太龍寺山から始まった2020年、登り納めも龍神さんを尋ねての高尾山でした
名残紅葉が輝く「平家落人の里・切山」
銅山川流域で生まれた雲海が、法皇山脈を割り、這うように堀切峠を下りています
唐谷峠(田野々越)を越え、観音寺市大野原町田野々へ
P
(8:25)〜(9:00)むねんどう峠
〜(9:20)作業道終点(9:30)〜(10:10)高鈴木
(10:15)〜(10:30)高尾山
(10:50)
(11:05)高鈴木
〜(11:25)作業道終点〜(11:45)むねんどう
峠(11:50)〜(12:20)P (3時間55分)
制札場跡前の広い路肩に車を停め、歩き出す
県道9号沿いに祀られた常夜灯と祠から、これから歩く山を眺める
むねんどう峠はどの辺りなんでしょう?
「今朝は冷えますねぇ」 すれ違った方と挨拶して林道を上って行きながら
朝靄が立ち昇る田野々集落を振り返る
歩き始めて30分余りで、むねんどう峠
享和三年癸亥十一月(1803)に建立された、三界萬霊の地蔵が佇んでいる
むねん・・・無念? なにか謂れがありそうな地蔵さんです
右に延びる広い作業道を進むが、日当たりが良いのでススキが元気いっぱい
峠から20分、作業道終点には、コンクリートの水槽?が2基置かれている
左に折り返して、「登山コース」と書かれた小さな札がかかる広い道を進めば良かったのに
ピンクテープに惑わされ、そのまま直進すると藪っぽくなってきた
変だなと思い地図を確認し、10分ほどロスして仕切り直しでした
やや急坂を登り、最初のピークから高鈴木(右写真の左のピーク)を見る
防火帯途中から振り返る 尖がり金見山から稜線を北へ辿ると、龍王山神が鎮座する△箕浦
右に豊浜の市街地、沖にぼんやり浮かぶのは伊吹島
高鈴木手前のピークには、大きなヌタ場 出来れば、出遭いたくないですねぇ
一旦下り、高鈴木に登り返す
防火帯の急坂を頑張ってピークに着くと、松の木に囲まれて竜王社が祀られていました
祠の前に奉納された石碑には、文化三年(1806)丙寅六月の文字
此処で、鉦や太鼓を打ち鳴らしながら雨乞い踊りを踊り、降雨を祈願したのでしょう
香川県農政生産部農村整備課のHP「さぬきの雨乞行事」に拠れば
「慶長の頃(400年前)、薩摩法師が伝えたという『田野々雨乞踊』が大野原町五郷、田野々地区に残る
『けいご』と呼ばれる歌い手を中心に、ゆかたに白だすき、手甲、脚絆姿に締め太鼓をかけた太鼓打ち、
花笠をつけた子ども、編み笠の大人たちが輪になり、歌に合わせて踊る素朴な踊りです」
大きな雲辺寺山を見ながら、鞍部まで下ります
あのピークを越えたら、いよいよ高尾山です
鞍部付近から見る観音寺市街地や、江甫草山、稲積山、七宝山系の山々
山頂を目の前にして、ススキを掻い潜りながら進む
あら、こんなところに石碑のような自然石(赤い文字が書かれているみたいですが、判読不能です)
高尾山山頂(三等三角点 和田 495.53m)
周囲の木々が刈り払われ、気持ち良い展望が広がっています
すぐ西に、金見山、大谷山 ずっと奥には赤星山、二ッ岳や赤石山系
東に、中讃の山々、一際大きいのが象頭山 その右に三日前に登った大高見峰
頂上は林の中だと思っていたので、得した気分〜♪
頂上で20分ほど寛ぎ、引き返す 高鈴木から防火帯の急坂を下ってゆく
何度か登り返して、むねんどう峠で小休止後、車道をのんびり歩いて車に帰りました
年越寒波到来で明日からは大荒れになりそうですが、ポカポカ陽気の中気持ち良い登り納めでした
帰路、唐谷峠を過ぎたところから四国中央市街を見る、我が家は靄の中
切山集落の県道から祖谷方面を見る
端正な中津山の左に矢筈山、右は三嶺山系でしょうか 雪山が呼んでます
2020年も終わってみれば、「鳥居と祠山行」が多かったですが
地味な山行記を見ていただき、ありがとうございました
来年も、龍を巡る山旅は続けたいと思います
皆さん、佳いお年をお迎えください
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