2020年10月18日  ”西赤石山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


銅山と竜神、イメージが繋がりませんが

別子銅山近代化の象徴とされる東延地区に、竜王神社が祀られ、

今も尚、神社の石灯籠が、森の中に静かに佇んでいるそうです

今日は東延地区を散策し、燃える西赤石山を尋ねます

(グランパ単独山行です)

日浦P(6:10)〜(6:40)ダイヤモンド水〜(6:55)東延分岐〜(7:10)素麺滝・竜王神社石灯籠(7:30)
〜(8:10)東延東の尾根〜(8:30)縦走路合流〜(9:45)山頂(10:40)〜(11:40)銅山越
〜(12:50)
ダイヤモンド水〜(13:30)P (7時間20分)



自宅から1時間弱で日浦登山口着 赤石山系はアプローチが楽です

駐車場には軽トラが3台 準備中の人に伺うと、マツタケだとか

歩き始めてすぐ、振り返れば東光森山からのご来光

ダイヤモンド水を過ぎ、小足谷川に架かる橋を渡る(下の地図の現在地)



今日は東延(とうえん)の竜王神社を尋ね、地図の東山辺りに這い上がる予定です



橋を渡って登り返すとすぐ分岐 登山道と分かれ、東延地区へ

水路に架かる橋を渡り奥へ 道は水路沿いに真っ直ぐ延びています



第一通洞南口 明治19年に貫通した銅山峰の南北を繋ぐ水平坑道の南口です

道は緩く、よく整備され歩き易い 東延谷を奥に入ってゆく



明治時代後期、採鉱関連事業の中心となった東延斜坑(左写真の右方)

この辺りはたくさんの遺構があるそうですが、次の機会ということで先へ 

道標に従い、まず素麺滝へ



岩肌を滑るように流れ落ちる「素麺滝」

滝に紅葉 ここで暮らす人々の癒しスポットだったんでしょう

滝前に道標が二つ 手前は今歩いてきた「日浦登山口」、奥に「石灯籠(明治44年)」



集落跡の高石垣を見ながら、苔むす道をほぼ水平に進む

小さな谷を越えると、石垣の上に道標が見える(右写真の中央)



道標の少し上に竜王神社の石灯籠 滝から7分でした

社殿の名残らしきものは見当たりません こんな所に竜王神社?と思いますが

「鉱脈が地下深いので、地下の竜神の怒りに触れない」あるいは「排水の万全を祈願する」ため

竜神を祀ったとか 雨乞い祈願、航海安全、土地の守護と、竜神さんも忙しい



滝まで引き返し、左岸の赤テープに従い谷沿いをほぼ水平に進む

ガレ、ザレで道は消えますが適当に、木橋が出て道を確信です



西山やツナクリ山が見える

滝から15分で遺構 たぶん上部水路から開渠で落とした水を溜める水槽(会所升?)でしょう



水槽から右斜面にしっかりした道が延びている 下部鉄管道かな?

左尾根(赤石山系主稜線から見れば孫尾根です)にも薄い踏み跡がある

右の道が気になりますが、今日は尾根道を行く

左手に、東山や銅山峰ヒュッテ分かれがあるタワ 素麺滝も見えると思うんですが



急尾根をひたすら登ると小さなコブに出る 水槽から20分でした

直ぐ先で「小足谷集落跡・醸造所跡」からの登山道に合流 ここは市庄越というそうです



木々が色付き始めた尾根道を20分で縦走路(メインルート)に合流

紅葉に溶け込みそうな道標が迎えてくれます

ここからは周りの紅葉を楽しみながら登山道を進む



覗き窓から いろんな赤があるけどアケボノはどれ?



もう少し高度を上げる

真っ赤なんですが、日差しが無いので全体的に色がちょっと重い



南面 金色に輝くカラマツ、見たかったなぁ



小さなコメツツジも頑張っています



兜岩をズーム 背後に10万都市を従えたダイナミックな岩のドームです

頂上近くで寛いでいると北側から単独の女性が到着した 今日初めて言葉を交わす登山者さんです

eieioさん  ヤマップ見せていただきましたよ〜 

沖は青空 もう少しでと思いつつ1時間近く日差しを待ったが、上空で薄雲にブロックされる



下り始めて、やっと薄日が差してきた



東には、前赤石や東赤石の個性的な山々が連なります



西赤石のすかっとした写真を撮ろうと、銅山峰方面へ進むと

ピオーネさん、keitannさん、reikoさんの花好きトリオの皆さんが、西赤石を眺めながら休憩中

お久し振りです 東延の竜神さんのお導きでした(そこまで拘るの?)

※ ピオーネさん センブリはカラブリだったそうで、土産はありませんでした



ツガザクラ群生地の展望所から新居浜市街地を見る

大和間符、牛車道からの景色、歓喜間符、延喜の端などを見て日浦着

初夏ほどではないですが、車が路肩に溢れている

素晴らしい紅葉に、銅山遺構というスパイスが加わる西赤石山は

石鎚や瓶ヶ森とは一味違う、奥深い魅力を持つ山でした


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