2014年01月11日  ”高丸山・旗立山”

新雪を楽しみながら山友と歩く、ブナの山


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
承認番号 平18総使 第582号


登山口(10:00)〜(11:10)高丸山(11:20)〜(11:55)旗立分岐〜(12:25)東屋・食事(12:50)
(13:00)旗立山〜(13:55)旗立分岐〜(14:40)駐車場              (4時間40分)


週後半に一級の寒波到来、雪雲が四国を覆っている 我が町も雪が舞い、麓近くまで山が白くなった

天気図を見れば、明日は高知や徳島はピーカンの予報 さて、何処のお山にしよう 

新雪を踏みしめてのブナ林散策と言えば、そう「千年の森」高丸山!

登山口までの積雪具合も気になるが、辿り着けなかったら上勝辺りで遊んで来よう

「高丸山登山口→」の立派な標柱の所で、八重地トンネルへ続く県道と分かれ町道を進む

心配したほどの積雪は無く、木々に積もった雪を見ながら気持ちがタカマルます

駐車場に着くと 「 あれー、kyoさん、奥さん!」 嬉しい出会いでした



準備をして、kyoさんたちの踏み跡を辿ります  雪の積もった高丸山は、10年くらい前に来て以来

その時も新雪で歩き易かったと思うけど、今日の雪はどんなかな?

程良い雪を踏みしめ遊歩道を15分くらい歩けば、水呑場に到着 雪を被った祠の中に石像が佇む



水呑場を過ぎた所に「高丸山1100m←」「高丸山荘→」の分岐

この辺り一帯は、ブナの原生林

側の標柱に「イタイ! イタイ! 根っこをふまないで! 」と、愛情あふれる注意書きがある

昨秋はブナの種子が豊作だったから、ブナの根開きが始まる頃には発芽の準備が始まり

雪解けと共にたくさんのブナの赤ちゃんが生まれるだろう、楽しみ〜

高丸山荘への道を右に分け、山頂を目指して三つ尾の峠へ向かっていくと

峠手前に、植樹されたブナの幼木 植生を守るため、高丸山で採取された種子を育てた苗木だそうだ

厳しい自然に負けないで、立派なブナに育ってね〜



三つ尾の峠からは明るい斜面をジグザグ登り、高度を稼いでゆく

東照神社から上って来る道は未だ踏まれていない

以前は山頂をピストンし、此処から神社を経て広場に下り立ったけど、その時も真っ新な雪道だった



高度を稼ぐに連れ、雪を被った峰々が自慢げに頭を見せ出した

山頂手前の展望場でお二人が食事中 「好いお天気ですね〜」

ちょっと失礼して、真っ白な剣山、次郎笈の眺望を楽しむ

やっと、大展望が広がる高丸山山頂です(1439m)

「kyoさん 奥さん 吹き曝しの山頂で待って頂いて済みません」



春に歩いた稜線を目で辿れば、誇らしげに聳える白い雲早山(1496m)

山頂へは北東尾根を登って来たけど、何処から縦走路に入ったんだっけ?

雪を被れば雰囲気が変わるといっても、教えて貰うまで縦走路の取り付きに気付かぬお粗末さでした



白くなった林道に、可愛いお山が串刺しにされている

団子三兄弟って呼ばれている、高根山(1232m)、柴小屋山(1249m)、大道丸(1239m)の三座です

少し離れて旭ガ丸(1020m)、朝日が一番最初に当たる山だそうです



北東尾根は誰も踏んでいない真っ新な雪道

雪が乗った痩せ尾根はスリル満点だとか、トップを歩かせて頂きながらワクワク



時折、膝上まで潜る事もあるけれど下りだから問題無い、でも登るのはしんどいかな

雪庇が出来かけた尾根を、霧氷の華が覆う



「綺麗〜♪」 思わず歓声が上る

何度も登られているkyoさんご夫妻も、何時もより素敵な霧氷だと感動されている



急斜面で頑張るブナ、ブナ、ブナ



旗立分岐 此処からブナの広場へ下りる積りだったけれど

kyoさんたちは旗立山へいかれるそうなので、ご一緒させて頂くことにする

初めての山・旗立山に向かって緩やかにアップダウンを繰り返す



向かいのピークが旗立山 尾根を真っぷたつに分けて林道が走る 

急斜面の法面端を慎重に下り、林道に立つ



林道を奥(左)に進み、東屋でお昼休憩です 寒くも無く、おしゃべりも弾んで楽しいひと時でした

左の展望を楽しみながら林道を進み、回り込んだ右手が旗立山の取り付き



見上げる様な階段を頑張り、平坦な道を少し進むと旗立山(1287m)

その昔、この山頂から大きな旗を振って敵の侵入を知らせてたとか

今は木々が茂り大展望とは言えないが、樹間から徳島市街が見えている



頂上から東尾根を下り、右林道に下りる(尾根の左側にも林道が走っている)

下り立った所から左へ行っても駐車場には帰れるそうだけど、右に進み

1時間前に下りた、法面の急斜面を登り返し尾根に戻る



旗立分岐まで帰り 人工林をジグザグ下るとブナの広場

日差しを浴びて寛ぐブナやリョウブの姿は、伸びやかで春先を思わせるようだ

抜きん出て幹回りが太いブナは見当たらないが、どれもすらっとしてスタイルが良い



登山者を見下ろす大ブナ二本

奥のブナは今冬に枝が折れたらしく気の毒な姿でしたが、いずれも目通り3m12cmです



高丸山荘を過ぎ、前方に今朝歩いた道が見え出した

登山道へ右から合わさる広い道、分岐に「高丸山東照神社→」の標柱が立つ

毎年5月5日に行われるお山開きのお祭りには、法螺貝が鳴り響く森の中を

御神輿が豪快に練り歩き、この道を駆け下ってくるそうだ

お餅の振る舞いも楽しみだし、一度見てみたいなぁ

たっぷり高丸山を楽しんで駐車場に帰って来れば、車は2台のみ



帰路、月ヶ谷キャンプ場入口の十月桜を見ながら

また何処かのお山でお会い出来るのを楽しみにと、お別れする

 kyoさんの「高丸山山行記」は此方です


kyoさん 奥さんのお陰で、今日は丸ごと高丸山満喫の一日となりました

また初めての山・旗立山へも登ることが出来、本当にありがとうございました 

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