2020年12月12日  ”岬めぐり”

12月も半ばだというのに、暖かい日が続いている

今日は高知東部の観光 雄大な太平洋を眺めながら岬めぐりです



夜須町手結内港は、江戸時代初期、野中兼山によって造られた港

岩壁に350年前の石積みが残る

8時、警報機が鳴り、長さ32mの可動橋がゆっくり上がりだした



約6分かけて開閉する可動橋の朝ドラを見てから、海岸線を走る

まずは手結岬の龍神様を尋ねます



手結岬の駐車場に車を停め、「竜宮様」へ

嘉永四年に奉納された手水舎を過ぎると、石祠が鎮座する

八大龍王が祀られているとか?



傍の高台に、昭和33年2月25日初点の手結埼燈台

石祠の奥から海岸へ下りてゆく

仲睦まじげな夫婦岩 二つの岩がほぼ同じ大きさの男女同権型は全国でも珍しいそうです

丁度飛んで来た飛行機を岩の間に入れて撮ろうとしたら、注連縄に隠れてしまったので撮り直し

縮めたら何かよく分かりませんが、夫婦岩右奥の黒い点は飛び去ってゆく飛行機です



安田の海岸に祀られた祠 赤い鳥居に呼ばれて行ってみたが、龍神様かどうか分かりません

右写真は、羽根岬を過ぎた吉良川港の恵比須さん


 
羽根岬の龍宮神社 赤い鳥居が良く目立つ



新村遊歩道を歩き、弘法大師修行の地・行当岬不動巖へ



遊歩道から磯場を見ると、釣り人が数人 何が釣れるのかな〜?

 石段を上がると御厨(西の窟の籠り堂)

大師堂、新村不動堂(かつての女人堂)に参拝して国道55号に出る



南国高知には、赤いハイビスカスが良く似合う

室戸岬の乱礁遊歩道(延長2.6km)から白亜の灯台を見上げる

 

「室戸ユネスコ世界ジオパーク」は地球の動きを実感できる場所

縦じま模様の岩は「タービダイト層」と呼ばれ、海底に砂や泥が堆積した跡だそうです

地球の息吹を感じながら、のんびり遊歩道を歩く 岩場には名残花・シオギク



「龍宮巖」の案内標識から、ウバメガシが茂る岩場を少し登ると竜宮神社

豊漁祈願の龍神様だそうです



奇岩の中で一際目立つ、「エボシ岩」



変わった名前の「ビシャゴ岩」

ネットで調べてみたら、 「ビシャゴ」とは鳥の「ミサゴ」のことだそうですが

ここ室戸の「ビシャゴ」は、昔この岩から身を投げた「おさご」という美女のことだとか



若き日の空海が修行した場所と伝わる御厨人窟(みくろどう)

洞窟の中から太平洋と空を眺めたら、何か悟れたかもしれないけど?

「安全確保のため当分の間入洞禁止」になってました 残念!

国道沿いに、凛々しい姿の「天狗巖」 でも、天狗さんの鼻にしては、ちょっと低すぎませんか?



水掛地蔵を過ぎたところで国道から分かれ、へんろ道に入る

コンクリートの階段が終わると、雰囲気の良い石畳の道



20分で、第二十四番札所 最御崎寺(通称 東寺 西寺は第二十六番 金剛頂寺)

高知県で発見され、牧野富太郎により命名されたヤッコソウ

もう時期は終わってるかなと思いながら群生地を覗いてみたら、かろうじて奴の姿をとどめていました



室戸岬灯台 初点1899年、光達距離約49kmは日本一だそうです

へんろ道を下り、勤王の志士・中岡慎太郎が待つ駐車地点に帰る

2時間ちょっとの室戸岬潮騒ウォークでした



慎太郎さん目線で、灌頂ヶ浜を見る

 「いごっそう」と「はちきん」を育てる雄大な太平洋が広がっています



国道55号を徳島方面へ

アロエの花の向こうに「鹿岡鼻の夫婦岩」(見えているのは、女岩です)



大晦日の晩、夫婦岩の間、鵜の碆に灯るという「竜燈」伝説があるそうです

 

帰路、芸西村で途中下車

「二十一世紀に引き継ぎたい日本の白砂松青百選」に選ばれている「琴ヶ浜」に立ち寄る

それにしても、駐車場から波打ち際までの遠いこと

桂浜の龍馬に手を振るお龍と、海援隊士萱野覚兵衛の妻君枝は実の姉妹

数奇な運命に翻弄された二人の銅像に、夕日が注ぐ


今日は師走とは思えぬ暖かさ、歩いていたら汗をかきました

が、来週早々には寒気到来だとか、暖かさに慣れた日本列島が震えそうです

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