2020年07月23日 ”足摺”


今日は久し振りの足摺、龍神さんと石鎚を尋ねます

臼碆灯台



県道27号線から「四国のみち」道標に従い遊歩道に入る 5分で臼碆灯台着

このあたりは日本列島で黒潮が最初に接岸するところです

太平洋を目の当たりにし、海の碧に感動していたら

グランパが、 灯台直下の地磯に下りるローブを懐かしそうに眺めている

家から6時間かけ走って来て、重い餌や道具を持って此処を下り、

半日竿を振って小型の熱帯魚一匹のみ(リリース)の記憶が蘇るらしい

勿論、当時は向かいの龍宮神社など関心がありません


龍宮神社



引き返し、今日のメイン龍宮神社を尋ねます

車を100mほど移動させ、県道脇の駐車場に駐車(4、5台停まっているのは、釣客かな?)

龍宮神社の鳥居を潜り、遊歩道に入る 2分ほどで分岐を右へ

石段を下ると、雄大なロケーションが広がり赤い神社が見えてきた



航海安全と大漁を叶えてくれる龍宮神社 遊歩道入り口から12分でした

なんでもここで、地元の漁師の奥様達が行う刺激的なお祈りがあるとか 

前の岩に造作された龍神さんの視線を感じます



神社から先ほど尋ねた臼碆灯台を見ると、直下の磯に数人 はたして釣果は?

遊歩道を引き返す 日差しは強いが潮風が心地良い



こんな厳しい条件の場所に小さな紫色の花が咲いている

何だろうと思って調べてみると、キキョウラン(花期は5月〜7月)

紀伊半島以南の海岸付近の林縁に自生しているらしい

石段を上り切り、指標に従い大平監視台跡へ



少し進むと分岐 左に上がるんだろうと思いながらも直進したらロープ場が現れた

ロープ場を渡り振り返る ここは東赤石山?・・・絶景です

足がすくむ岩場から見下ろすと、龍宮神社、左沖に名磯・沖臼

監視台に着きそうにないので分岐まで引き返す



分岐から3分ほど上ると、ピークに遺る「大平監視台」 先の大戦の遺産だそうです

監視台に上がり、ダイナミックな海食崖や松尾集落方面を見る

 

駐車場すぐ手前の指標「絶景展望所」に誘われ、3分ほど登ると大岩があり、その奥が「絶景展望所」

臼碆灯台や真下に龍宮神社、左に監視台のあるピークが一望できる まさに絶景です!


唐人石巨石群



次はミステリアスなエリア、唐人石巨石群へ

県道から分かれ唐人駄場方面へ 入口のマップを頭に入れ、一部だけ散策します

説明板に拠れば

今から約4000年以上の昔、三角岩や巨大石など、不思議な形をした岩をご神体として祀ったもので

唐人とは、光り輝く神の居場所という意味です



千畳敷石(神楽石)、亀石、唐人石(磐座)



坊主石、鏡石

千畳敷石から唐人駄場公園(ストーンサークル)方面を見る 

黒潮が接岸したときには、右から左に流れる様子がはっきりと見えるそうです


白皇山(しらおさん、しらおうさん)



県道348号線足摺スカイラインを走っていると、「白皇神社屋敷跡」「佐田山保護林」案内板がある

石鎚神社の神額がかかる鳥居を潜り、平坦な道を進む



ヤッコソウ自生地を過ぎ、分岐を左・佐田山方向へ



猪囲跡、上山田の井手、赤樫巨木、もう一箇所ヤッコソウ自生地、大名竹を見て、

白皇神社屋敷跡(右写真) 左・佐田山、石鎚神社方向へ



拝殿跡横に注連縄が張られた巨岩、ご神体でしょうか?

平安時代から、金剛福寺奥之院「白皇権現」が置かれ、明治以降は白皇神社として栄えていた 

1924年に社殿は足摺岬中心部に移築されたそうです

屋敷跡からはやや急坂となり、登山の雰囲気になる



大岩(左写真)の後ろに、三等三角点佐田山(433.24m)



石鎚神社と、100mほど進むと最高点(458m)の岩の上に祠

本社から遠く離れた足摺の森で静かに佇む石鎚神社 石鎚山ってほんと偉大です

大岩裏の岩場から、白滝山や稲荷崎方面の展望を楽しみ引き返す

登り20分、下り15分 グランパ単独の、駆け足山行でした


足摺岬



スカイラインを下り足摺岬へ

以前、子どもたちと来たときは、かなり手前から渋滞していて駐車するのに困ったけど

今日はすんなり停めれました

椿のトンネルを歩いて、ハマユウ咲く天狗の鼻から灯台方向を見る 

定番ですが、展望台から足摺岬灯台

台風中継でよく目にする映像とは異なり、今日はべた凪です



足摺七不思議の一つ「弘法大師の爪書き石」

白亜の足摺岬灯台を見上げる

 高さ18m、光達距離38km 国内で最大級の灯台です

「四国のみち」を歩き白山洞門・アロウド浜へ向かう



白山洞門への急な石段を下りてゆく途中、白山神社へ

スカイラインの方を見ると、亜熱帯系の樹海に「あしずり温泉郷」が浮かぶ



海食された断崖絶壁の危なげな場所に祀られているのは

加賀国の白山比盗_社から勧請された白山神社本宮です

 波の強さを想像させる丸い石が転がる海岸に下り、パワースポット・白山洞門を見る 

高さ16m、幅17m、花崗岩の洞門としては日本一だそうです

洞門真上、ブリッジした木々の間に祠が見える



遊歩道沿いに緑の絨毯を敷く、ハマゴウ

岩場を彩るハマボッスの実 (5〜6月に白い花が咲く)



白皇山山中から移築された白皇神社 白山神社が合祀されている

   四国八十八ヶ所霊場第三十八番札所金剛福寺

120000uもある境内に、整然と配置された伽藍に眼を奪われます

80余qもある最長区間を歩き、ようよう辿り着いたお遍路さんの感激は如何ばかりでしょう?


松尾



目通り9m、樹高25m、樹齢300年の「松尾のアコウ」

大正13年3月3日に国の天然記念物に指定されている

「松尾天満宮の廻り舞台」

鰹漁で栄えた松尾集落では、他の所ではあまり見ることが出来ない廻り舞台が造られ

地芝居や地狂言を楽しんだそうです


帰路、たたきをいただき、鰹や干物、お酒などたくさん冷蔵バッグに詰め込む

「海の日」に相応しい足摺の旅でした

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