2020年07月13日 ”愛媛の龍巡りV”




山の夏花が気になる季節ですが、予報は見事に☁、☔が並んでいる

今日も里の龍巡り、東温市から河口まで、重信川流域の7つの龍神社を尋ねます


@ 東温市下林伽藍の龍神社



上重信橋南詰下流側、ミラー横のガードレール切れ目にある階段を下りると

林の中に静かに佇む龍神社 重信川の洪水から地域を護る龍神様です


A松山市大橋町の龍神社 



県道23と40の交差点を100mほど北へ進むと、苔むす石碑が立つ

鳥居を潜り、「天龍」、「地龍」と刻まれた一対の標柱(しめばしら)を抜けると

たっぷり水を湛えた大きな池(泉)と、境内奥に拝殿が目に入る

人々がこの辺りを開拓した時に泉を掘り当てそこを『龍神社』としてお祀りしたのが始まりで

大旱魃の折にも、この泉と重信川を挟んだ「杖の淵」の湧水は枯れなかったとか



祭神は高龗神、大物主神

由緒書のほか、たくさんの絵馬が奉納されている


B松前町浜天保山の龍神社



砂州の上に海底の土砂を浚い積み上げた天保山

漁船の目標となる老松に護られ、瀧姫神社、厄除社、龍王社の三社が佇む

龍の話からは逸れますが

瀧姫神社に祀られる御多喜津姫(瀧姫)は、京都の公卿清原朝臣の妹で伊予の国に流刑となる

永承年間(1046〜1052)、侍女3名と共に人情厚い松前の地に永住し

魚桶を頭上にいただいて、松前、松山城下を「魚いらんかえ−」と売り歩く

これが「おたたさん」の始まりとなり「御面雨乞い道中」や、「おたた雨乞い手踊り」が伝わっている



ロマン溢れるスポットなんですね



「珍味発祥の地」や頌徳碑の奥に、龍の彫り物で飾られた龍王社


C松山市西垣生町今出港の龍王神社



重信川河口隣に開けた今出港

漁船溜まり角に、海上安全や豊漁を祈願する港町の人々に寄り添う龍神様


D松山市西垣生町の龍王神社



路地が入り組む住宅地に祀られた蛭子(恵比寿)神社境内の龍王神社


E松山市久米窪田町の龍神社



緑濃い田んぼに囲まれた龍神社 

雨に濡れた社殿は風格が漂い、佇んでいるとどこからともなく龍神パワーが降り注いでくる

祭神 大海津見神、高龗神


F東温市志津川の龍王社



菅原道真が主祭神の天満神社

大宰府へ左遷の際ここ志津川に立ち寄られ、その際休息されたと伝わる「菅公腰掛石」



何社か祀られている境内の一角に龍王社

龍神さんは水の神、天に近いところに祀られるというイメージですが

山に限らず、川や池の堤、海沿いの集落などで、人々の心の中に棲み続けます


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