2020年06月20日 ”東赤石山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


梅雨時になると、”赤い妖精”タカネバラが気になる

昨年は蕾ばかりで花姿は見られなかったけど、今年はどうだろう?

と、二人とも少し体調に不安がある中、出かけました


瀬場(6:20)〜(9:35)赤石山荘(9:55)〜(10:45)八巻山(11:00)〜(11:40)三角点(12:20)
右俣ルート分岐(12:45)(14:35)一本橋(14:45)(15:30)瀬場 (9時間10分)



瀬場登山口  ゴーゴーと水音を響かせながら流れる瀬場谷

昨日はかなり降ったけど、渡渉は大丈夫かなぁ?

対岸に八間滝が見え出すと、傷んだ個所もありちょっと歩き難くなってきた

滑らないように、慎重に木橋を通過



一本橋を渡り、左俣(瀬場谷)をゆく

アララ、倒木が道を塞いでいる  這いながら、木の下を潜り抜けます

湿った岩や木の根、朽ちかけた木橋に気を付けながら、二本橋着 



二本橋を過ぎると、後はあまり危なげな個所はありません

空気が爽やかで、流れ落ちる水音が心地よい

 

でも此処はドボンとならないように、要注意です

1輪、2輪綻び始めたバイケイソウ

 

湿っぽい沢筋で、コケイランやギンリョウソウが呼び止める

 

最後の渡渉点(1350m辺り)も靴を濡らさず、無事通過です

一雄坂の緑濃いブナ これまで何度か傍を歩いていたんですが、気が付きませんでした



スズタケが枯れてしまって、寝床を無くしたウグイスが困ってるかも?

シャクナゲが目立つ樹林帯を抜け、シライトソウがチラホラ見え出せば、天狗ノ庭に飛び出す



トラバース道合流点から仰ぎ見る八巻山 迫力あります

歩き難い瀬場谷は標高差以上に疲れますが、この景色が疲れを吹き飛ばしてくれる

天女花・オオヤマレンゲ咲く赤石山荘で、大休止



あちらこちらのタカネバラに挨拶しながら



橄欖岩伝いに高度を上げてゆく 背後に、東光森山、大座礼山

雲上の妖精に、暫しウットリ



おかめ岩が近付いて来た 岩を白く縁取っているのはイヨノミツバイワガサ

おかめ岩に護られて咲くキバナノコマノツメとユキワリソウ



岩稜の北側は雲海に沈む土居町 

吹き上がってくる風に、巨岩の足元で花々が揺れている

キバナツクバネウツギ



岩棚でユキワリソウが微笑んでいる

期待していたタカネバラ(右写真の手前)に、蕾はあまり見えません



1682m峰の後ろの尖がりは、前赤石山

 山頂の小さなアケボノは、今年も咲いたんだろうか? もう随分お邪魔してないなぁ

ちょっとお腹も空いてきたので、八巻山でのんびりします



さぁ、本峰へ向かいましょう 爽やかな風に吹かれながらの岩漕ぎが、楽しい

シコクギボウシ 凛と咲く、気品ある姿を想像してみる



赤い橄欖岩の岩稜を振り返る アルペン的な姿に惚れ惚れします

岩の隙間に咲く、コメツツジ



出番待ちのタカネマツムシソウと滴を湛えたコウスユキソウ

昨年はガスに包まれた中、強風に煽られ花を見る余裕も無かったけど

4年前の6月18日、気の早いタカネマツムシソウが薄紫色をアピールしていた付近を捜してみる

でも、どれも固い蕾 未だ暫くかかりそうでした



八巻山で軽く食事をしたとはいえ、赤石山荘から1時間半もかかって東赤石山

 八巻山、前赤石山方面を眺める  青空は無いけれど、展望は良い

笹ヶ峰、沓掛山の吊尾根の奥にどっしりと構えるのは、霊峰石鎚



アララ、楽しみにしていたゴゼンタチバナはまだこんな感じ

ヤマガツオさんに週末は東赤石山の予定だとお聞きしていたので

もしかして逢えるかなと、ワクワクしながら三角点へ

予感的中! 嬉しい出会いに話が弾みました〜♪

 

雲海に浮かぶ峨蔵山系が素晴らしい

権現越もと思ったけど、床鍋からの車道歩きが余分なので、今日は眺めるだけ

ピンと背筋を伸ばし、アクセントを添えてくれるシライトソウ この時期目立ちます

4人のグループさんが来られ、三角点が賑やかになりました

お話しすると、赤星山を整備されている土居町のSさんでした



小さな小さなコケモモは上手く写せません(花は終盤のようです)

ヤマガツオさんやギッチャンたちを見送って直ぐに、てんきちさんがやって来ました

暫し話に華を咲かせ、皆さんより先に下山します



トラバース道出合近くで、蕾をたくさんつけているタカネバラ

 

とっても気品があります〜♪

ヤマップをされてるお二人とすれ違いざま少しお話して、右俣ルートへ

 

実をいっぱい付けたブナ、今年は豊作みたいです

タカネバラを楽しみつつ、赤い露岩帯を下る

 

タカネバラと競い咲くモリイバラも、満開〜

露岩帯歩きに疲れて、「こんなに歩き難かった? こんなに長かった?

そのうち、タカネバラやタカネマツムシソウは文字通り高嶺の花になってしまうかも」

と言いつつ、上の渡渉点(1250m辺り) 「あ〜、しんどかった」

 

上の渡渉点からは、植林帯の歩き易い道  30分ほどで、下の渡渉点(左写真)が見えてきた

夏を待つアワモリショウマやイワタバコの傍らで寛ぎながら、水分補給

朽ちた木橋を慎重に通過、豪快に流れ落ちる滝を見る余裕はありません

 

両俣の分岐(左写真)に着く頃には、足裏が熱を持ってきた

一本橋で休んでいたら、三角点でご一緒したSさんたちやてんきちさんが下りて来られた

暫くお話し、みんなでテンニンソウ群生地を後にする

畑跡の広場から本峰を見上げて感動を共有し、無事瀬場登山口に下り立ちました

「てんきちさん、みなさん、お疲れさまでした また、お逢いしましょう」


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