時間半、せわしない龍を巡る山旅でした


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