2019年12月28日 ”極楽寺の龍王山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


今日は霧氷日和〜♪

なのに、遠目に霧氷を眺めながらの古道歩きでした

(文中のお堂等、山友の赤いクレパスさん(旅する石鎚信仰者)の日記を参考にさせて貰いました)

P(8:30)〜(10:25)坂中寺(10:45)〜(12:00)権現堂〜(12:20)龍王山〜散策〜(14:05)坂中寺〜(15:10)P
                                          (6時間40分)



極楽寺手前の県道脇に車を止め、歩き始める

側を数台の他県ナンバーが石鎚方向へ走り去る

今日の石鎚は、霧氷が素敵だろうなぁ

伊忠原橋を渡って、屏風のような斜面を這い上がり、稜線の鞍部を目指します

まぁ、この橋大丈夫かしら? 加茂川の流れを見ながら、ドキドキ



伊忠原集落跡に入ると住友共電の保線路があるが、ここは古道に拘り進む

廃屋前の石段を上がり右上に進んでいくと、道が消え藪状態

保線路に逃げようと、右に振りながら藪を掻き分けてゆく

(廃屋すぐ上で左に進めば、石敷きの古道にすんなり取り付けたんですが)

振り返れば、川向に山友くろもじさんの「風の森」が見える



保線路に飛び出し、やっと藪から解放された ヤレヤレ

でしたが、やがて道が薄くなり

踏み跡とピンクテープに惑わされ保線路を外してしまい、急傾斜のガレ谷で立往生

ログを見ると、右に振り過ぎています もっと早く確認すべきでした

保線路らしき地点まで引き返し、支尾根を乗り越し沢を渡りながら北へ



保線路を20分ほど進んだところで、左から上がってくる道に出合う

石段跡らしきも残っているので、古道(坂中寺参道)でしょう

ホッとはしたものの、傷んだ急斜面は歩き難い

歩き始めて1時間半もかかって尾根に出ると、安政六年と刻まれた親子地蔵尊がニッコリ



地蔵尊から広い地道を5分で車道に出る 車道を10分で大杉が目立ち始め

西條西国三十三霊場、石鎚山真言宗・成就山坂中寺



仁王門を潜り本堂へ

坂中寺の隣に、浦山神社



「林道天川寺線」を奥に入る 瓶ヶ森の前衛高森が霧氷で輝いています

退屈な林道歩きで数少ない展望場、しまなみ海道や西条の市街地を見る



坂中寺から林道歩き40分 谷の音が大きくなり分岐 右の「作業道天川寺龍王山線」に入る

林道をショートカットできないかと見回すが、藪っぽく突入する勇気はありません

林道右下に、相輪のある建物が見える 帰りに寄ってみよう



あまり高度を稼がない林道をどんどん進むと、終点近くで右にしっかりした登山道が延びている

 登山道に入るとすぐ権現堂 

権現堂から、伐採地に張られた獣除けネット横を登り主稜線に乗る



右には端正な姿の三ヶ森 日差しはあるけど、稜線を抜ける風は冷たい

もう頂上は目前ですが、最後の一登りがきつい 二ヶ所ロープを手繰ると



龍王山(八大龍王山)山頂(840m位) 石鎚山総鎮守八大龍王社と稲荷社が祀られている

石灯籠には祈雨導師の文字 三角点や山名表示はありません

(北側の△740.2mのピークが、竜王山と表示されている地図もあります)

祠の後ろに聳えるのは、もちろん石鎚山



西側は絶壁です 真下に、石鎚ふれあいの里

権現堂でお茶休憩し、この山中に埋もれている石鎚の面影に触れながら下山します

杉林に佇む行善堂



行善堂上のお堂は、お不動さんが祀られているそうですが、かなり傷んでいる

茨を避けながら下ってくると、石積みや廃屋 

この辺りが極楽寺のルーツである天河寺跡のようです

「西暦680年頃、役行者が龍王山に籠り、阿弥陀三尊と三体の石鎚権現を

本尊とする天河寺を開基し、平安時代から室町時代に至るまで隆盛をきわめた」とか

 

もう登山道か、作業道か、参拝道か、なんやらよう分かりません

坂中の奥の院と、石鎚神社(藪に埋もれています)

 

昭和47年 新居浜市の方が石鎚山への想いを刻んだ碑

相輪を飾る建物が石鎚神社本殿か? 前の拝殿で、かろうじて石鎚神社と分かります

 

林道に復帰し、一ヶ所ショートカットし坂中寺へ

地蔵菩薩さんに見送られ、坂中寺参道を下ります

鉄塔保線路を見送り右へ少し下ると、参道脇に石祠が祀られている



かなり荒れてるけど、石段の名残が所々見られます

廃屋や石垣が出だすと、伊忠原集落跡 尾根分かれから、25分でした



地蔵さんに見守られ、揺れる吊り橋を渡り県道に登り返す

極楽寺蔵王殿から龍王山を見上げ、帰路に着く

龍王や石鎚に出会えたとは言え、何とも地味な登り納めでした


今夏からちょっとこだわってみた「龍を巡る山旅」

紅葉の頃に予定していた五竜岳が、台風接近で2回とも流れたのは残念でしたが

四国各地のいろんな龍を尋ねることが出来ました

来年は子年ですが、「龍の山旅」はまだまだ続きます

それでは、みなさん佳いお年を!


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