奥白髪山の南に広がるヒノキの楽園「八反奈路」
4日前に訪れた、山友のギッチャンやヤマガツオさんの素敵な写真から
感動が伝わり、「行きたい!」気持ちが膨らんできた
天気は申し分無し、一昨日降った雪が残っているかもしれない ワクワク
滝山登山口
(8:15)〜(8:55)展望台
〜(10:20)八反奈路分岐
(10:30)〜(11:10)行川分岐
(11:55)頂上
(12:20)〜(13:05)八反奈路分岐
(13:45)〜(14:25)林道
(14:35)〜(15:20)P
(7時間5分)
上奈呂から栗ノ木川沿いを遡り、細野集落へ 舗装路から分かれ林道に入る(左写真)
数日来の大寒波でアクセスが心配でしたが積雪、凍結も無く無事登山口着
いきなり目に入るのは、何段にもなって落ちる滝山大樽ノ滝
この滝山コース序盤の険しさをアピールしている
登山道に入ってすぐ「一揆ゆかりの富光様」 社が新しくなっています
巨大な露岩が迫る幽谷沿いの急坂をがんばり、「滝山へ」の標識に従い谷を渡る
右に、新しい桟橋が見える ちょっと、行ってみよう
大きな木が伐採された明るい急斜面突き当りの滝を見て、引き返す
急峻な谷沿いの道が続く
「中段の滝」分岐を過ぎ、「右 岩屋」と「展望台まで280m」の道標
ここは直進し、展望台を目指す
「岩屋」は、慶長七年、高石左馬之助らが「本山一揆」の際、最後の砦とした場所です
2012年12月23日、その巨大な岩屋を目の当たりにした感動が蘇る
スクリーンのような大岩壁横の階段を上ってゆく
登山口から40分で斜度が緩む 折角なので、展望台に寄り道
テーブル岩から、雲海に浮かぶ山々を眺めます
沢沿いを進む 右岸、左岸と何度か渡渉しながら谷を詰めてゆく
左馬之助の妻カワの墓 雪が乗った桟橋は慎重に
左馬之助の弟・吉之助の墓 林道を横切る
再び林道を横切る 上の林道から3分で尾根に出て、右へ
急坂を登れば、地籍図根三角点
植林帯を進み、三角点から7分で分岐標識 左は林業作業道へ下りられるのでしょう
左斜面に大きなブナが現れると、行川林道分岐 奥に目指すピークが見える
少し下って八反奈路(左)分岐 小休止し直進します
道標の無い分岐から、横駆道に入る(左写真) 入口付近は笹がうるさい
頂上を周回し、左から下りてくる予定です
岩屑の道を雪が覆い歩き難い 倒木を潜ったり避けたりしながら緩やかに高度を上げる
岩に邪魔されて、ヒノキも根を張り難そう
根元がアントニオ猪木の顎みたいなヒノキがたくさんある
横駆道36分で、行川コースとの合流点
懐かしい「れいほくネイチャーハント」が迎えてくれます
直ぐ上の大岩左に、要塞のような石積み 何でしょう?
覗いてみると、深くて不気味です
「イメージをトレースする山歩き地図2」に拠れば、風穴だとか
覆い被さってくる大岩直下を、右へ
横駆道の歩き難さに斜度が加わりしんどいですが、一歩一歩頂上が近付きます
此処を上がれば、天狗さんの掌 行川コースの登山口付近が真下に見える
天狗岩で一息し、ひと上りで南面が開け白髪山頂上(1470m)に飛び出す
四国の南半分の山々が我が手中にあり
最高の天気の下で、展望を楽しみながらのんびりお昼にします
復路は北面の冬ノ瀬コースへ すぐ工石山縦走路を右に分ける
南面より雪が多いですが、想定していたほどではありません
ロープ場は、石が隠れているので慎重に
頂上から12分で冬ノ瀬コースから分かれ 「至八反奈路、本山方面」へ向かう
シャクナゲが目立つ岩屑道につけられたテープを追う 往路に劣らず歩き難い
ヒノキの執念、岩をも砕く その生命力にあやかりたい
大岩(左写真)付近でテープが消え、笹藪付近をちょっとウロウロ
大岩左を乗越すとテープが続いていました、大岩を振り返る(右写真)
道がしっかりし出し、木段が出てきた
無事横駆道分岐まで戻ってきました 少し下って、八反奈路分岐(右写真)
ところで「奈路」って、どういう意味なの?と、調べてみると
「奈路」と呼ばれる地名は高知県だけで(中西部に多い)、
山腹や山裾の緩傾斜地を表すとか
ナルホド、他地域では、「なる」(成とか平)という事ですねぇ
その面積が八反(約2400坪)、いえいえ見える範囲だけでももっと広そうです
末広がりの「八」で、めちゃくちゃ広いって事なのでしょう
小休止後、日溜りの空間で春を待つブナ、トチノキ、ミズナラなどに
声をかけながら緩やかに下ってゆく
先ほどまでの岩だらけの道に比べ、足が嫌がらず自然と前に出ます
薄っすら雪化粧した苔の庭を過ぎると
推定樹齢300年〜600年の「四天王」が、威儀を正し泰然と構えている
此処から奥にも、たくさんの巨大ヒノキが来訪者を待ってくれているのでしょうが
もう1時半を回っているし、さて・・・白髪山を見上ながら分岐まで登り返す
林道まで下りコーヒーブレイクの後、雪が消えた道をドンドン下りてゆく
岩屋分岐 「オ〜イ、岩屋へ行くか」
往復20分くらいですが、「岩屋へ→」の道標を横目に「パスにしょや」
登山道を逸れ、中段の滝へ 大岩のテラスから滝上部を見下ろせば、足が竦みます
滝山大樽ノ滝(下の滝)を見て、マイカーが待つ登山口着
嶺北のランドマーク・白髪山は、「ヒノキとシャクナゲの山」のイメージですが、
滝山からのタフなコースには、それだけじゃない奥深い魅力がありました
でも、標高差(累積)が1000m超えたらやっぱりしんどい 歳かなぁ?
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