2020年07月04日 ”愛媛の龍巡りU”


四国中央市の龍神社



先週に続いて愛媛の龍を巡ります

先ずは地元、四国中央市です



江之元大橋の袂に鎮座する龍王宮

(傍らに、住吉神社、笑子(恵比寿?)神社も鎮座する)



寒川臨海埋立地の御守護神として祭祀された「天八代龍王大神」




新居浜市の龍神社





県道13号新居浜野田線から、伊予水軍拠点の一つ大島を見る

黒島発10時40分の「おおしま7」に乗船(往復120円)して、15分ほどで大島港に入港

2011年秋に島一周して以来、久し振りの大島上陸です



港から数分で、龍神社 (ご祭神は、不詳)

地元の方にお聞きすると、海上安全や豊漁を祈願していたとか

折角だから、ちょっと島散策〜



龍神社のすぐ隣は、立派な鳥居の八幡神社

 島の鎮守でしょうか?

石段を上がっていくと、風格ある八幡神社(左 859年創建 現在の本殿は1692年建立)と

大元神社(右 500年代創建 現建物は鎌倉時代再建)が鎮座する



露地を突き当たると「吉祥寺」、その手前に「ジャックのパン屋」さんがある

未だ温かいパンを抱えて、港でパクパク  窯焼きの天然酵母パン、味わい深い美味しさでした



2009年1月12日に訪れた「とうどおくり」

平安時代から受け継がれている「とうどおくり」は、無形民俗文化財に指定されており

正月飾りなどで高さ10mに及ぶ「とうど(左義長)」を5つ作り

成人の日の早朝、海岸で燃やす古式ゆかしい火祭り行事です 



松神子(まつみこ)の龍王宮



ため池「龍王池」の土手に建つ「龍王宮」、干害・雨乞いの祭神が祀られている

西条藩政時代、国領川東地域の内、郷・宇高・松神子・沢津、垣生村の農民は

日照りが続くと神社に集い 「お籠り」や 「雨乞踊り」をして降雨を祈願したそうです



雨乞いの霊験あらたかな神社の神水を貰ってきて村に撒く「もらい水」では

郷村と垣生村の農民が、土佐本川村一の谷の龍王淵大社に神水を貰いに行った話が残っている

当時、土佐と伊予の往来は盛んで別子銅山・大川村経由が主道であった

「延享2 年(1745)6 月29日昼頃、郷村の松次郎ほか2人、垣生村の長兵衛ほか2人が

土州龍王淵へ出立、険しい峠を越えて大永山村の須領に着き一泊する

翌早朝、道案内の常右エ門と共に出立し、別子山村、大川村小麦畝、大藪を経て桑瀬に泊る

7 月1 日の昼頃、龍王淵大社へ着く。神主の雨乞祈祷が始まると、奇異な現象を目の当たりにする

この日は天気良く、龍王淵は盥の水のごとく静かであったが、神主吉太夫が祈念していると

突然に水面が波立ち、東南の方向から大きな渦巻が起こって淵の中央に進んだという

『明日、新居郡に少しの雨が降り、それから10日間は例年並みの降雨がある』との

神主の宣託を受けた6人は、龍王淵大社雨乞いの札と竹筒に汲んだ淵の神水を持って

西条 川来須まで帰り一泊し、翌夕に帰村 無事に大役を果たし「もらい水」の旅は終わる」





西条市の龍神社



三津屋の龍神社



旭新田造成時の工事安全を祈願して祀られた「 龍神社」



社の背後に「八大龍王龍女神」と刻まれた石柱が建つ



大新田 築地龍神社



築地龍神社(ご祭神 大綿積神)

 昭和10年、周辺地域埋立造成の際、新川右岸に勧請する

余談ですが、龍神社と埋立の関係を調べていると

埼玉県さいたま市の「見沼の龍伝承」をモチーフにしたゆるキャラ「つなが竜ヌゥ」が目に留まった

埼玉県伝説集成や埼玉民話絵本に載る龍伝承の舞台「見沼」は、江戸時代に干拓された武蔵国の巨大沼

伝承の一つに、「見沼干拓の工事をしていた井沢弥惣兵衛為永のもとに、『沼を残してほしい』と美女(龍神)が現れる

そこで、棲家を無くす龍神のため、万年寺に神灯『龍神灯』を捧げると、美女(龍神)が毎夜灯したそうです」

伝承の龍神が祀られた「見沼龍神社(氷川女體神社境内社)」の例祭(5月4日)では

国昌寺から緑なす野を通り氷川女體神社まで、龍を掲げて練り歩く龍神行列が斎行されている



高田字下畠 龍神社



龍神社 (ご祭神 和多津美命)

往古より藤原神社の末社で、海上守護の神として崇敬が厚い


啓子の部屋  ホーム