2020年01月03日 ”太龍寺山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


新年、明けましておめでとうございます

今年の干支「庚・子(かのえね)」は、結実を意味する「庚」と、スタート・発展を意味する「子」

新しいことを始めるには、とても良い年なのだそうですが

龍を巡る、地味な山旅が続きます

本年も、宜しくお願い致します

ロープウェイP(8:25)〜(9:20)持福院(9:35)〜(10:50)太龍寺山〜(11:05)南ノ舎心ヶ嶽(11:20)
(11:35)
太龍嶽(龍山)〜(12:00)太龍寺(12:40)〜(13:25)山犬嶽〜(14:05)△北地〜(15:15)P
                                       (6時間50分)



今日は初めての道、「中山道」を登り、「北地道」を下りてくる予定です

未だ、閑散とした「道の駅 鷲の里」(太龍寺ロープウェイ)駐車場に車を停め、持福院まで車道を歩きます

 那賀川に架かる田野橋からロープウェイを見る

国道195分かれに大きな石柱と、「中山へんろ道の会」が設置した道標



1時間近くかかって、中山道登山口の唐杉山持福院に着きました

工事中のため回り道をするなど、思ったより時間がかかったけど

本堂と護摩堂にお参りしてから、お茶休憩にする

さぁ、太龍寺まで3.1km 丁石や道標を辿りながら、 よく整備されている道を歩きます 



南ノ舎心ヶ嶽まで半分地点「休ん場 大松跡」で、汗を拭きながら衣服調整

ちょっとしたロープが設置された岩場 中山道唯一の展望場です



持福院から1時間10分 ふだらく峠に着けば、山頂はもう直ぐ

太龍寺山(618m ふだらく山or弥山とも呼ばれる)より、この後向かう太龍嶽を眺める



霊山の雰囲気を感じながら、自然林の中を北へ下る

「元文五庚申(1740)五月吉日 太龍寺ふだらく山」と刻まれた、へんろ道標

頂上から5分で、中山道分岐(振り返る)



さらに下ると、いわや道(左写真)、北地道の分岐(いずれも振り返る)

太龍嶽や太龍寺境内を散策した後、ここ(右写真)まで戻り、北地へ下りる予定です



弘法大師が修行したという聖跡南ノ舎心ヶ嶽

憚りながらお大師さんとツーショット



天照皇大神、不動明王、ふだらく彦命が祀られたこの辺りは聖域です

参道から左に分かれ、ロープウェイ支柱を潜り尾根を進む



分かれから10分ちょっとで 太龍嶽 (600.13m C△龍山)

木々の間から、北側中津峰山方面を見る



ミニ四国の石仏を見ながら参道を下り、ロープウェイ前のベンチで小休止

石段を上がれば本堂ですが、山門(仁王門)まで足を延ばす



折角なので、北ノ舎心ヶ嶽にもお参り

切り立った崖の上に、不動八大童子が祀られた祠が鎮座する



持仏堂の龍天井 今にも飛び出してきそうな迫力ある姿です

安芸出身の画家・竹村松嶺作で、大地を潤し衆生に福徳を与えてくれるとか

納経所に飾られた、樹齢356年の「龍山杉」



鐘楼門を潜り、「西の高野」と称されている四国霊場第二十一番 舎心山太龍寺本堂へ

寺名は、空海が修行した舎心(捨身)ヶ嶽や、空海を守護した大龍(龍神)に因みます



北地分岐まで参道を登り返す コンクリートの急坂は、案外しんどい

北地へ下りるへんろ道はあまり歩かれていないのか、少し荒れています

太龍寺山北西斜面を10分トラバースすると、山犬ヶ嶽分岐(右写真)



3分ほど尾根を下ると岩場が現れる 岩場の先に山犬が五頭(ファミリーか?)

私的には龍が一頭(匹)欲しかった

山犬ヶ嶽からロープウェイに手を振ると振り返してくれました



分岐まで引き返し、へんろ道を進む

倒木や、石灰岩のガレ場などが続き、やや歩き難い



太龍寺山南西尾根に当たると、へんろ道は左に下りますが、尾根を進み三角点に寄り道

ロープウェイ支柱奥の展望岩場に△北地(C439.94m)が埋め込まれている

分岐に引き返し、へんろ道を下る 羊歯が道を隠すところもあります



一瞬南の展望 たぶん矢筈山や後世山あたりが見えてるんでしょう

木枝や葉っぱが積もった急尾根をダイレクトに下る これぞ「へんろ転がし」です



太龍寺道の道標やお大師さんを見ると、もう登山口は直ぐそこ

南ノ舎心ヶ嶽や太龍寺境内以外、誰にも会わない静かな祈りの道でした



北地集落から、△北地の傍に建つロープウェイ支柱を見上げる

結構な急斜面!しんどかった筈です

田野橋を渡りながら、那賀川を挟んで西側に龍が棲むという「竜王山」を見る

那賀川は流域に恵みも与えてくれるが、洪水でたびたび氾濫するので「暴れ竜」と呼ばれているとか

そのことに因み、阿南市大野小学校の児童が竜のオリジナルキャラクター「りゅうな」を作り

清流・那賀川の魅力を伝えていると、数年前の徳島新聞に掲載されていた



川口ダム湖を見下ろす高台に佇む鉢集落の龍王神社 「わが村の龍神さん」の趣です

朴野集落、国道わきの森に鎮座する格式高い龍王神社

地図を見ると、竜のように蛇行する那賀川流域には太龍寺山、竜王山の他

昨年11月尋ねた龍山、龍王山・黒瀧寺や、

いくつかの龍王神社(ちょっと見だけでも5社)が目に留まります

下山後、国道195号「龍の道」(ここだけの呼称です)沿いの「龍王神社」を尋ね

那賀川沿いの方々の龍に寄せる思いを感じながら、帰路に着きました


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