2020年01月19日 ”沙美アルプスの竜王山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


岡山県にも、竜のお山がいっぱい!

地図を広げると、あちらこちらの龍が手招いている

今日は美しい沙美の浜を眺めながら、沙美アルプス(備南アルプス)を歩き

二つの竜王山を尋ねよう

小原水門バス停9:009:15黒崎公園9:45弁慶岩10:05沙美峠10:55竜王宮11:20
11:30
佐方竜王山11:50県道47112:30百畳岩分岐12:4012:45軽部山12:55県道284
(13:45)
寄島竜王山(14:00)(14:30)登山口(15:30)寄島総合支所        (6時間30分)



山を歩く前に、小原の観光スポットへ寄り道

安永年間(1772〜1780)に移植された天台宗本性院の「雨傘の松」(倉敷市指定天然記念物)

盛り上がった幹を中心に周囲の枝が直径16mの円状に広がり、まさに大きな傘のようです

県道沿いの大岩展望台より、寄島漁港、三ツ山スポーツ公園方面を見る

姿の良い山は、青佐山(249.2m)



寄島総合支所バス停8時31分発の井笠バスに乗車し、小原水門バス停で下車

登山口の黒崎公園を目指し、水路沿いを歩く



黒崎公園手前で左折すると直ぐ、ブドウ畑の柵に「←備南アルプス」の指標がある

 竹林の急坂を頑張り、鉄塔に出て靴紐を直していたら、ソロの方が追いついて来られた

(縦走路が送電線に沿って延びているので、この後何度も鉄塔に当たります)



公園から30分ほどで「弁慶岩→60m」 指標に従い、登山道から分かれ下っていくと岩が現れる

その先端の積み重なる巨岩が「弁慶岩」でしょう

「日本の渚100選」に選ばれている沙美の浜や、沙美漁港を、恐々見下ろす

でも、なんで弁慶なんだろう? 弁慶の仁王立ちに見えるのかな?



「昭和三十三年度治山事業施工地」の標柱前に、三角点(C△沙美 174.07mP )

あんまり下らんとって欲しいわと思いながら、ロープ場をどんどん下ってゆくと、沙美峠(標高68m)

此処は、海岸沿いの沙美集落から黒崎へ越える峠です

峠を横切る縦走路は、竹林の急登をゆく



登り切って少し進んだところから、△沙美を振り返る 奥は水島工業地帯

「このあたり191ピーク」 此処から、また嫌になるほど下ります



日に輝く海が美しい! 海沿いの山を歩く醍醐味です

剣山から矢筈山、中津山(一番右)など四国の山々が、雄大なスカイラインを引く

こちらが沙美アルプスなら、向こうは洋上アルプスって呼ぼうかな?

下りて行った所で、縦走路を整備されているお二人に会う

「ありがとうございます。歩かせていただきます」



湿地帯や谷を過ぎ、鉄塔に登り着くと、龍王宮と竜王山が見え出した

鉄塔から8分で、龍王宮分岐



龍王宮と刻まれた大きな石碑、その前の祠には八大龍王が祀られている

広々とした竜王山展望台でサンドウィッチ休憩しながら、暫しの〜んびり

佐方竜王山は指呼の距離だけど、寄島竜王山は遥か遠くに霞んでいる

縦走路を進んでいくと分岐、直進or右折で迷ってたら

丁度、竜王山から引き返して来られたソロの方が、縦走路は右だと教えてくれた



右折し下っていくと、直ぐに竜王山分岐 

分岐から5分弱で、佐方竜王山(A△佐方 230.6m)



未だ遥かに遠い寄島竜王山を見ながら、縦走路を進む

この後、2度車道を横切ります ということは、また登り返しが待っている

鉄塔から、鴨方方面を見る この中にも、一つや二つ竜王山があるかも?

この後、かなりの急坂を下ってゆく



県道471に出る

指標に従い、北(右)へ30m下れば、急斜面に縦走路(鉄塔巡視路)が続く

登りきった所の鉄塔で、お茶休憩



尾根を暫く歩いて浦峠に下りてゆく

「←四条原 浦峠 南浦→」指標の傍らに佇む、お地蔵様

鴨方町のごみ収集のお知らせ板が転がっていたけど、なんで、こんな山の中に?

浦峠から登って来ると「百畳岩、だんご山→300m」指標

ちょっと、行ってみよう

 

少し下ったところから、アップダウンの先にあるだんご山を眺め

軟弱夫婦は迷わず「パ〜ス」

軽部山(C△ 奥ノ原 199.56m)



ロープ場 左奥の尖がりが、目指す寄島竜王山

県道284に出て、キョロキョロと縦走路を捜すと

ロープが張られた作業場の奥に「寄島竜王山 安倉峠登山口」の指標が見える

「お邪魔しま〜す」と、誰も居ない作業場を抜け、縦走路を進むと鉄塔

この辺り、スズタケが元気でしたが歩くのに支障は無い



二つ目の鉄塔を過ぎた辺りから、岩が目立ち出した縦走路をゆく

登山道に迫り出した大岩を回り込めば、見上げんばかりの巨岩が立ちはだかる

岩の隙間を駆け上がり、巨岩に立てば絶景〜♪

真下に寄島漁港、その沖に点在する島々

そして瀬戸内海を隔てて遥か遠く、赤星山〜笹ヶ峰、矢筈山系、剣山系まで



急坂を登ると今日二つ目の竜王山、寄島竜王山(B△西六條 289.24m)です

 
 
 山頂に、「ここから西がおもしろい」「ここから東は楽しい」と書かれた表示板

楽しいというよりしんどかったけどと思いながら、歩いてきた稜線、 佐方竜王山を眺める

鎮座する石祠は二つとも竜王社かなと思ったら、何と奥の方は石鎚神社でした!



ロープ場が続き、山頂の表示板に書かれていた通り「おもしろい登山道」です

でも、折角急降下で下ったのに、行く手にコブが・・・小さいコブだったけど

気持ちが下山に切り替わってからの登り返しは、足が重たかったです

縦走路最後の鉄塔から、県道を挟んで対峙する天神山を見る

 C△石槌 183.36mの在る山で、登山口付近には石鎚神社が在るらしい



歩き始めて5時間30分、桝池登山口に下り立った

余力が有れば、天神山の△石槌を踏みに行こうと思っていたけど

累積標高1000m超のアップダウンに疲れ、その気力が湧いてきません

此処から後5kmほど、のんびり県道64を歩いて帰ります

途中、県道沿いの風格ある寺院、承和5年(838)開基の天台宗龍城院へ立ち寄る

現在の本堂は宝暦9年(1759)に再興、平安時代から今日まで法燈を守り続けているそうです

車道歩き1時間、寄島総合支所に帰ってきた


竜王山が招く「沙美アルプス」

300mに満たない低山歩きだけど、歩き応えが有り面白かったです


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