2020年01月11日 ”大仙山・遠見山・竜王山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


「世界の中心で、愛を叫ぶ」ロケ地として有名な庵治町の山々を歩き

雨乞いの神「りゅうごんさん」を尋ねよう

玉の下沖防波堤P(8:20)〜(8:45)御殿山〜(9:35)県道〜(10:00)大仙山(10:15)
(10:45)遠見山(10:55)〜(11:40)竜王山頂上・公園発(12:10)〜(12:45)遠見山分岐
(13:15)才田大燈籠(13:30)〜(13:50)P                  (5時間30分)



玉の下沖防波堤より庵治のシンボル・五剣山を見上げて、出発します

雲が多くてすっきりしませんが、風も無く暖かい

映画のロケ地にもなった皇子神社は、海の守り神で「権現さん」と親しまれている



よく整備されたスイセンロード、快適です

スイセンやマンリョウの赤い実にお正月気分を味わいながら進むと、東屋が建つ御殿山

その少し先の御殿山展望台に立つと、大島が目の前です

写真には写っていませんが、大島の右に浮かぶ兜島に面白い伝説が残る

「泉の梅吉さんが、ある夕方、かぶと島の近くで静かに釣り糸をたれていた。
すると目の前に金色の小さいものが浮き上がってきた。
よく見ると小さなみの亀で、腰のミノをゆらしながら船べりまでそろそろと泳いできた。
信心篤い梅吉さんは「竜神さんのお使いだ」と両手ですくい上げ、お神酒を飲ませて近くの岩の上に放した。
 このことがあって後、梅吉さんには大漁が続き、とうとう村一番の大網元になりました」




ウバメガシのトンネル道

指標に従い左へ100mくらい下りていくと、根太鼻



高松藩主・松平頼重公の御殿跡、御殿の浜を過ぎ、ロウバイ咲く細道を抜け車道に出る

 江の浜分岐を左に見て、10分余り進むと県道

庵治観光ホテル「あじ温泉」手前で、県道を横切り登山道に入る



展望の無い道を進みスズタケが目立ってくると、大仙社(雨乞祈祷所)が建つ山頂広場に出る

巨岩が立ち並ぶ大仙山は、雨乞いの 護摩を焚く霊山として信仰されてきた



立石の背後の三角点(C△131.49m 立石山)を見て、下っていくと車道に出る



車道を横切り、遠見山登山道に入って直ぐ

「南無阿弥陀仏」の名号が刻まれた石柱と、地蔵菩薩像

進むに連れ、岩が目立ってくる



大岩の展望場から屋島を見て、直ぐ上の大岩からは海を眺め

大きなヤマザクラに圧倒されながら、遠見山山頂(C△235.01m 遠見山)着

奈良時代に屋島の城が築城された時から、此処にのろし台が設けられていたとか

徳川時代二百数十年間も、見張り台、枯草小屋が置かれ

二人の遠見番が、長崎ノ鼻や小田の馬ノ鼻と連絡を取り合ったそうです



五剣山、庵治の町、屋島が一望のもと

山頂から少し下った岩場周辺の木々が伐られ、展望場が作られている



 ボルトが埋め込まれているボルダリング用の巨岩を始め、大岩が続く

よく見れば、この岩は王子ヶ岳のニコニコ岩の赤ちゃんみたいです



足元がズルズル滑ってちょっと歩き難い急坂を過ぎると、林道が見えて来た

登山道に佇むお地蔵さん、光背に天明三卯年(1783) 井谷と刻まれているのが読み取れる

帰りは、此処を右折(西)し井谷集落の願成寺へ下る予定です



林道庵治北笹尾線に下り立ち、竜王山へ向かう

公園分岐を左へ



平成28年4月20日にオープンしたあじ竜王山公園

「瀬戸の風景を体感できる公園」「自然とふれあえる公園」「アートと遊べる公園」をコンセプトに

瀬戸内国際芸術祭のアート作品、瀬戸の風景に溶け込んだ様々な彫刻作品が並ぶ

合併記念広場の丘に埋め込まれた三角点(B△216.6m 庵治?)

弧を描いた見晴塔(WatchTower)もアート作品で、日時計になってるそうです

アーチの奥の森が、竜王山山頂 (地理院地図では、239m)

「 りゅうごんさん( 南無妙法蓮華経のお題目と八大龍王兜を被った武神像)」の石碑が祀られていた



こんな素晴らしい景色を貸し切りでは勿体ないと思いながら、 見晴塔でのんびりコーヒーを飲み

駐車場まで下りてくると車が10台ほど停まり、数人が展望広場で景色を楽しんでいる



車道ゲートまで引き返し、稜線を歩いて遠見山分岐へ

よく刈り込まれて、快適な登山道です

「お女郎岩→」標識から2分進んだ所で、登山道を左に逸れると

直ぐ、おむすびの形をしたお女郎岩が目に入って来た



194mPを登り返し、下っていくと石仏や石碑が祀られている

稜線歩き20分で、井谷集落のお地蔵さんが佇む遠見山分岐着

この尾根道は、「りゅうごんさん」の参道なのかも?

地図には載ってないけど、分岐からもまずまずの登山道(参道)が続いています

(地図には、分岐から標高60mほど下ると林道がある)



遠見山分岐から10分で、「願成寺→」の道標 

願成寺から西へ進み、遠見山稜線を振り返る

稜線上で分岐がわからなくて見逃したけど、203mP付近のよく目立つ大岩が多分「桜岩」でしょう



明治26年建立の 才田大燈籠は、氏神櫻八幡神社、象頭山金刀比羅宮に献燈されたもの

昭和39年庵治中央線道路改修に当たり、この防波堤に移転されたそうです

グランパが「ちょっと見てくる」と言って、なかなか帰ってこない

コーヒーを飲み終え、大燈籠辺りをズームしたら、やっと引き返してきている

玉の下の皇子神社が近くに見えるが、此処から未だ1km以上はあるでしょう



庵治漁港の堰堤を歩いていると、ギャー、ギャーとけたたましい鳴き声を上げ、トンビが群がる

何事かと思って近寄ると、漁師さんが撒く餌の争奪戦真っ最中

それを遠巻きに見守るカモメたちは、おこぼれにありつけるんだろうか?

庵治漁港の波止に小振りな金毘羅燈籠が佇む その、左先に三角点(C△2.43m 浜)

歩いた山々から見下ろした漁港をのんびりと散策しながら、玉の下沖防波堤に帰ってきた


折角だからと車を走らせ、四国最北端の竹居観音岬へ



四国最北端「竹居岬」

 波濤にさらされて出来た自然の岩窟が、竹居観音寺

天正16年(1588)、馬頭観世音菩薩が祀られ高松城鬼門(丑寅)の守り神とされた

後年、松平頼重により勢至菩薩、十一面観世音菩薩が合わせ祀られ

今は、前三尊と切戸文殊菩薩、千手観世音菩薩

大黒龍王、銀龍王、八大龍王、成田山不動明王が祀られている


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