2020年09月05日 ”行道山・八大龍王神社跡”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



松山道伊予灘SA南に、電波塔が立つ山並みがある

東峰(373mp付近)、西峰(380m位)からなる行道山(ぎょうどうさん)です

西峰には、かつて八大龍王神社が祀られていたとか

現在は麓の伊豫神社に遷宮されていますが、頂上には神社跡の碑が立っているそうです

台風10号の動きが気になりつつ、今日は伊予市の龍の山を尋ねます

 

朝焼けの四国中央市、不安定な天気を思わせる雰囲気です

早よう出かけて、早ように帰って来よう

松山道伊予灘SA近くの側道に車を停め、高速を行き交う車の音を聞きながら出発

 

側道から逸れて少し進むと「標高100m 海岸より5km」の標柱

収穫期を迎えたキウイ畑、鈴なりの実を付けています

以前、もぎたてのキウイをいただいた時教えて貰ったけど

リンゴと一緒に密閉貯蔵すると甘みが増して美味しくなるそうです

 

狭くて急勾配の車道をドンドン進むと、左前方に東峰の電波塔が見え出した

よく手入れされた畑では、青々としたミカンが日を浴びています

それにしても、転がり落ちそうな急斜面に植えられているので作業が大変そうです

(右写真)右の尾根を進むと、水晶ヶ森(B△403.27m、点名・七折)ですが

取り付きが茂り、嫌な雰囲気なのでパス

 

最後は山頂直下を一周し、歩き始めて丁度1時間で電波塔の建つ西峰

電波塔から西の展望 大谷池が見えている

大谷池の奥がえひめ森林公園で、左の尖がり山が谷上山

 

電波塔すぐ手前の分岐を進むと、鉄梯子がかかるコンクリート造の建造物(貯水槽?)

その奥に在るのは、拝殿のようです

 

拝殿前に、文政年間に奉納された手水舎と「植樹して 上野の里の 幸祈る」の歌碑

2004年3月に、ヒノキ 千三百本、ケヤキ 七百本を植樹したとある

拝殿後ろの一段高い場所に、小さな石祠と石碑が佇む

かつてはこの場所で雨乞いの祈祷がおこなわれたとか

 この碑を見るために大汗かきました



「正一位八大龍王神社跡」の石碑

正一位は、位階や神階として最高の位です

因みに、位階は正一位、従一位、正二位、従二位、正三位、従三位などと続く

国が定めた身分や地位のこと(神の称号は神階という)

 

帰りは東側の谷沿いの車道を下る予定でしたが、接続が分からない

来た道を下り、駐車地点に帰る 山中2時間のお手軽山行でした

 

下山後、全国の溜池百選に選ばれている大谷池へ

(えひめ森林公園へは、池畔に沿って左に道が延びている)

堰堤突き当りに鎮座する 大谷池龍王社 

 

拝殿を通り抜けると、龍王宮の祠が祀られている

雨水をもたらし田畑を潤す龍神がご祭神です

大谷池から行道山を見上げる

 

大谷池を後にして伊豫神社へ向かっていたら、田圃の中に由緒ありそうな祠が鎮座する

三鷹神社と称し、伊予上三谷地区の農地を守護する神として祀られたそうです

神様に見守られた黄金色の稲の向こうに行道山(一番右の電波塔が西峰)

 

朱の鳥居を潜ると左手に、伊豫神社本殿

社伝では、太古より天御中主神が祀られた神戸郷御谷山の古社の麓に

天照大神、月夜見尊を祀ったのが、弥邑神(伊予村神)の創祀と伝わる

正面にある社殿が、 行道山から遷宮された境内社・八大龍王社です



歴史ある地に鎮座する神社には、たくさんの境内社が祀られていた

その一つ、弥光井神社(いこいじんじゃ 真名井神社)

伊予の国の國魂神、愛比売命(えひめのみこと)を祀り、田の神様として信仰されている

右写真は、神が降臨する磐鏡(いわさか)

明治43年、山本神社(祇園社)を合祀した際に遷したものだそうです


今日も暑い暑いと言いながら龍を巡り、帰宅したら大雨

沖縄・大東島が暴風域に入ったと報じるニュースで、最接近する鹿児島県に

明日(6日)、特別警報を発する見通しとして、避難を呼びかけていた


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