満濃池には龍がいっぱい!
今日は公園を歩きながら、龍捜しです
平安時代中期に書かれた「今昔物語」巻20の第11話に「満濃池の龍」が載る
「讃岐に、弘法大師の築き給える大池有。其処に棲みたる龍、小蛇の姿で蟠っていて
近江の天狗に掻き
抓まれ、遥か比良山中の水も無い狭き洞に持ち行かれる。
また、比叡へ飛んだ天狗は、僧を掻き
抓み、龍の居る洞に置き去る。
〜中略
〜
「我れは讃岐の国万能の池に住む竜也。一Hの水も無ければ、空をも翔らず」
「此の水瓶に一Hの水や残たらむ」龍、喜て「
怖る事無し、目塞て、我れに負れ給ふべし」
僧を負て、洞を蹴破て出る間、雷電霹靂し、空陰り、雨降る事甚だ怪
し。
僧、「怖し」と思へども、念じて行く程に比叡の本坊に至ぬ。僧を置て、龍は去
ぬ。
龍は僧の徳に依て命を存し、僧は龍の力に依て返る。此れも皆、前生の機縁なるべし」
上記のお話を題材に作られた絵本むかしばなし傑作集「ひとしずくの なみだ」(谷真介 作 国土社発行)では
僧ではなく、母親の平癒祈願に出かけた姫がさらわれ、その姫の涙で元の姿に戻った龍が天狗を退治し
「涙のお礼に、お母さんの病気はきっと治してあげよう」と、姫を背に乗せ都へ飛んでいきます
P・神野神社
(10:30)〜ミニ四国〜(10:55)神野寺
〜満濃池森林公園散策〜(12:40)P (2時間10分)
満濃池堤防に鎮座する神野神社(かんのじんじゃ)
石段を登っていくと、室町時代の文明2年(1470年)の鳥居が迎えてくれる
ご祭神は、天穂日命(あめのほひのみこと 太陽と農耕の神)、水波能売命(みつはのめのみこと 水の神)
満濃池が造られた大宝年間(701〜704年)、神野郷に在った社を遷し池の守護神、農作の神としたそうです
本殿前の石柱に刻まれた、波邇安姫神(はにやすびめのかみ)、宇迦御魂神(うがのみたまのかみ)は
土地の守り神、農業の神、「地神さん」として祀られてきたのでしょう
(他に、
天照大神、大穴牟遅神、少名彦那神も刻まれています)
「四国霊場順拝 満濃大師神野→」の背後に浮かぶ島は
弘仁12年(821)、築池別当として止錫した弘法大師が加護を祈りつつ築堤の指図をしたという「護摩壇上」
(乾季なので陸続きになっていました)
神野寺参拝の前に、「満濃池ミニ霊場八十八ヶ所」を巡ります
八十八体の石仏は新しい前垂れをかけて貰い、新年を迎える準備が出来ていました
池を見守る満濃大師さんにお参りして下って来ると、別格第十七番 弘法大師築池霊場 神野寺
池畔に祀られた八大龍王
撫宝珠を擦り、元気に山歩きが出来ることを願いました
さて、神野寺から「四国のみち」を歩いて、「香川県満濃池森林公園」へ向かいます
新池に架かる橋を渡り、左の遊歩道へ入ってゆく
池を垣間見ながら落ち葉の積もった道を20分ほど進めば、入り組んだ半島の突先に出る
遊歩道は、「桜の森」「野鳥の森」と続いているけど、ちょっと退屈な道
「桜の森」分岐から車道に出て右へ進むと、芝生広場上(★印)に左写真の案内図がある
10分ほどで、森林学習館 パネル展示やヒノキの製品などが置かれていました
真っ直ぐ伸びたメタセコイヤの木々を眺めながら車道を歩けば、ほんの数分で新池に架かる橋でした
食事を済ませて、公園歩き第2弾です
P
(14:00)〜(14:30)見晴らしの山展望台
〜(15:00)自然生態園
〜(15:30)飛竜池
(16:10)△龍頭
〜(16:55)イルミ点灯
〜(17:35)P (3時間35分)
国営讃岐まんのう公園 竜頭の丘、竜頭の里、竜頭の森と、園内は竜だらけです
エントランス広場で、可愛いマスコットキャラクター「ドラ夢(ム)」が迎えてくれる
10分ほどで自然生態園に着き、まんのう公園最高峰・見はらしの山展望台へ
庭掃除の時、植木鉢を抱え上げようとして腰に痛みが走り
4日経っても、まだしっくりしない
腰痛は歩いて治せと言われるが、用心しながら擬木の階段を上がっていく
「見はらしの山展望台」 (C△276.82m 吉野山)
「松城山」とも呼ばれるこの山は、中世には砦が築かれ
また、明治の頃は善通寺に駐屯する陸軍第十一師団の演習場にもなったそうです
天気が良ければ、瀬戸内海に浮かぶ佐柳島、高見島、広島も見えるのでしょうが
満濃池も、こんぴらさん、象頭山もボーっと霞んでいます 折角の展望台なのに、残念!
自然生態園の「逆様池」 珍しい水辺の植物や、いろいろなトンボが見られるとか
雰囲気の良い池の周りを巡っていて、前に此処に来たことを思い出した
「湿地の谷」に咲く花を見に来たんだけど、何の花だったのかしらん?
田んぼが復元された「南の谷」 雨水や湧水を溜め、上の田から下の田へ流している
この田んぼで、田植えから収穫まで稲作体験学習が行われているそうです
パンジー咲く「花竜の道」 「飛竜池」
時計を見れば、3時半 人も疎らな芝生広場は寒々としています
展望遊歩道(全長400mの木製デッキ)を歩いて、満濃池が間近に見える「パノラマ展望台」へ
霞んでいる上に薄暗くて、先ほど居た堰堤もぼんやりとしか見えない
「希望の橋」「メロディー橋」を渡り、親子連れで賑わう「竜頭の里」へ
「竜の子ひろば」をすり抜け、「竜頭の森橋」を渡れば、5分ほどで、C△214.93m 龍頭
イルミネーション点灯の5時まで、後50分ほど
コーヒーで温まりながら、カフェテラス「竜の里」で のんびり待つとしよう
5時少し前、60万球のLEDが一斉に点灯され歓声が上がった
落差9mの人工滝「昇竜の滝」
昭和40年代まで、この高台一帯は「竜頭」という集落だったそうです
雨をもたらす「竜」の字を集落の名前とした当時の人々の想いを汲んで
大地の裂け目から湧き出る水、その中を天に向かって昇る竜がイメージされてます
いつの間にか、いっぱいの人!
ウインターファンタジーは8時まで、もう少し暗くなったほうが素敵でしょう
4900個のグラスを積み上げた、高さ5mのシャンパンタワー
「花明り」は、
シンボリックな満開の桜です
イベントテーマ、「0〜希望の和〜」
繋がり、調和をモチーフにしたイルミネーションだそうです
エントランス広場で輝く、シンボルツリー
ライトアップされ、ドラ夢くんも嬉しそうです
駐車場に戻ると、大型バスも停まっていて満車状態
ひっきりなしに上がってくる車を見ながら、公園を後にしました
歩いた道 ホーム