2020年11月14日  ”八面山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


奥大野のアカマツで知られる八面山(やつらさん)

「四国百山」、「四国百名山」に、雨乞いの記述が載る

今日は、龍神さんを捜しての山行です


奥大野P(8:10)〜(8:25)アカマツ〜(8:45)鉄塔〜(9:45)八面神社(9:50)〜(10:00)山頂
(10:40)八面神社(10:55)〜(11:40)鉄塔〜(12:10)登山口〜(12:20)P  (4時間10分)



県道260から分かれ奥大野へ 車道脇に車を停め出発です

アカマツまで20分、頂上まで約110分 標高差780m(そんなに?)の道標がある



たわわに実る柿 四国のどこにでもある晩秋の山村風景です

廃屋の石垣横を進む 廃屋を過ぎた辺り、道はやや不明瞭



擬木の階段が設置された急尾根を登ると、アカマツが見えて来た



徳島県指定天然記念物「奥大野のアカマツ」 肌がすべすべで若々しい

「主幹周535p、樹高18m、全国的にも上位にある巨樹」だそうです

アカマツから5分で、奥大野登山口からの道に合流する



右に取るとすぐ分岐 道標(八面山1.6km)に従い左へ

160m進むとまた道標(右写真) この辺りの紅葉はとても綺麗です



視界が開け、送電鉄塔広場から展望を楽しむ

西に津志嶽、黒笠山 東に中尾山や赤帽子山



標高1150mくらいで尾根から分かれ、急斜面のトラバース道へ

細い道に落ち葉が乗る 岩や木の根で滑らないように慎重に歩く



展望場から八面山を見る(復路で手前の大岩に立ちました)

主稜線鞍部に出て、少し進むと「九藤中分かれ」



立派な鳥居の奥に八面神社が見えて来た   山頂までは、後200m 

大己貴命が祀られた神社境内で小休止後、神社右から急斜面を登ってゆく

村史に引用されている「八面神社由緒書」に拠れば

平安時代初期、戦に敗れ八面山の麓(現在の下九藤中)に落ち延びた藤原一族が

 九つに分かれて茂る藤の大樹の下に小屋を建てて住み、大往生した藤原天皇を八面の峰に祀ったとか

 頂上直下の崖に雨乞いの神を祀った祠があるそうです



最後の岩場を頑張ると、八面山頂上(△1312.3m)

グランパは5年ほど前に一人で訪れたけど、私は20数年ぶりの山頂です

切り立つ狭い山頂から、三面(東西南)に広がる展望を楽しむ



山頂から北へ続く稜線を100mほど進むと、小さなピークに祠の屋根が残っている

道は北と東へ続いているようですが、頂上へ引き返す



頂上から少し下り、大きなヒノキの倒木を潜り頂上直下の岩場へ

岩の割れ目に祀られている小さな祠 龍神さんが祀られていたんだろうか?

 


すぐ右に、石積みの立派な台座がある 祠は無く、小さな恵比寿さんと大黒さんが鎮座する

急斜面を下りてみると、台座から落ちたと思われる祠の屋根がありました



御神木のような大ブナ横を下り神社へ

ブナのところで単独の男性、そしてこの後ご夫婦二組 今日は5人に会いました

九藤中分かれ手前にある小ピークに登ってみると、ここにも朽ち果てた祠がある

これで祠が三ヶ所 それぞれ麓の集落の方が祀っていたんだと思います



祠裏南面は絶壁  雑木の間から剣山、次郎笈が見える

小ピークから少し下ると谷に迫り出した大岩



覗きの行場のような大岩の先端から、恐々足元を覗く

殆どの木が葉を落としてちょっと殺風景ですが、 紅葉が残っていれば目が眩むかも

東に綱付山 奥に天神丸や高城山など剣山系の山々



九藤中分かれを過ぎトラバース道に入ると、積もった落ち葉がズリズリして歩き難い

 見頃の紅葉に上天気〜♪ 山を下りるのが勿体ないと、 鉄塔で大休止していたら

ブナのところでお会いした方が下りて来られた



アカマツへの道を左に分け直進

谷に架かるグレーチングの橋を渡ると、直ぐ奥大野登山口でした


 
日当たりの良い奥大野集落

紅葉やススキを見ながら車道を歩き、駐車地点に帰る



県道へ下りてゆく途中、八面山を見る 真ん中が頂上だと思います

県道脇で、杉やケヤキの森に佇む王太子神社(ご祭神は太玉命)

天照大神と建礼門院徳子の妹・臈の御方が祀られている



紅葉真っ盛りの渓谷美を楽しみながら、国道438を走ります

境内のモミジがあまりに綺麗なので思わず車を停めたのが、つるぎ町一宇河内の下宮神社

由緒に拠れば、忌部神社の末社で最古の棟札は1448年という歴史ある神社でした

一宇峡を代表する甌穴の名所「土釜」は、一週間後くらいが見頃でしょうか?

この時期は車で走るだけでも、楽しいです

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