2020年10月11日 ”瓶ヶ森”


石鎚山の紅葉が見頃を迎えているそうです

久し振りに南尖峰、墓場尾根まで足を延ばそうと、小雨降る中、早めに家を出たんですが・・・



装った山々から「見て!見て!」と声がかかる 車を停めないわけにはいきません 

瓶ヶ森男山直下 照り返しが眩しい



瓶林秋の風物詩、西黒森との鞍部を流れ落ちる滝雲

車からこんな景色が見える場所は、日本にそんなに無いでしょう(言い過ぎかな?)


7時前に土小屋到着の予定でしたが、30ほどタイムロス

駐車場は満車、霧雨の中出発する人、人、人 「こりゃ、天狗尾根は大渋滞じゃ どうする?」

「のんびり瓶を歩こうか」 弱気な夫婦です

多くの車とすれ違いながら瓶林を引き返し 男山直下に車を停めスタート

瓶林P(8:20)〜吉野川源流碑〜(9:40)女山〜男山〜瓶ヶ森登山口〜(11:45)P (3時間25分)



縦走路にかぶさる笹は雨に濡れ重い 隠れた石で滑りながら急斜面をジグザグ登る

まぁ白い虹 いい予感〜♪ でも、先日の吉野川を跨ぐほどの大きさではありません

高さ10mくらい、虹も色々なんですね

白い虹と紅葉、自然からの幻想的な贈り物に時間を忘れます



ガスを抜け振り返る 目の前に雲海から頭を出す西黒森

黒ずんだ容姿は厳かで風格があります 全面真っ赤に燃えているようですが撮るのは難しい

列島の最奥は、名山・笹ヶ峰



男山への稜線の向こうには、もちろん山系の盟主・石鎚山

男山に行く前に、まず瓶の頂上へ



吉野川源流碑からの濡れた笹藪漕ぎの頂点には、青空と大雲海がありました

「密」の心配がない瓶ヶ森頂上(女山)から絶景を楽しむ



男山向け稜線を進む 目の覚めるような鮮やかさです

今年は、絢爛豪華な太鼓台が繰り出す里の秋祭りが中止、せめてお山の錦秋を楽しみましょう



男山への道はモミジのプロムナード 見事に色付いたコメツツジ

背後には、ガスの中へと流れ消える何本もの赤い川



笹面を這うイシヅチザクラと、氷見二千石原

弥山から天狗岳を眺める登山者の歓声が聞こえてきそうです



切れ落ちる斜面直下を、四国が誇る山岳道路・瓶ヶ森林道が走る



周りのカエデに急かされ、黄葉し始めたブナの古木

赤や橙色の木々に囲まれあまり目立ちませんが、友情出演してもらいました



ドウダンツツジ越しに女山



蔵王権現が祀られた男山

最高のロケーションなんですが、ここは私にはトラウマの場所 

6年前の10月4日、祠前で出会った青い大将さんが、まだ目に焼き付いている

祠を見てホッとしたのも束の間、小屋の屋根で日向ぼっこしているのを見てしまいました

話し声に迷惑したんか屋根からめんどくさそうに下り始めましたが

白い虹が出会いを暗示していたのかな?

「本当は、会いたいと思うとんじゃないんか」と、グランパはそっけない



青空に映えるカエデ (正確には○○カエデなんでしょうが、何分・・・)



おむすび度を競う、展望の丘と子持権現山

瓶ヶ森登山口までに多くのハイカーとすれ違う 交わす言葉は、「天気もモミジも最高!」



いつもはさっと走り抜ける男山直下ですが、今日はのんびりハイク 

モミジと白っぽい針岩やバットレスとのコントラストが素晴らしい 天狗岳と見紛いそう

瓶林が無ければ目にすることが無い仰ぎ見る景色です



朝の顔と異なり彩色を施した西黒森をズーム 日差しを受け輝いている

多くの車をかわしながら駐車地点に帰る 3時間20分の瓶ヶ森ミニ周回でした



帰路、ポイントに車を停め撮影タイム

西黒森南面の紅葉 目の中がモミジ色になります



びしょ濡れになりながら登った女山を見る

急遽目的地変更でしたが、近年稀なモミジを楽しむことが出来ました

モミジの山としては、石鎚山は別格ですが、

笹原にスポットが当たりがちな瓶ヶ森も、間違いなく第一級の名山だと思います


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