2020年08月15日 ”四国カルスト&龍巡り”

子どもたちが帰省を控えたので、今年のお盆は何時になく静かです

危険な暑さが続いているとはいえ、折角の上天気に家でじっとしているのも勿体ない

涼を求めて、のんびり高原散歩に行って来よう



国道33号沿い、面河川に架かる「龍宮大橋」

県道野村柳谷線沿いの林の中に、オオキツネノカミソリの群生〜♪


大野ヶ原



カルスト地形のドリーネ「龍王洞」  木が茂り、中はよく見えません

農作業中の方にお聞きしたら「落ちんように気を付けて」と言ってたけど

何と、深さが160mもあるそうです(日本第6位)

見上げれば、孤高のアカマツが青空を独り占めしている

美瑛の丘の「ケンとメリーの木」を思わせる景色です

 

八大龍王大神の扁額がかかる立派な鳥居  「姫ヶ淵→」の標識がある

大野ヶ原に残る、龍にまつわる伝承

「高知の米屋の娘、お竜は、両親の良からぬ仕儀を悲しんで、姫ヶ淵に身を投げる。

それを知った両親が、姫ヶ淵でお竜を弔うと、小松ヶ池に水柱が上がり龍が現れた。

お竜の化身とされるこの龍が、夜になると、村人を驚かせたと謂い伝えられている。」

大野ヶ原ツツジ公園(ブナ原生林)への林道を走り、途中から源氏ヶ駄馬を眺める 

右のこんもりとした森は、入らずの森とも呼ばれる「一夜ヶ森」

弘法大師が一晩でお堂を建立しようとした際、天邪鬼に邪魔されて出来た森だとか



創建 承応4年(1655年)の 龍王神社

ご祭神は、龍王大神(姫ヶ淵に身投げしたと伝わるお竜)、豊玉毘売神、豊玉姫神 で
 
雨乞い、天候祈願、安産祈願、縁結び、航海安全に、ご利益がある

由緒に拠ると、社殿裏の小松ヶ池に棲む龍を拝み、雨乞いの儀式が行われたそうです



小松ヶ池に咲く、シモツケ&ギボウシ



「カフェ もみの木」の開店(9時30分)を待つ人たちが、ベンチに座っている

搾りたての牛乳とチーズケーキは諦め、県道383四国カルスト公園縦断線へ

途中、縦断線を逸れ高原を見下ろしながらお山へ向かう



駐車場から、400mほどで源氏ヶ駄馬山頂(車道終点の標識)です

爽やかな風が吹き抜け、登山道を黄色く染めるコウゾリナが揺れてます



ススキの穂が出だした草原に、オミナエシ            ウバユリは終盤です         

 

夏の名残、オタカラコウ            ウツボグサ   

 

車道終点から放牧地横の狭い道に入ると、アザミがチクチクと痛い

南に見える集落は、茶や谷かも? 

今年2月、寒さに震えながら韮ヶ峠を目指したのが懐かしい



「空海山幸福寺」石柱に迎えられ、山頂
 
奥四国カルスト大師が祀られた祠の右に、一等三角点(点名 薊野峰 1402.8m)

大川峰の奥に、霊峰石鎚がクッキリです!
 

 
山頂周辺のシコクフウロ、フシグロセンノウ


 
鮮やかなコオニユリや今を盛りのシシウド越しに眺める、中津明神山


姫鶴平

 

雄大な景色を眺めながら、東西25kmに延びる四国カルスト縦断線の快適ドライブ〜♪

番所跡の地芳峠を過ぎ、姫鶴平が近くなると急に車が増えてきた

姫鶴荘もキャンプ場も、観光客でいっぱいです

振り返れば、青空を欲しいままに大野ヶ原へと続くスカイラインが素晴らしい



一月ほど前、高原を黄色く染めたハンカイソウは、終わっていたけど

カワラナデシコやコオニユリが、目を楽しませてくれます


天狗高原



天狗高原、見晴らし台周辺を散策

白い石灰岩の向こうに、天狗荘や天狗ノ森が見えてます

爽やかな風にススキがなびく光景は、秋ですね〜♪

 

ススキの中に隠れる、ヒオウギ、オトギリソウ

 

コウゾリナ                 ヤマホトトギス



それにしても、ツリガネニンジンがこんなに多いとは!

白いツリガネニンジンも見られました

駐車場へ向かう途中、ストーンリバーさんにバッタリ! 話に華が咲きました〜♪

でも、お互い花を見ながらすれ違ったので、気が付かずに通り過ぎるところでした

「またお会いしましょう」と花散策に向かわれるお二人を見送って天狗荘へ

ところが、天狗荘駐車場は満杯 結局車から下りないまま、国道439へ下りてゆく

高度が下がるに連れ、気温はグングン上がる 暑い!


白龍湖



国道439沿いでひときわ目を引く、大きな与作狸とちょっと不気味な龍のモニュメント

案内板には「(要約)この下に蛇が渕があり、不入山下を潜り船戸へ続いている。

今から150年前、大変な干ばつにみまわれた時、ただ一つ残っていたこの渕の水を求め

村人たちを始め、多くの人が遠方から集まった。この水は女性の肌を美しくするとも伝えられ

今、四万十夢龍と名付け皆様方に広く親しんでいただきたいと思っています」と
 


建物(白龍荘)の裏から数分下っていったところが、白龍湖(蛇ヶ渕)

白砂利が敷き詰められた湖面(池面)は、目の覚めるようなエメラルドグリーン

傍らに、ミステリアスな洞穴もある


綾姫龍王神社



国道439を引き返し、矢筈トンネル経由で県道378へ

不入山登山口を過ぎ、四万十源流点への林道を右に見て下ってゆくと

東津野出身の高僧義堂と名僧絶海の銅像が目に飛び込んできた

「堂海森林公園」の看板から少し下ったところが、「せいらんの里」(2019年8月31日、リニューアルに伴い休館)

川へ下り橋を渡ると、「稲葉洞(別名 龍王洞)」が口を開けている





綾姫龍王神社 吹き上がってくる風が涼しくて生き返る

冷気を浴びながら鍾乳洞の中を覗き込むと深い闇、落ちたら上がって来られそうにない

何時までも佇んでいたいが・・・



手水舎前に咲くオオキツネノカミソリに見送られ、天然クーラーを後にする


菓子工房「満天の星」のほうじ茶スイーツを楽しみに下りてきたら、臨時休業

冷たいほうじ茶、飲みたかったなぁ


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